【はじめに】
標記イベントには、かつて東京晴海で行われていた時代に3回くらい参加したことがある。
それは20代の頃である。
そして幕張に移ったのは、1997年であるというから、今回軽く20年以上ぶりに参加することになったわけだ。
イベントそのものは、当時のままであることを期待して。
【きっかけ】
新年の風物詩のイメージがあるオートサロンだが、開催地から比較的近いところで生活かつ行動していることもあって、「不正改造車一斉取り締まり」の電光道路案内板が目立ってくると、それが近いことが分かってくる。
そこで今年度も「そうか、そんな時期か」と知ったのだけど、とあるメルマガをきっかけに「Tチケット」なる前売り券が買えることも同時期に知ることになった。
まあ色々調べたら、メリットは入場チケット代わりにもなるし、専用の休憩スペースも利用できるということらしいが、特筆するほどのビックなストロングポイントではない。
でも、当方は人生初とも言える「まだ世に出て間もない」クルマを買ったことから、その現地で取付け可能なパーツ情報など収集できたらという思いで、行ってみることにした。
【目的地まで】
移動は、公共機関(京葉線・海浜幕張駅から徒歩)にて行った。
それは、晴海の時もそうだったが、尋常ではないくらいの混雑状況を経験していたからだ。
特に、幕張メッセ周辺は慢性的に混雑しているところであるので、クルマで行ったら地獄絵図になることは容易に想像できた。
そして、施設に無事入場できたとして、おそらくいつの時間帯に行ってもイモ洗い状態になるだろうと想像し、朝イチで行って昼過ぎには帰ろうと三日目の15日8:45ぐらいに到着するよう向かった。
すると、すでに前売り券を持った人たちで、ざっと300名くらいは行列していて、9:00の段階ではその5倍くらい並んだ。
列が動き出したのは9:05くらいだったかな、心配していたTチケットでの通過も、全ゲートにカードスキャン機があって問題なく入場することが出来た。
まあ、ペーパーレスだし、いいやり方だと思うが、Tカード縛りじゃなくて複数のカードが使用可能だといいんじゃないかな。
少なくても転売目的者や駅前にウジャウジャいるダフ屋がチョットは減るような気もするけど。
【イベントの感想①】
一番驚いたのは、本当に車が好きな人と同じくらい(それ以上か?)の人数でキャンギャル撮影目的のカメラ小僧が超多数存在したことだ。
どこかの雑誌社にでも転売するのか、夜のおかずにするのか知らないが、ちょっとオレには理解不能。
癖が違うと言ったらそれまでだが、主催者側もそれが織り込み済みであることをのちに知ることとなる。
それは、会場アンケートで来場目的を問う設問に堂々と「キャンペーンガールと合う目的で」というコマンドがあったからね(笑)
正直、オレとしては開催日をカメラ小僧用に別日で設けてもらいたいと思ったなぁ、だってキャンギャルは車と関係ないモン
だから、カメラ小僧日でないときには、キャンギャル不在日にしてほしいわ。
【イベントの感想②】
興味があるブースや車両が展示してあったか?という質問には、「ほぼない」と食い気味に回答することが出来る。
それは晴海の時とは、大幅に変化していたからと断言できる。
たとえばカスタムカーのジャンルだ。
スポーツカーが全盛でない時代であることもあるけれど、ほぼ86なんじゃないかと思うくらいその展示が目立っていた。
オレは、当時R32世代であることもあって、日産だけでもSRやRBエンジンを積んだカスタムカーがあちらこちらに展示されていたから見ていてとても楽しかった。
ところが、時代が変わってミニバンも増えたこともあるけれど、とにかく食指が動くような車両など一台もなかった。
せいぜいGTカーレースで使用していた車両が並べてあったのは、「オッ」と感じたくらいで、「自分で頑張ればここまでできるんじゃないか」と思わせるカスタムカーがとにかくなかった。
【イベントの感想③】
オートサロンはカスタムカーの祭典という名の“アフターパーツの展覧会”であるハズ。
ところが、クルマメーカーの展示に至っては、「そんなもんモーターショーでやれよ」って感じたくらい、新車発表会ヨロシクだったことだ。
例えば日産だったら、NISMOの新車両はあったけれど、ゴリゴリにカスタムしたNISMO車両ってなかったしね。
(ホシノインパル等ではそれなりの展示はあったのだが・・・)
ノーカスタムの新車なんて並べるから、前述のキャンギャルも彩りのためにその必要性も生じちゃうのではなかろうか?
なぜなら、当時はその存在に記憶がないくらい彼女らはいなかったはずで、とにかくこのオートサロンがモーターショー(の延長)と化している現状が悲しく映った。
【総括】
今回から、実車への同乗が出来ることなど体験参加型や劇場型のイベントも増えたようだったけれど、手の届きそうなところのカスタムであって「ここまでやったかスゲーなー」とか「オレも真似してみたい」というような展示はひとつもなかったと言えた。
肝心の目的であった「取付け可能なパーツ情報」の収集も実態は、とにかく惨敗というかお粗末そのもの。
まともに相手してくれたのは“ぶっちゃけ”CUSCOだけ。
あとのメーカーは知らぬ存ぜぬの冷たい回答ばかり。
最も期待していたTEINやKYBなんか相手にもしてくれなかった。
だから、パーツが出たら速攻で買ってやろうと思ったCUSCO製品であったのだが、よくよく聞くと「(その車については)開発段階にもない」という切り口鋭い回答に興ざめしたのは余談まで。
なお、オートサロンと言ったら、オレに取ってはアフターパーツが当たるという「くじびき」のイメージもあって、結構お金を使ってもいい気持ちで臨んでいたが、自分が欲しいパーツを既に開発しているメーカーでは一切行っていなかった。
つまり、チケット代以外に一円もイベントにお金を落とすこともなかったんだけどね。
で、クジについては、ブリッツが頑張っていたというか食指が動くイベントをやっていたけれど、残念ながらまだ未開発なんだよなーブリッツは・・・。
そうねー。
たとえば、RSRとかが同様のイベントをやってたら、1万くらいブチ込んでみるつもりだったけれど。
あと期待のタナベは出展していなかったし(KYBとの共同開発品以外にも聞きたいことはあったが、そもそも出展していないことは知っていた)、エスペリアやHKSとかも出て欲しかった・・・・けど、こんなイベントスタイルが様変わりしていたら、きっとその期待も難しかったのかもしれない。
【あとがき】
屋内展示ブースは、全て見て回ったが、正直なところ評価できるブースは、ひとつもないと言って過言でない。
強いて挙げて前述のCUSCOくらいだけど、全体を通して言えば、ぶっちゃけクソつまらなかったイベントだったとオレは評価する。
もうこれで5年は行かなくていいやってね(笑)
事実、11時には会場を後にしたから、正味2時間弱しか現場にいなかったことになる。
ひとことで感想を言うなら「なんかそうじゃないんだよなー」ってところよ。
【PS】
この記事を書き入れた後、MSNのHPから次のようなレポートを見つけた。
<トヨタものめり込む「オートサロン」の集客力-「改造車の祭典」はブランド訴求の絶好機会だ(東洋経済オンライン1/17版)>
これによればオートサロンは「(アフターパーツの展覧会から)幅広いジャンルにおける自動車関連アイテムの展示会というスタンスになっている(同記事一部抜粋)」という風に、そもそものテイストを変えてしまったらしいのだ。
だったら、あとがきで書いたコメントは修正しなければならない。
もう5年行かなくていいというのを訂正して「もう(コンセプトが戻らない限り)二度と行かない」ということにね。
http://www.tokyoautosalon.jp/2017/exhibitor/exhibitor-list.php
http://www.cusco.co.jp/
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