批判を続けている医療に頼ることになりそうだ。
昨年末以来、嚥下障害がありビールやお茶などで流し込んでいたが一昨日(5日)から吐血を伴う嘔吐が始まり何も食べられなくなった。6日に胃腸科で検診を受けたところ食道に腫瘍と潰瘍が見つかり、これらが嚥下を困難にし潰瘍からの出血が吐血に繋がったと分かった。歯の治療と小学生の時の骨折以外、病気と怪我を総て自然治癒力だけで治して来たが今回は流石に無理だ。食べられなければ手の打ちようが無い。
実は全く食べられなくなったことでホッとしている自分がいる。ようやく無理に食べるという苦痛から解放されたからだ。私は母と同居しており沢山食べさせることが愛情と母は信じ込んでいる。私が少食になると母は不機嫌になる。だから妥協して少なからず大目に食べていたがようやくこの苦行から解放された。独り暮らしであれば節食してこの腫瘍と仲良く付き合っていたのではないかと思う。しかしそれは腫瘍の肥大に繋がっていただろう。
自然治癒力は2つの機能に分けられる。再生力と免疫力だ。再生力があるからこそ傷口は修復され、免疫力によって外部から侵入しようとする異物が退治される。強力な盾と矛があれば万全の体制の筈だが弱点があった。免疫力は内なる敵に弱い。病原体のような異物であれば免疫細胞の猛攻に晒されるが、腫瘍は異物ではなく自己の細胞の変異体だ。この変異が極端であれば異物と認知され得るだろうが多くの腫瘍は異物扱いされない。だから免疫力が充分に働かない。
癌が難病であるのは自然治癒力の協力が充分に得られないからだろう。免疫力は癌を敵視しないから医療は単独で癌と戦わねばならない。戦力が半減すれば当然戦いは不利になる。
抗生物質が体内の細菌を殺せば免疫力にとってこれほど心強い援軍は無い。一方エボラ出血熱のように抗ウィルス薬が全く無ければ、医療にできることは点滴だけだ。点滴によって体力を辛うじて維持して免疫力がウィルスに勝つことに期待するしかない。癌とは逆に免疫力だけが頼りだ。だから死亡率も高くなる。免疫力と医療は車の両輪であってこそ最高の力を発揮する。
自然治癒力は医療よりも遥かに高いレベルの防疫力を持っているが自己の細胞の変異体を攻撃できないという大きな弱点を持っている。弱点を充分に理解してその弱点を補完することと共に、医療よりも遥かに頼りになる免疫力を高める方法の研究も今後の医療の重要な課題だろう。
昨年末以来、嚥下障害がありビールやお茶などで流し込んでいたが一昨日(5日)から吐血を伴う嘔吐が始まり何も食べられなくなった。6日に胃腸科で検診を受けたところ食道に腫瘍と潰瘍が見つかり、これらが嚥下を困難にし潰瘍からの出血が吐血に繋がったと分かった。歯の治療と小学生の時の骨折以外、病気と怪我を総て自然治癒力だけで治して来たが今回は流石に無理だ。食べられなければ手の打ちようが無い。
実は全く食べられなくなったことでホッとしている自分がいる。ようやく無理に食べるという苦痛から解放されたからだ。私は母と同居しており沢山食べさせることが愛情と母は信じ込んでいる。私が少食になると母は不機嫌になる。だから妥協して少なからず大目に食べていたがようやくこの苦行から解放された。独り暮らしであれば節食してこの腫瘍と仲良く付き合っていたのではないかと思う。しかしそれは腫瘍の肥大に繋がっていただろう。
自然治癒力は2つの機能に分けられる。再生力と免疫力だ。再生力があるからこそ傷口は修復され、免疫力によって外部から侵入しようとする異物が退治される。強力な盾と矛があれば万全の体制の筈だが弱点があった。免疫力は内なる敵に弱い。病原体のような異物であれば免疫細胞の猛攻に晒されるが、腫瘍は異物ではなく自己の細胞の変異体だ。この変異が極端であれば異物と認知され得るだろうが多くの腫瘍は異物扱いされない。だから免疫力が充分に働かない。
癌が難病であるのは自然治癒力の協力が充分に得られないからだろう。免疫力は癌を敵視しないから医療は単独で癌と戦わねばならない。戦力が半減すれば当然戦いは不利になる。
抗生物質が体内の細菌を殺せば免疫力にとってこれほど心強い援軍は無い。一方エボラ出血熱のように抗ウィルス薬が全く無ければ、医療にできることは点滴だけだ。点滴によって体力を辛うじて維持して免疫力がウィルスに勝つことに期待するしかない。癌とは逆に免疫力だけが頼りだ。だから死亡率も高くなる。免疫力と医療は車の両輪であってこそ最高の力を発揮する。
自然治癒力は医療よりも遥かに高いレベルの防疫力を持っているが自己の細胞の変異体を攻撃できないという大きな弱点を持っている。弱点を充分に理解してその弱点を補完することと共に、医療よりも遥かに頼りになる免疫力を高める方法の研究も今後の医療の重要な課題だろう。