Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

柚月裕子作品を読破して(あくまで個人的な感想だぞ)

2021年03月29日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

【厳密には書籍化された16作品になる】


本来なら、作品発表順でコメントしたいのだけど、同氏の作品のいくつかはシリーズ化されているものもあるので、「シリーズもの→単発もの(発表順)」として講評したい。


なお、作品名の後に続く数字が評価点(おすすめ度)になっていることを申し添えたい。
(評価点とは言いながら、個人的な趣味と感想なのであしからずです)



【佐方貞人シリーズ】


検事が主人公の痛快解決もの。
最初の作品「最後の証人」以外は、過去の検事時代を綴った短編集となっているテイだ。


なお、「最後の証人」という作品だけは、個人的にリアルとかけ離れた法定討議が展開された表現がなされていたため、チョット萎えたので評価点は低くしてある。


しかし、全作ともきわどい表現も少なくて非常に読みやすいから、柚月裕子作品を知る上ではおススメのシリーズ。
今後も短編集として作品がupされる期待があるので、それだったらそれも待ち遠しいところ。


「最後の証人」70
「検事の本懐」80
「検事の死命」80
「検事の信義」80

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【孤狼の血シリーズ】



このシリーズはもしかしたら一番初めに読まないほうがいいかもしれない。
なぜなら、柚月裕子作品を知るうえでのベースとなる作品と一線を画しているからだ。


だけど、このシリーズは名作中の名作。
三作目のラストは、どう理解していいか何度も読み返したほどだし。


なお、一,二作目の主観対象は、広島県警に配属された若手以上中堅以下で本庁所属だった男。
一作目が過去ログでも紹介した通り、強烈かつ読者を裏切る展開で度肝を抜くこと必至。
(映画化もされているくらいの転調と展開が読み手を一切飽きさせない。)


あの「仁義なき戦い」のオマージュ作品ではないかと揶揄されることもあるようだが、背景のリアルなところの描写が全く異なるものだと個人的に考えている。


また、三作目に関してだけは、これまでの主人公となっていた刑事が脇役としてだが、しっかり登場するので一作目から順読みで大筋を把握しておかないと面白みが欠けるので注意。


同様に、二作目の「凶犬の眼」が1作目を踏まえて読み進めると主人公の行動を含め、裏社会との関係性が面白く引き出されていて、シリーズ中、最も面白かったと思う。


「孤狼の血」99
「凶犬の眼」100
「暴虎の牙」75

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【その他書籍化されたもの】


「臨床真理」60

臨床心理士の若手女史が主人公かつ縦軸で主観となっている作品。
途中、主人公にまつわる行動を含め、読んでいながら胃液が上がってくるほどのリアルな描写と緊迫感がもの凄い。


とにかく途中でも読みながら思わず本を閉じたくなるくらい臨場感が伝わるところがすごいので読むほうもマジで注意だ。
個人的にR50くらいの制限があっていいほどリアルな表現になっていると思っている。


ただし肝心のストーリーは、とても背景がしっかり組み立ててありながら、冒頭で話の系統がバレてしまう。
しかも、中盤で犯人がミステリー好きならすぐ分かってしまうという粗削りなところが残念な作品になっている。


そのため評価点は下げたが、こんな緊迫感とこんな世界にこんな展開かと常にドキドキしてしまう構成は、ある意味”名作”なのかも。

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「蟻の菜園〜アントガーデン〜」79

主観はフリーの女性ライターだが、ストーリーの縦軸および主人公は
生活弱者の姉妹となっている。
その姉妹の幼年期から現在に至るまでが綴られている長編推理小説となっている。


警察とともに主観者らが事件を追う展開と姉妹側の視点の2画面でストーリーが進む。
柚月裕子氏が最も得意とするジャンルや系統でこの作品を作り上げている、名作の一つと思う。



「パレートの誤算」90

自分が一番最初に柚月裕子氏の作品に触れた作品。

後に分かったことだが柚月作品全般そうであって、タイトル名が作品のラストになってその意味が分かるという手法になっている。


ゆえに、この作品に触れてこの作家さんは「こんなタイトル名を付けるんだぁ」と感心。
自分なら、もっとわかりやすくしてしまう?とも思ったもの。


さて、肝心の本筋について。
役所で働く若き女性職員が主人公のもので、生活保護受給者にまつわるストーリー。


展開が終盤一気に進むので、そのゾーンに入ったら本を閉じることなく読み切ることになるだろう。

だからと言って、序盤の前振りが後々しっかり効いてくる展開なので前半を整理しておく必要がある王道のミステリー小説だ。



「朽ちないサクラ」76

警察事務に携わる女性職員が主人公。
彼女の身の回りで巻き起こる不可解な出来事をきっかけに、独自に捜査を進めていくという作品。


ある程度進むと途中で犯人像をつかみながら読み進めることになるので・・・。
終盤に進むにつれて、ちょっとずつアレアレ?って感じになって「そんな結末??」ってね。



「ウツボカズラの甘い息」95

話の中盤までの主観は精神病を患っている30代中盤の女性。
その後、警察側へ主観が移るストーリーであり、種明かしの最終ラストだけ真犯人がこれまでを振り返る構成だ。


この作品は、ミステリー好きでも予想できない展開だったんではないかと思う。
とても丁寧に背景が整理されているので長編ではあるが読みやすい。


だからと言って前半、特に冒頭からのしばらくが本当にキモとなっている。
中盤から終盤の前半までは、ここのフリがラストに効くんだよね、これも名作だ。

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「あしたの君へ」82.5

家裁調査官の若手男性職員が主人公。
若手が抱く悩みや葛藤を織り交ぜながら進む短編連作集。


痛快とまでいかないながら、それぞれの短編作品においてスパッと解決されているところは読みやすい。


なおドギツイ演出はないので老若男女読める作品となっている。
展開は、推理小説というよりはライトな小説となっており、柚月作品の入口として良いかもしれない。



「慈雨」97.5

退官間もなくの元敏腕刑事が主人公の物語。
主人公がお遍路旅をしながら今昔に起こった事件と接することになるもの。


ミステリー小説とは一線を画している独特な時間が流れるこの作品。
とにかく、遅々として進んでいないのにお遍路旅が独特の味となり、読み止めることを許さない作品だ。


個人的に、これぞTHE柚月作品と評価してもいい。
世の刑事が、こんな正義感溢れるデカたちばかりだったらな、ここで描かれている事件もそう根深くなかっただろうし。

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「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」80


短編連作集。
主人公は元やり手弁護士の年頃女性で現探偵。


様々巻き起こる依頼や事件について、優秀な部下1名とともに元弁護士という知識を持って私立探偵らしく解決していく作品だ。


全作品中で最も柚月作品らしからぬ変化球の痛快ものになっているから、個人的にはかなり拍子抜け。
タイトルの付け方も”らしくない”から、今までの作風を考えるとかなり意外な作品といえよう。



「盤上の向日葵」85

超高価な将棋の駒が織りなすミステリー小説。
縦軸は、「天才棋士の生い立ち」及び「犯人を追う刑事たちの行動」と2画面構成となっている。


ただし、その原則は事件を追う刑事たちが主観だが、その天才棋士が主観となる場面の半々で構成されている。
長編作品だが、冒頭の伏線を最後にしっかり回収する推理小説の王道の流れになっている。


なお棋譜がところどころ登場するものの、将棋が分からない人でも、そのあたりをすっ飛ばして読んでもストーリーが掴めるところが親切設計だ。


最後に真相がわかるのだけど、きっと誰しもが想像出来なかった結末が待っていることかと思う。
最初と最後が、細長いパズルのようにつながる展開が読み手をワクワクさせる名作だ。



【まとめ】


読破した際に“柚月ワールド”という意味がきっと分かると思う。
それだけ圧倒的な取材力とエピソードの描写力で登場人物たちを明確化する物語の作り方は、とても引き込まれやすい。


なお、「臨床心理」「蟻の菜園〜アントガーデン〜」とにかくきつい描写が描かれているので、脳に刷り込みやすい体質の方は気を付けた方がいい。


自分も「臨床心理」のある場面については、長い間、頭から離れなくてモヤモヤしていた記憶が今でも残るほど。
これは主人公に置き換わった立場で映像化されるため、猛烈な吐き気が襲ってくるためだ。


男の自分でさえそう思うのだから、たぶん女性にしてみればもっと厳しい感情が沸き起こるかもしれない。
でも柚月裕子作品を理解し読破するには、避けて通れない道なのかもしれないな。


なお、明らかに系統(毛色)が異なる「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」については、そうした作品を読んだ直後か最初の最初に読むのがいいかもしれない。

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新たな出会いは突然に...

2020年12月31日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

【勿論ミステリー小説の話/プロローグ】


たとえば小説に限らず、人の好みって様々である。
(特に、カレー・ラーメン・味噌汁なんかはその代表格だろうな



身近な人に色々な本を「これおもしろいから」といって紹介してもらった作品は数あれど、正直どれもまた「この作家の作品をまた読みたい」と感じたものはほとんどなかった。


中学高校時代に「テッチャン(鉄ちゃん)」=鉄道好きだったころ、時刻表トリックミステリーに魅せられて西村京太郎氏を中心に読み込んできた過去は自分にある。


その後、森村誠一氏や松本清張氏などのミステリー作品を片っ端から読んできたが、一通り読み込むと小説を読むという作業自体から遠ざかってしまった。


それが20代前半だったと思うのだけど、それからつい最近までの20年間は本を読むこと自体から遠ざかっていた。


ところがある日、知人から痛快社会派小説の池井戸潤氏の「空飛ぶタイヤ」を渡されたとき、久々に本読みのスイッチが入ったんだ。


しかしその後、例の半沢直樹を主人公とした作品などがドラマ化されると、「堺雅人氏はオレの思い描く半沢ではないな。もっとイカつくて腕っぷしがいいキャラの人のほうが・・・」と思うようになってくると同氏の小説も次第に読まなくなっていく。


そう思うようになるのと同時に、時期を追うごとで段々とその痛快さが時代劇よろしくに見えてきて、作品以上に俳優たちの強烈に強いキャラがそれぞれ話題となり、いずれハッピーエンドとなるストーリーに萎えてしまい、やはり同氏の作品から離れてしまった。


だけど、飛行機旅が重なってきたり、ひとり居酒屋で本を読むような時間が増えてくると小説を読むという行為から離れることは無かったので単発で西村京太郎氏の本なども読んでいたこともあった。


そんなころ、たまたま本屋で手に取った新刊から、青柳碧人氏にどっぷりハマったのは過去ログのとおりである
今では、彼の代表作「浜村渚の計算ノート」の十数作品を残してすべて読破してしまったという段階なんだ。


⇒ 青柳碧人氏の作品にハマったころの過去の記事

⇒ 青柳碧人作品をほぼほぼ読破した頃の過去記事



【そんなころに出会った新たな作家】


青柳碧人氏の作品を「浜村渚の・・・」以外すべて読み込んだ時、おそらく同作品はもう読まないだろうなぁと感じていたころ(きっと数学や算数パズルの作品だと思ったので)、近所の古本屋で面白そうなミステリー作品はないかと物色していたんだ。
(※→浜村渚の計算ノート、その一式のこと)


そういうタイミングでミステリー小説のコーナーの書棚を物色してぼんやり見つけた、「パレートの誤算」という作品名にビビビと来て手に取ってみたんだ。


個人的に「パレートの法則」を強く信じて心酔している当方にとって、手に取ったことは必然だったかもしれないけれど、なにかこう惹きつけられるものが背見出しから感じ取ったのかもしれない。


その後、裏表紙の見出しを軽く眺めたら、この作品はケースワーカーの「社会派ミステリー」と記述があり、どうその法則と小説が絡むのか気になって作者もろくに確認せず、即購入してすぐ読み始めたんだ。


読み始めて読みにくかったりつまらなそうだったら止めてもいいやの感じで読み始めたのだけど、社会派ミステリーというだけあって、かなりの社会取材力にも驚いたことは勿論、複数訪れるストーリー転換があったりしてすっかりこの作品に魅了されることになったんだ。


そしてもう一度古本屋さんへ行って、その作家さんのもっとも古い作品であろう小説を一冊だけ手に取って購入した。
その読み始めた本というのが「孤狼の血」という作品だったんだ。


その「孤狼の血」読み終わった瞬間、この作家さんを読み込んでいこうと決めて、一目散で古本屋へ行って片っ端から買い占めに行ったという経緯なんだよ。(お金がピンチの時期だったけど、財布と相談して思わず一気買いですよwww)


(今ちょうど読んでいる”凶犬の眼”という作品を除き、財布と相談しながら一気に古本屋から買いこんで本を積んである状態の絵。これをシリーズごとに順番に読んでいくとなると、もう読破しなければ気が済まない気持ちで今は一杯。)



【その作家さんの名は”柚月裕子”氏】


先の青柳碧人氏の作品もそうだけど、手に取った作品が自分にとってツボにハマれば、受賞歴などのバックボーンなんかまったく不問だし、完全に無名の作家さんでも問題ないと思っている。


だから最初に読んだ「パレートの誤算」、次に読んだ「孤狼の血」という作品が共に反社会的勢力が絡む方々のお話だったので、偏見ではあるけれど女性作家が描いた作品だとはとても思えなかった。


ところどころ男目線の描写も繊細に表現されているし、裏付けされた情報力なども感心することは勿論、勉強になるなぁと読み続けることを一切邪魔をしない展開がまた妙味なんだ。


特に「孤狼の血」という作品は、今まで自分が読んできた作品のなかで絶対にありえない展開に加え、見事な伏線回収の振り幅にもんどりうってふんぞり返ったほど。


この「孤狼の血」という作品を読破した瞬間に同氏の作品を買い漁ったと前述したけれど、この作品があってこそ、この作家さんの作品すべてを読むことを決めた。


この作品の衝撃の展開は、おそらく自分の小説史のなかでナンバーワンと呼んでいいんじゃないかと。
それほどまで言い切っていい気がするほど引き込まれたことは間違いない。



【後から知ったこと】


この作品「孤狼の血」を読み終わる頃、すでにこの作品が映画化されてすでに2018年に放映されていたことを知った。
これもこの作品を震えながら読んだ身としては、キャスティングに注文があるもののいつか拝見しようかと思っている。


しかし現段階で、どうしてもいくつか言いたいことがあるので勝手に述べさせていただきますが、
主人公の日岡巡査が松坂桃李氏だったのは小説を読んだうえで大変納得できるイメージがあるのだけど。。。


ところが準主役というか主人公に最も近い存在の「大上刑事」については、役所広司氏ではなくてもっと肉付きのいいパナマ帽が似合うキャラクターの人が良かったんじゃないかなと勝手ながら思うこと。


加えて大上刑事に近く、将来が期待されている尾谷組の若頭に江口洋介氏っていうのもなぁ・・・


その若頭役はもっと目がギラギラするようや役者さんが良かったんじゃないかと思うけど、まあ観る前から論評するのはマナー違反だからこのへんでやめておくか。


なお、ひとつこの小説をもし読むことや映画をこれから拝見する方々にはチョット言っておきたいことがある。
この作品は、ただのヤクザ作品じゃない。


大上刑事の仕事っぷりや義理人情に引き込まれる周囲に注目しながら、我々読者側が主人公の日岡巡査に感情移入することで、自分だったらどうするべきなのかと考えさせられる作品なんだわ。



【あとがき/プロローグ】


たしかに自分は今でも青柳碧人氏の作品が好きであることに変わりはない。
彼は間違いなく独特な空間や空想を描き持ちながら伏線回収を最も得意とする作家であろう。


そして、柚月裕子氏。
彼女は圧倒的な取材力に裏付けされたリアルに近いリアルを表現することに長けた作家さんだと思う。


今後、この両作家さんの作品に心底惚れた身としては、(引き続き)作品を追い続けていきたいと思っているので、追報を待って欲しい。




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<孤狼の血>については、日岡巡査のストーリーとして現在3部作になっている。
ちなみに「孤狼の血 → 凶犬の眼 → 暴虎の牙」という順番である。


最初の作品「孤狼の血」のエピローグで日岡巡査の今後の概略が示されているので、その後どういう身の振りになっていくかは分かっているのだけど、この続編こそその詳細が記されているものとして大変面白いシリーズになっているため、シリーズとしてマジでおススメだ(このブログの筆者より)

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青柳碧人作品を再び想ってみた(読破率50%)

2020年10月31日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

【もちろん小説に限る】


自分が知る限りだと今日現在で同氏名義での小説発行作品数は、51。
厳密には、本編を加筆修正して改題されたものがあるので50作品ということになる。


ただし、彼が原作を担っている少女漫画作品はカウントしない。
その中で自分は25作品を読破したので、現時点における彼の作品をちょうど半分読破したことになる。


しかし、彼の作品は全て単独作品ではなくシリーズ化しているものも多く、なかには一つのシリーズが11巻まで達している作品もあることから気持ち的には大半を読破した感覚ではいるつもり(笑)


もちろん読破までは、最低でも半年以上先のことになると思うけれど、その時はその時でコメントしようと思っている。
(半年以内かもしれないくらいだけど、出来れば新刊の発行が自分のペースに追いつかないことを期待?)



【なお書き】


お断りとなるが、前回(過去ログ)とコメントがたくさん重複することもあると思うし、個人的な目線で語らせていただくことを改めて申し添えておこう。



【好き嫌いは勿論誰にでもある】


同氏の作品には、むちゃくちゃ大きな特徴があって、専門的またはアカデミックな大きなテーマが縦軸にあるところに、謎解きベースで話が進むケースと物語ベースで話が進むケースまたはその両方があるケースの3パターンとなっている。


さらには、同時進行で複数の現場のストーリーを展開しつつ、前段中段で築いた伏線を終盤又はラストでバッチリ回収するのも非常に特徴的なのだ。


今まで物語型のミステリーばっかり読んでいた自分にとって衝撃的で、これまで終盤ギリギリに伏線なくクライマックスを持ってきたり、極端な進行を進めがちなミステリー作品しか読んでいないから、彼の作品にはあっという間に引き込まれてしまったワケだ。



【中でも数学色とミステリー色が弱いほうが面白い】


「ヘンたて」シリーズ算法帳シリーズ「JSS進学塾」シリーズ(スピンオフ作品の西川麻子シリーズを含む)などは、ところどころ解説図があるものの、数字やパズルを文字だけで謎解きさせようと表現するため、まともに作品中の謎解きに参加しようという気は起きない。


だけど彼の作品は、そんな謎解きに参加しなくてもアッと驚く展開が待っていて痛快に主人公が(原則として)解決してしまう流れが面白い。


もちろん今流行の直樹のような強烈なキャラたちがメインのストーリーを繰り広げているわけではないが、自分としては同氏の作品の方が読みごたえがあると思っている。
(池井戸潤氏の作品もいくつか読んだが、読んでいくうちにどれも現在の時代劇だと思ってしまい、ここ数年では一切読まなくなった。)



【物語風のストーリーはどうか?】


ここに属するものとして、SF作品である妖怪課シリーズ学園物の舞台監督(ブタカン)シリーズ、単発作品の双月高校、クイズ日和」「東京湾 海中高校」が挙げられる。


これらは推理に至らないで展開を楽しみながら読み進めるだけなので、脳も負担がかからないため読みやすい。
だけど、ストーリーそのものに興味が沸く沸かないということもあり、好き嫌いが分かれる。


個人的には、ブタカンシリーズは舞台に興味がないこともあって読みにくく、逆にSF感がとっても面白い妖怪課シリーズと単発だが「東京湾 海中高校」は夢中になって読んだものだ。



【ゴリゴリのトリックミステリーはどうか?】


前述の「ヘンたて」シリーズ、「算法帳」シリーズ「JSS進学塾」シリーズを除けば、「猫河原家の人びとシリーズ」および「死体ミステリーシリーズ」、そして単発の「悪魔のトリック」「霊視刑事夕雨子」がこれに属する。


このうち死体ミステリーもの過去ログでバッチリ語っているので割愛するが、「猫河原家の人びとシリーズ」は登場人物にクセ強を取り揃えすぎていることに加え、面白いんだけど特徴的なキメ台詞がチョット萎えたな(笑→特に3作目)。


単発の2作品「悪魔のトリック」「霊視刑事夕雨子」は、いずれも主人公が刑事であるなかでSFが絡むという斬新な流れなのだが、自分が読みながらにして期待を裏切ってくる展開でやはり心が引き込まれた作品たちとなった。


いずれも続編が可能な展開なので、ぜひとも続けてもらいたい2作品だと強く述べたい。



【バイオレンス作品もあるのだけど】


ここに属するのは今のところ、「希土類少女(レアアース・ガール)」「家庭教師は知っている」「二人の推理は夢見がち」の3作品が該当するのかな。


最前者のものはSFではあるけれど強烈なバイオレンス要素があることを過去ログで申し上げているので割愛するが、読みたい方は正直なところ、同氏の作品として最後の最後で読んで欲しい。


なぜなら架空の話なのに脳みそに強く何かが刻まれてしまうからだ。
(もう出だしから最後までなんだ。でも化学が好きでなくても読み続けられる展開も引き込まれるのよ。)


その点、中
後者のほうは暴力がほとんど出てこない同氏の作品において珍しくバイオレンス要素が盛り込まれているが、前者のレアアース・ガールに比べたらホントにかわいいレベルなのでご安心を。


でも中後者作品とも終盤からラストまでは、ハラハラドキドキすること間違いない。
特に「家庭教師は知っている」のほうは、これまでの青柳碧人作品と異なるタッチが、より展開を複雑化させてラストをびっくりさせることだろうと思う。


特に「家庭教師・・・」というものは・・・・
こちらの作品、自分の中で最も展開に驚いたものの一つ。


なぜなら、多くの青柳碧人作品に携わっているほど、こうなる展開が全く想像もできなかったからだ。
だから、今のところの青柳碧人作品におけるNo.1ミステリー小説だと断言したい。



 



【その他】


「判決はCMのあとで ストロベリー・マーキュリー殺人事件」という単発作品がある。
これは、ある意味作者の願望が主人公に乗り移っているようなストーリーではないかと思ったほど読者も引き込まれる作品だ。


もちろん現実離れした縦軸なのだが、SFではないところもイメージしやすくて、展開も面白かった。
かといって今の世相を面白おかしく変換させながらストーリーが続くので飽きずに読めるところも評価したい。



 




【現時点での高評価作品】


死体シリーズの「むかしむかしあるところに、死体がありました」を評価基準の90点として、他の作品を評価させていただくと、過去ログから変わらず最高評価作品は「東京湾 海中高校」の98点と評価している。


同作品は限りなくSF感が少なく、なおかつ現実ではあり得そうなSFなのでイメージしやすいし、こういう論点や学園内の展開が引き込まれやすい自分にはぴったりハマったんだな。


次点は「霊視刑事夕雨子1 誰かがそこにいる」の97点、第三位は妖怪課シリーズの96~92点と評価していて、すべてSF作品となった(笑)


ちなみに妖怪課シリーズは、必ず順番通りに読んでいただきたい。
5作品あるので「朧月の河童→箱女→夢のあと→綾志別の暗闇→雪の夜」とお願いしたい。


妖怪なんか興味がなくても人間としての感情が揺さぶられる展開が実に面白いとオレは思っている。
なお、綾志別編はちょっと強引かつ終盤の流れが個人的に気に入らないんだけれどww。


というのも、綾志別編(雪の夜)のほうは作者の強い思想も交じったり、
「えー?そうなっちゃう??」


というものだったりすることが・・・ちょっとねぇと評価。
まあ展開的に続編も続けられる可能性を残しているけれど、恋人の存在を鑑みるとちょっと難しいのかなぁ??




 



【あとがき】


一番の大物であって彼の代表作である「浜村渚シリーズ」が全くの手つかずなのに10巻まで揃えてあるオレ。
もし、一冊目で挫折したどうしよう・・・という不安と葛藤が、同氏の作品を読み進めていながらにして渦巻いてるという。


算法帳シリーズのように、ゴリゴリの数学ミステリーが前面に出てきてしまったら、読み続ける自信はないだけに・・・・
出だしの1話ぐらいは読んでおくべきだったかなぁ?




(手あたり次第、古本屋からかき集めていると同じ作品を買ってしまったりする。まあ古本だからダメージも少ないけれどwww)


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ある作品から掘り下げて出会った小説家にドハマり

2020年09月11日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

【ここまで自分がハマるとはねぇ・・・】


いまや片手にケータイと財布のほかに持ち歩いているものがある。
それは・・・小説だ。


主に文庫本が多いが、週に三日ほど通っている耳鼻咽喉科の医院に行く時も、飲食店や居酒屋、そして自宅および勤務先など常に手放せないものになっている。


もともと熱しにくく冷めにくい性格だったはずが、こうも簡単に読書へハマる自分にちょっと驚いているのだが、あの作者に出会ってこうも変わるんだなぁと驚いているところ。


もちろん、そんなキッカケは、過去ログのとおり「飛行機旅」に尽きるのだけど。
まさかこれほどまでとは・・・・振り返ってみても自分にビックリしているんだ。


【過去ログでは明かさなかったこと】


小説家、青柳碧人氏。
あなたはこの作家さんをご存じだろうか?


代表作など有名なものは、まだ読み漁り始めて間もないこともあり申し訳ないがピックアップできないが、本好きまたはミステリー好きの方ならお名前を含めて有名でなおかつ幾つかご存じなのかもしれない。


自分はたまたま本屋で『むかしむかしあるところに、死体がありました。(2019年4月発刊)』という本を手に取ったことから、今の読書生活が再び始まったといっても過言ではない。


【修行中の暇つぶし】


修行中、機内での時間をつぶすアイテムとしてスマホがあるものの、スマホをあれこれ眺めているのも限界がある。
イヤホンなんかわざわざ持ってこないし、機内付属のエンターテイメントなんかアナログでチューニングするのでさえ面倒だ。


そんな修行中において、とかく飛行機がA350-900(359)以外の機体に遭遇した場合は充電設備もないので、折り返し先の空港で都度外部充電するという作業が生じてしまい、これこそ本当に鬱陶しい。


つまり、過去ログに綴っとおり時間を過ごすということについては、いい本(いい読み物)に出会えることが修行中において重要なことだった。


なぜなら、本を持参しての修行生活のしばらくは、あまり面白くもない本を読み始めたこともあって、すぐ飽きて寝て、起きたら渋々読み始めてまた寝るというダラダラでの機内の過ごし方だった。


それに本ってカサ張るのよ。
この時間なら2冊は読めると思って持ち込んでも、実際には1冊はおろか半分も読めずに帰宅したこともあったしね。


だから、ガッツリ読み込んでしまうことができる青柳藍人氏の作品に出合ったことは、本当にむちゃくちゃ大きい。
だって、冒頭でも語った通り修行中以外にも、彼の作品を読むことが最近の習慣になっているからだ。


【むかしむかし・・・】


立ち読みからその作品の冒頭の書き出しを見て、パロディ作品じゃなくてオリジナルのミステリーモノなんだなと理解して購入した小説だったんだけれど、あまりの引き込まれっぷりでなんとたった1日で読破してしまったんだ。


自分は恥ずかしながら、森村誠一氏、松本清張氏、西村京太郎氏などが描くミステリー作品のほか、胡桃沢耕史氏の「翔んでる警視」シリーズのような痛快モノばかり読み込んできたこともあって、青柳藍人氏の切り口は独特で描写も面白かったのだ。


その後、この作者をアマゾンから片っ端から買い漁って読み漁る生活が始まることは、そう時間がかからなかったってワケ。
まあ、新書から文庫本、古本、中古本など片っ端から今でも探して読んでいるという(笑)


(一部、人に貸したりすでに売却した作品もあるのだが、急遽家にある彼の作品を集めてみたら案外出てきた。すでに電子書籍しかないものもあるので全巻集めるのは大変困難だし、集まらなかったら無理せず電子書籍で読もうかと思っている。)



【ジャンルも視野も広い作品多数】


自分が調べる限り、青柳碧人作品の7分の4ほどは読み込んだようなのだが、一番最初に出会った「むかしむかし・・・」が異色の作品だったことが分かった。


また、彼の作品の大きな特徴は、「題材が斬新」「リアルに近いSF」「主観が入れ替わる」「重要人物に女生徒または女学生」「その重要人物のロマンス」「場面の切り替わり方」「主人公は基本ハッピーエンドにならない」「縦軸以外も丁寧に描写されるこだわり」といったカテゴリーが必ず4~5つが盛り込まれていることだろうか。


見開きの書き出しに登場人物がアニメ化されて紹介されている作品も多いのでイメージしやすいことも多いが、とにかく感情が複雑になりやすかったり移入しやすい構成であることも自分が引き込まれた要因であるように考察している。


【今のところのおすすめは?】


もし、自分のこんな記事で彼の作品を読みたいと思った方に絶対勧めたい本が2冊ある。
もちろん、「むかしむかし・・・」もおススメだけど、その作品はこれまでの本来の彼の作風とはちょっと異なる。
(切り口は継承しているけどね。)


だからまず、彼のデビュー作「ヒポクラテス・クラブ(2007年)」を加筆修正した「双月高校、クイズ日和(2011・2013年)」を一番に紹介しておきたい。


巻末に作者も語っていることだけど、登場人物の誰に最も感情移入(応援)してしまったかが面白いところになると思う。
次にSF作品「千葉県立海中高校(東京湾 海中高校)2010・2014年」を勧めたい。


今のところ、それがオレのナンバーワン(イチオシ)作品


もちろん千葉に精通している必要なく読み込めるのだけど、青春・世代・ロマンス・謎解き・SF・登場人物同士の距離感などが絶妙に描かれていて、読んでいても読み終わっても映像が脳裏に残って複雑な気持ちも残るという作品で印象深かったからだ。


【ちょっと読みにくいところもある(笑)】


実はこの青柳碧人作品、主人公というか重要な人物は、ほぼほぼJKまたはJDとなっている。
彼女らを原則として主観で描くのだけど、作者が想像しながら文字にしていると思うとちょっと気持ち悪い(笑・失礼)


また、初期の作品になればなるほど、主観がぐるぐる回ってしまっていて、誰が発した言葉なのか読み返す必要があったりするところは読みにくいのかも。


それが決定的なのは、ストーリー上で本編(本筋)に肉付けされているアウトストーリーの根拠まで細かく描かれているため、どうしてもクドクドになってしまうところも多々ある。


だけど、それも読み慣れていけばいい背景になるので、いい味付けになるかも。
だから、読み込んだら自分のようにハマってくれる人がさらに出てくることを期待・・・??


そして・・・この作家さんの描く流れで特徴的な「伏線回収」のテクニックがとにかく見事


冒頭の書き出しが、実は話のラストの一部であるときもあるし、中盤で序盤の伏線を全部回収しちゃうときもあるのだけど、そんなあらゆる展開も見事なので、興味があったらあなたも読んでみては?


【PS】


女性を描く様子が、どうしても男性目線になっているので、読み手がどう思うのだろうか・・・と思うときもしばしば。
特に「ヘンたて」シリーズが、如実にそれが表れているように思うが、そこはちょっと読んでいてマイナスなのかも。


それが、ところどころ非常に気になってしまい、本来表現したいほしいところが、どうしても果たしてそうなのか気になるということですわ。


ちなみに、最もエグいというか、読んでいて考えたくないというか、目を覆いたくなるほどの性描写もある。

勿論、SFという仮定の下に展開していると割り切ればいいのだけどね。


なお、彼の描くSF作品は星新一氏のような完全なるSFの舞台ではなくリアルに激しく寄り添う描写も特徴的。
そうであるから、自分が最高に印象に今だ残る作品「東京湾 海中高校」などは、その後何作品も読んでいるのに記憶から離れない。


そんな衝撃的な作品『希土類少女』を読む機会がある人には、その前に自分の一番おおススメ「東京湾 海中高校」を読んでからにしていただきたい。


彼の作品の凄いところは、一つの作品が実はズラズラっと扇子のごとく繋がっている場合もあるからなんだ。
その2作品は、まったく別モノなんだけど、間接的に紐づけされているところも奥深いところなんだ。


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