アメリカと韓国がFTA(自由貿易協定)を結んだことをきっかけにしてTPP(環太平洋パートナーシップ協定)を急ぐべきだという声が高まっているが拙速に推進すべきではない。既に9箇国以上で協議が進んでいる中に割り込むことはバトルロワイヤルに乱入するようなものであり袋叩きに会いかねない。
TPPにより起死回生を図るよりもFTAを地道に積み重ねるべきだろう。FTAの遅れをTPPで一気に取り戻そうとすることは大博打のようなものだ。これまでの怠慢のツケを大博打で解消しようという発想は余りにも安易で危険だ。
マスコミは余り報じないがTPPは単なる関税の撤廃ではない。非関税障壁も廃止しようとするものだ。通貨統合こそ無いもののEUに近い経済共同体を目論んでいる。
増してや我儘大国のアメリカが絡んでいる。グローバルスタンダードと称してアメリカンスタンダードを押し付けられることは確実だ。1858年の日米修好通商条約以来アメリカには騙され続けていることを忘れているのではないだろうか。
TPPには雇用の自由化も含まれている。極端な話、低賃金のベトナム人労働者を輸入して肉体労働を押し付けることも可能だ。その場合、日本人の雇用機会が失われるだけではなく賃金の低下も起こるだろう。
工場の海外移転だけではなく、規制の多い農業や養殖業などの移転も起こり得る。これでは日本は空洞化する。
TPPにより起死回生を図るよりもFTAを地道に積み重ねるべきだろう。FTAの遅れをTPPで一気に取り戻そうとすることは大博打のようなものだ。これまでの怠慢のツケを大博打で解消しようという発想は余りにも安易で危険だ。
マスコミは余り報じないがTPPは単なる関税の撤廃ではない。非関税障壁も廃止しようとするものだ。通貨統合こそ無いもののEUに近い経済共同体を目論んでいる。
増してや我儘大国のアメリカが絡んでいる。グローバルスタンダードと称してアメリカンスタンダードを押し付けられることは確実だ。1858年の日米修好通商条約以来アメリカには騙され続けていることを忘れているのではないだろうか。
TPPには雇用の自由化も含まれている。極端な話、低賃金のベトナム人労働者を輸入して肉体労働を押し付けることも可能だ。その場合、日本人の雇用機会が失われるだけではなく賃金の低下も起こるだろう。
工場の海外移転だけではなく、規制の多い農業や養殖業などの移転も起こり得る。これでは日本は空洞化する。