【週末ではなく終末だというのがミソ】
自分よりも17歳の先輩上司が揃って2名いたころの時代、大酒のみで有名だった彼らは、たくさんのエピソードを我らに教示してくれたのち4年ほど前に定年を経て退職した。
そんな彼らが、行きついた居酒屋の代わりになるお店を我々後輩部隊へ教えてくれていたのだけど、当時のオレには理解できない店が最もコールされていたという。
そのお店の名前は・・・・
「サイゼリヤ」だったんだよ。
【ポイントは客単価】
コロナ過以前は、激安の大衆酒場が彼らの居場所だったらしいが、酒飲み場としては不安定要素も多かったという。
例えば人気店であるほど空席がないことも多く、次候補の店も概ね満席率が高かったという。
そうなると・・・
という場合にそのコンビがそれぞれよく使ったのがサイゼリヤもしくは”すかいらーく”系のファミレスだったという。
その後は、コロナ過にかかわらずサイゼリヤ以外にも前述のすかいらーく系のファミレスにも出入りするようになったと最近彼らから聞かされたところだ。
彼ら曰く「料理は種類も少ないのだが価格が安いのがいい。なにより酒自体が大手居酒屋よりもだいぶ安いのがいいんだ。」という。
そこで気になって、各ファミレスの単価を調べるとなるほど、安いものは確かに安く、ハイボールなども下手すりゃ大手居酒屋の半額というところもあった。
【原価率や利益率がものをいう】
居酒屋として最も利益率が高いのは、いわずもがな酒などのドリンクだ。
原価率は、10%台から30%くらいだろう。
そうすることで、居酒屋としてアテの原価率を上げても料理の単価を下げることができる。
つまり、居酒屋には酒飲みが来るわけだから、食べるより飲むやつを集めたほうが効率いいわけだから。
でもファミレスは違うよね、食べるほうに原価率を下げていることで、客にいっぱい食べてもらい売り上げる。
そうだな、ドリンクバーがいい例だろう。
ファミレスではドリンクバーだけの利用だと3倍前後の料金が徴収されることは・・・
もはや説明不要だよな。
また、「とある観光地」の居酒屋が「ドリンク(酒)を頼まない人の入店はお断りします」という看板を出していた店がある。
(残念ながら、それはかつて複数回利用していた高山市内の居酒屋なのだが→名物店長がいなくなったからなのかなぁ・・・)
これは、居酒屋において料理しか食べなかったら利益が取れないことを、ある意味裏付けているわけ。
まあそんな看板出す店、オレはいかないけどな。
【つまり先輩方は正しかった??】
ちょっと脱線したが、ファミレスを居酒屋代わりに使うことは客にとって、それはかなりいい条件がそろっているということになる。
こちらとしてはメイン料理を食べなくても、小皿料理を何品かと酒を何杯か飲めれば良いわけなので、ドリンクの単価が低いファミレスは「ただ飲んで帰る」だけなら格好の場所だったわけ。
だけど、店側は逆だよな。
飲むだけの客より、たくさん食べてもらうほうが売り上げにつながるのだから。
【以下、オレの実戦結果を。】
あいにく、先輩イチオシのサイゼリヤは、自分の行動範囲からなくなってしまったので、手始めにすかいらーくグループの「夢庵」と「バーミヤン」へ向かった。
バーミヤンは「食べ放題の巻」で一度紹介したが、今回は居酒屋代わりに使ってみたという記録になります。
食べかけの写真で申し訳ない。
画像は「ネギ塩冷やしトマト(税別299円)」と「W焼餃子(税別454円)」ボトルで「いいちこ(720mL)」をオーダーしたもの。
これにドリンクバーを付けても2500円くらいだったから安いよなぁ。
居酒屋へ行ったら、ボトル入れただけでこれくらい取られるわけだし。
それに、バーミヤンではボトルキープも半年間出来るというから居酒屋代わりの利用も歓迎されているともとれる。
餃子は謎のスパイスが効きすぎて味が落ちたように感じたが、トマトが美味しかったから良しとしよう!!
しかしコスパ的に考えたら、ボトルが1000円そこそこでOKだったら、あと2~3回は酒代は使ってもドリンクバーの代金だけで済むわけだから、1000円代で酔うことができるわけだよな、最高ですよ先輩!
まあ、メニューが少ないのと餃子が残念だったので、今後はアテに困るかもしれないが、周りの客さえ気にしなければ最高の居酒屋になるのかもな、タッチパネルですべて事足りるから文句ないよね。
また、同じすかいらーく系の夢庵にも行ってきたんだ。
勿論検証を兼ねてのことだけど、月イチで通っている柏にて、通院後に一杯やる店がなくなったからのこともあるんだけどさ。
画像は「するめいかの塩辛(税別299円)」と「水茄子の浅漬け(税別599円)」、そしてウイスキーの炭酸割(濃いめ)。
ちなみに夢庵では腰を据えて飲んでやろうと決めていたので、お酒は飲み放題(税別1500円)にて利用。
若干だが、バーミヤンに比べると割高感がある夢庵だが、この水茄子は劇的にウマかった。
当初はこれだけで、ウイスキーの濃い目を3杯くらい進めたのだけど、あまりの茄子のおいしさに茄子を追加発注した記憶がある。
実はその後、情けないのだがウイスキーを1~2杯飲んだところまで覚えているのだけど、それ以降の記憶がハッキリしない(笑)
支払ったのも4000円は超えたくらいだったと思うので、夢庵だとひとり居酒屋には向かないのかもね。
飲み放題つきで利用したこともあるけれど、普通の居酒屋と同じくらいだからね。
あと、タッチパネルなのはいいけれど、居酒屋と違ってお酒がファストメニューじゃないのも気になったなぁ。
でもまあ、提供が遅くてもきっといい気持ちで帰ったんだろうから、ここの夢庵も再訪してもいいなぁ・・・
以上、ファミレスでの居酒屋検証でした。
価格だけでは、計り知れないところを知れた気がするけれど、終末の利用なら十分アリなのかもと悟ったよ。
まとめると・・・ファミレスは人との絡みが全くない分、お安く淡泊に飲めるけれど、人間模様が如実に観察出来る居酒屋には居酒屋の良さも感じられたということだろうね。
(爆裂的においしかった夢庵の水茄子だが、居酒屋と比べても割高な一品だったかな。でもコレだけでも相当いけるほど旨かったから、ま・いっかwwちなみに藍屋でも、この水茄子はいただける。でも期間限定っぽいな。)
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