Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

多くの人が誤審と判断したあの試合。もう変わる時が来ていることを知るべきだ。

2024年07月29日 23時59分59秒 | ニュースのレビュー

千葉大会決勝で判定巡り再三の抗議 捕手の送球が走者に当たり本塁突入も得点認められず(高校野球ドットコム)~Yahoo!ニュース~



【判定としては、あまりに酷なものだった】



この試合、たまたまオンタイムで観戦していた当方。
判定が守備妨害とされた瞬間、自分にとって沸き上がった感想と意見がある。


それは


・ 明らかに守備妨害ではない

・ このまま守備妨害で判定されたら、まちがいなく市立船橋は、このイニングが無得点となるだろう

・ ゆえに、この裏の攻撃で木更津総合が得点して、優勝することになるだろう


以上の三点だ。
ちょうど昼飯を作りながら、そして食べながら観ていたので、キッチンとリビングを行ったり来たりしながらだった。


他のニュースでは、16分間の抗議という記事も見たが、自分が感じたのはもっと長い時間だったように思う。
なお、判定が覆らなかったと確定した瞬間、皿を洗ってトイレに行ってリビングに戻ったら試合は終わっていたという。


あまりに気の毒でならない判定に、おそらく市船の監督さんも、ここで引き下がったらこの試合に負けると判断されていたものと思う。


大切な子どもたちを預かっている身分だったら、親として当然あるまじき行動だったと思う。
本当の正しい判定はどうあれ、主審が判断したことが記録として残るのだが、決勝戦だっただけに複雑だ。



【巷の意見は二分されているようだが】


たまたま職場で高校野球で汗を流した同僚、高校球児を持つ親、社会人野球の経験者で現役時代はキャッチャーだった知人、学生時代はソフトボールを7年間やっていた知人と自分がなんとか接触できる野球経験者4名から意見を聴取したところ、自分を含め5名が「守備妨害ではない」と断言。


ネットの意見では三塁走者があたりに行ったように見えた人もいるようだけど、そういう意見をする人はおそらく野球経験者ではないだろうとも、経験者は言う。


まあ、送球を見ていない走者などいないわけだわ。
それに捕手経験者の人が曰く、


「(二塁をのぞき)送球する塁と反対側に身を振ってから、走者に当たらないよう送球するのが鉄則。」


・・・だという。
ま、経験者でなくても、それくらいは分かる(笑)


なので、自分だったらもっと一塁側に身を振って角度をつけて送球したし、走者にぶつかってしまったら「やべー、ぶつけちまった」と相当焦る・・・というのが捕手経験者の意見。


つまり、あの場合も捕手側に責があり、走者の妨害(インターフェア)ではないという。
角度的に、主審からは走者が妨害したように見えてしまったから、そう判断されたということなのだろう。


もし、オレが木更津総合側だったらどう対応したかな。
オレだったら、インターフェアがないものとして試合を再開してもらう。


もしくは無言の回答として、10回裏の攻撃は放棄同様の3三振としてリセットするかな、この試合を。
木更津総合側だって、あのまま優勝したところで、100のテンションで喜べたかどうか疑問よ。


オレだったら、少なくても「優勝できてよかった」だけでは終わらない。
しばらくは、あれで本当に良かったのだろうかと、疑念に駆られる時間があったのではないだろうか。



【ではどうすればよかったのか】


ボランティアスタッフによる審判団が高校生の将来を左右する裁定を任せていい時代は、もう終わったと思う。
もう時代は変わり、今やカメラによる再検証が当たり前になった世の中でもある。


最低でも、準決勝・決勝くらいはビデオ判定(VAR)を採用すべきだし、審判団も上級審判員へ変えるべきだ。
少なくても千葉県大会では、今回はともかくだが誤審が多い気がするし。


また、監督直接抗議できないというルールも改正すべきだ。
あのクソ炎天下で何度も何度も往復することになった市船のキャプテンも本当に大変だっただろう。


少なくても直接のやり取りができていたら、16分間もの講義時間とはならなかったハズ。
観ているほうもモヤモヤするばかりでなく、あのキャプテンを気の毒に思った人だって少なくないはずだ。


ゆえに、主審にその全てを委ねる時代は、変わらなければならないような気もする。
今回の場合、両球児が、両チームが納得できる裁定などないのだろうが、第三者機関の判断も必要ではないのだろうか。



【さいごに】


今回は、ネットニュースになるまでの騒動となった千葉県大会決勝戦の守備妨害の判定。
誤審だと判断した人がおよそ全体の9割以上を占めるなか、のちにビデオを見た当該主審はどう感じたのだろうか。


ビデオを見ても判断は間違っていなかったと思うのだろうか。
その意見も聞きたいところだが、わかっていることはただ一つ。


もう判定は覆ることは無いということ。


今回の一件を含め、温暖化の影響もあって一試合ごとのルール見直しもあるという昨今にあって、完ぺきとは言えないまでも大半の人が納得できる判断基準を見える化する時代は、もうそこまで来ているはず。


いつか・・・ではなく、もうやるべきタイミングになったのではないだろうか。
真剣に取り組んだ球児とその家族が、一つの判定でどれだけ辛いを思いをしているか、もっと多くの人も知るべきだ。




(誤審かどうかもそうだが、全員が納得する判定など今回はなかったかもしれない。だったら公平な審判を行うにあたり、第三者機関もそうだが、多くの人が納得できる審判員による判定だって不可欠のはず。そのためには、審判員のスキルアップに加え、判定の一部機械化はもうマストのハズなのよ。)



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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(26)

2024年07月23日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

<これまでの紹介作品はコチラ>


【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第二十六弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は歌野晶午作品1つ、中山七里作品1つ、柚月裕子作品2つ、赤松利市作品1つについて読書感想文として紹介しよう。




「それは令和のことでした、(2024年4月 単行本文芸フィクション) 歌野晶午 60


短編集。
歌野晶午ワールド全開の叙述トリック満載集。


序盤作は良かったが、段々、結末の叙述トリックの多さやその精度が落ちてきて終盤は読み手がダレてしまうかも。
まあ、これはこれだと割り切って読めば・・・


 





「静おばあちゃんと要介護探偵(2021年2月 文春文庫)中山七里 81


岬洋介シリーズに登場する強烈キャラ「香月玄太郎」氏70歳と単作シリーズでちょいちょい登場する元判事の「高遠寺静」氏80歳が織りなす痛快ミステリー小説(短編連作集)。


結果的にタッグを組んで物事を解決していくのだけど、なにぶん双方キャラが濃いので、これまでの各作品を順読みしたうえで読んで欲しい作品であり、クセなく読める作品だ。

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「ミカエルの鼓動(2021年10月 文藝春秋)柚月裕子84


主人公がストーリーテラーの医療系ミステリー。
その主人公の生きざまとプライド等が折り重なる人間模様が本筋。


メインの手術シーンでは、そうなる結果が見えてしまっていたり、登場人物があまりにも多いことが煩雑さを過ぎらせてしまったが、柚月裕子ワールドが詰まった本格ストーリーだったと思う。


ただ、ドラマ用なのかラストの演出がなぁ・・・
伏線回収にはなっていなかった気もするため、申し訳ありませんがこの点数で。

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「教誨(2022年11月 小学館)柚月裕子 86



一人の死刑囚の半生をストーリーテラーと教誨士が描いている多角的に展開する作品。
一応ミステリー作品ではあるが、その答えなんかよりも深く、そして自分自身が持つ「何か」に訴えかけられているよう。


そんな切れある角度がポイントの読みものであるが、きっと多くの人が読み終わった際に思うことがある作品であろう。

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【今回のMVPは?】



「藻屑蟹(2019年3月 徳間文庫)赤松利市 90



今でも入手困難なちょっと前に話題となった小説作品。
こちらは「大藪春彦新人賞」を受賞した有名作。


ほぼほぼホームレス状態だった作家が原発関連を深く切り取って描いたサスペンスミステリー。
現実と空想が入り乱れる震災ビジネスの光と影を描いている。


日本人として絶対に知っておかなければならないことがここには書いてある。
もちろん、現実であるかの線引きは読者に任されているところも小説として成熟している。


なお、ストーリーは大きく分けて2部構成になっており、個人的にはピークが前半戦(ちょうど真ん中あたり)だったと感じた。


それと最終的な着地も理解が難しかったものの、トータル的には大きく楽しめた作品だったと評価したい。
ぜひ一度は読んでいただきたい。



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新型コロナの流行が今、第11波だという。よくオレもこれまで頑張ってきたと思う。

2024年07月16日 17時00分00秒 | ニュースのレビュー

新型コロナが感染拡大の兆し 感染力強い変異株「KP.3」が流行中
冷房使う夏でも「10センチ開けっ放しに」
 
CBCテレビ7/16(火)19:30 <dメニュー ニュース>



これまで政府の勧めるとおり、新型コロナワクチンをすべて接種してきた自分。
注射は嫌いじゃないが、副反応などで散々嫌な思いもしてきた。


それが、ある時から接種希望者は自費で接種するよう変更となった。
もちろん、半強制でもない自己判断の世界ではあったが、無料でなければ接種なんか受けなくなる。


しかし、ひとたび公共の機関へ出れば、自分はマスクを今でも必ずするようにしている。
職場でも、マスクだけは基本絶対に外さないようにしていた。


手洗いうがいも、なんなら人一倍やっているものと思っていた。
人とコロナやインフルの会話となれば、


「いやぁ、オレはどちらも一度も罹患したことがないんですよ~」


と答えることが、むしろ当然で自慢であるかのように回答してきた。
しかし、もうそれが終わってしまった。



そう、ついに罹患してしまったのよ。
新型コロナウィルスにね。



(あまりの倦怠感と咳症状のため、仕事を早退して町医者へ飛び込んだら、この有様で。いよいよコロナデビューとなってしまった。)



【これまでの経緯とか】


< 7/12(金曜) >

この日は、全員が先輩という珍しいメンバーにお声がけを頂いて、千葉市内で一杯。
珍しいといえば、滅多に乗らない時間帯の鉄道に乗ったくらいで、飲み会自体も1時間半の1次会でお開きだった。


< 7/13(土曜) >

この日は、もともと幕張方面へ「一人グルメツアー」を予定していたため、予定通り敢行。
予定外だったのは、インターバルの間、思ったより昼寝の度を超えて寝すぎたことくらいか。
夜のお酒も、思ったほど量も入らず、酔いもイマイチだったな。


< 7/14(日曜) >

この日は、夜から行きつけの居酒屋に行く予定だったが、眠気とだるさが強くなってしまった。
そのため、外出気分ではなくなってしまい、自宅で一日を過ごした。


< 7/15(月曜・祝) >

この日は、だるさが回復せず咳が出るようになり、昼過ぎからは関節痛、夕方くらいから咳症状がひどくなった。
加えて、夜は発熱を感じたので、体温を測ると37.0度を指しており、完全に感冒症状となっていた。


< 7/16(火曜)>

この日は、3連休明けの出勤日だが、当然回復の兆しを感じることの無いまま、とりあえず出勤する。
しかし、咳症状がかつて感じた「せきぜんそく」のそれと異なるヤバイ咳が出るようになったので即早退。


職場に迷惑かけて二次被害を出そうものなら、クソみたいなメンバーばかりではあるものの、生意気に言うことだけはいっちょ前だから、何を言われるか分からないので、ひとまずコロナではないことを証明してもらうためにも町医者へ飛び込んだ。


連休明けであることもあり、ギリギリ予約は取れたものの15:30という時間まで待つことになった。
その間、自分のクルマの中で待機するも、自身の体温は38度まで上昇していた。


そのかわり病院では、詳細に履歴と症状を書きこむ時間が出来たため、医師とのファーストインプレッションは短時間だった。


・・・(オレが書きこんだ問診票をじっと見る医師)・・・nobizouさん、コレほぼコロナだね。」


念のため、肺の様子や喉の様子も診てはもらったが、当医師が言うには、
「nobizouさん、今日感冒症状で来ている人のほとんどがコロナなんですよ。今日はコロナ祭りでね。」


そういいながら、例の「鼻グリグリ検査」をやられて待つこと10分。
「nobizouさん、今日20人目のコロナだったよ。」


だってさ。
医師曰く、今回のコロナは感染力が相当強いとのこと。


千葉県のコロナ罹患率は、7/16現在で1病院当たり9.81人だったから、この病院ではすでに倍以上の罹患者を確認したということになる。


っていうか、この第11波は、急激な増加率を示していくということになるのかもしれない。
そんな波に、自分もついに飲まれてしまったということになる。



<そんな今の現状(病状) 7/17 17:00現在>
・ 咳症状(強)
・ 咳症状に伴う胸痛(強)
・ 鼻水鼻づまり(中)
・ 関節痛(中)
・ 筋肉痛(腹筋・脹脛など・中)
・ 耳鳴り(中)
・ 倦怠感
・ 熱(37.0度)
・ 肩こり(両肩・小)
・ 食欲(めちゃくちゃある・笑)
・ 睡魔(めちゃくちゃある) 



コロナと診断されて、最初にやったことと言えば、調剤薬局に併設するドラッグストアで、大量のカップラーメンとスナック菓子、水分補給用の水を買った。


その理由は簡単。
医師から、4日間の外出禁止を言い渡されたから。


仕事に行く元気もなければ、近所のゴミ捨て場まで行く気力もない。
だけど、食欲だけはあるんだよな。


来週、職場に行って「痩せてないね~」と言われるのが目に見えているわ。
でも、止まらない咳のせいで、寝られず怠いままなので、きっと食べ続けながら寝つづけるのでしょうね。


いやぁ・・・
コロナに罹患するって、こんなに辛いのね。


苦しいわぁ。






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くるまやラーメンの直営店は未公開?でも、あそこはフランチャイズだよなぁ~

2024年07月09日 23時59分59秒 | Weblog

くるまやラーメンの直営店とは?


その昔は、直営店舗だけで200店舗以上あったという東日本を中心に展開していたラーメンチェーン店だったが、今では令和6年5月末現在で、直営店が33店舗で全144店のみだという。


この情報は、公式HPからピックアップしたものだが、全店舗で144店のうちフランチャイズ(FC)店が109店舗だという。


直営が33店舗+FCが109店舗=142店舗。
うち、残りの2店舗は休業中や改装中だという。



<見分け方>


公式HPでは、このことについて明らかにしていないので、あくまで想像の域を出ない。
そのため、様々な方が様々な想像を膨らませているのだけど、ズバリとは明らかにしていない。


つまり、わからないわけで(笑)
自分も以下へ、直営店一覧を示しますが、なぜその結論に至ったのかは巻末へ記します。



<直営店33店舗(その1)>


(千葉県が最も多い全27店舗もあるなか、直営はわずか3店舗。逆に東京は、全9店舗中8店舗が直営店と、ほぼ直営店という展開になっている。)



<直営店33店舗(その2)>


(北は青森、西は愛知までの東日本、特に東北と関東に集中しているのがくるまやラーメン。でも直営店は、比較的広範囲に存在している気はする。)


nobizou調べ。あくまで、参考としてください。
なぜなら明確な根拠と理由がないから。




<なぜそう結論付けたのか>


世の中には、くるまやラーメン店の全店を制覇を達成したり目指したりする方もいらっしゃるなか、自分も数々の店舗を利用していると、メニューそのものが違っていたり、値段も具材も麺も違うことに気づくと思う。


同じラーメンチェーンでも、たとえば山岡家なんかは、どの店舗に行ってもメニューや値段は原則変化はない。
なんなら、どの店で食べても、原則同じ味を提供してくれるお店である。


ところが、このくるまやラーメンは、前述のとおり全くそうではない。
加えて直営店のほうが、圧倒的に少ないスタイルであるため、連続で別店舗へ伺ったとしても、直営店が連続することは稀だ。


でも、直営店が直営店としてやるべきことは、本部がキャンペーンやイベントを行う際、同じない内容のものを同じようにやる必要があることなどのように、本部の意向に沿うことは必然じゃんか。


だったら、キャンペーンやイベントを行う店舗が、直営店舗であろうと推測したワケ。
そんななか、キャンペーンを張る店舗の紹介があったので、その店舗数を数えてみたら・・・


33店舗。


これって偶然にしては出来すぎのような気もしませんか?
なお、直営店がない県は、群馬、静岡、愛知、山梨、長野、青森、岩手、秋田、山形の9県だった。





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最近読んだ5作品を勝手に紹介したい(25)

2024年07月02日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

<これまでの紹介作品はコチラ>



【今回は5作品をイッキ読み!】


今回は評論第二十五弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は小泉喜美子作品1つ、中山七里作品3つ、アガサ・クリスティー作品1つについて読書感想文として紹介しよう。



「逃亡刑事 (2020年6月 PHP文芸文庫) 中山七里  78


映画作品に使えそうな強い展開が持ち味の作品。
中山七里作品にしては珍しく、ベタな流れとド派手な展開が逆に飽きずに読める。


この書のポイントは、前中盤で生じた伏線をどう回収するかであろうか。
自分の予想は99%の想定と1%の想定外だったが、この1%が大トリとなるのだから、さすが中山七里作品と唸ったなぁ。


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「TAS 特別師弟捜査員 (2021年4月 集英社文庫) 中山七里  79


同氏の作品としては珍しい学園もの
中盤までは、まるで似鳥鶏氏の作品に岬洋介シリーズがミックスしたようなポップな展開に、ちょっと意外感。


この作品において殺人事件は起こるが、犯人はどうかというより、展開がミソであるもの。
幾重にも折り重なった結末こそ中山七里ワールド。


しかし、実は中盤と終盤に普通の読者でも明らかになることがある。
でも最後にそれを上回る最後の結末があるのだから、やっぱりさすがの作品なのである。



 




「弁護側の証人 (2009年4月 集英社文庫) 小泉喜美子  86


昭和の時代のど真ん中に発表された傑作ミステリーで、約15年前に文庫化されたもの。
終盤に天地返しの展開にぬるっとなり、「えっ?そういう着地?」とあっと驚く結末はさすがの表現かと思う。


たしかにこんな大オチは、想定の範囲も超えているし、これまでもオレは見たことがない。
だけど、古い作品であることで海外作品の翻訳版を読んでいるような読みにくさは、ややマイナス。


そして、登場人物が多くて本編が萎えがちになるのだけど、結末を知れば登場人物の多さは、あまり気にしなくていいことになるところが、ミソであり、最大のトリックでもあるということなのだ。

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「能面検事 (2020年12月 光文社文庫) 中山七里  87


主人公にいくつものクセがある中山七里らしい王道系痛快ミステリー。
2部構成だが連作であり、それぞれの作品は最初から最後までがつながっている。


この作品には、読めばわかるが大きな隠れ蓑があるのだけど、どの段階でそれを取り除くことが出来るかが読む方のポイントになると思う。


読書中、ストーリーテラーとやり取りするうちに、終盤でワンワードだけ謎が残ってしまったままなのが。やや残念であったので、この評価としたけれど、続編もありそうであることも含め、読み応え十分の作品だった。

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【今回のMVPは?



「そして誰もいなくなった(2010年11月 ハヤカワ文庫)アガサ・クリスティー<1939年の作品を和訳> 89


昭和14年に発表されたというこの作品。
多くの作家が、ミステリー作品として傑作であるものと評価する超名作だ。


なお、本編の設定次第では、今の時代でも通用する背景だということを鑑みれば、このミステリー作品がいかに不朽の名作と言われ続けているかがわかるというもの。


特に、中後半あたりで誰もが考えたであろう、この作品の結末を、終盤にしっかりそれを思いっきり裏切ってくるのだから、凄い作品よ。


評価的には、導入部のだるさと登場人物の多さ故の展開がオレには難しかったので、ちょっと減点したけれど・・・
昭和の初期に発表されたものだと振り返れば、やはりトンデモ級の名作よ、コレ。



 



<これまでの紹介作品はコチラ>



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