高等学校入学後、「K大生として神宮球場で野球がしたい」という夢を失った8703少年は、しばし暗黒(?)の高校生活を送ることになった。野球が楽しくて、野球が出来るから張り切って学校へ通っていた少年が、突然野球の無い高校生活を送ることになったのである。このような時、多くの大人が言う台詞としては、「次(大学進学)の目標に向って努力すればよい」が定番である。しかし、「これが駄目だから次はこれだ」と、簡単に夢や希望を切り替えることができれば簡単である。人間それほどに単純ではない。
野球少年(8703)は、何を目標に生きるべきか?しばらくは寄港地を見失った帆船のごとく大海をさまようこととなる(笑)。「勉強(教科学習)が大好きです」とは口が裂けても言えないし、何の目的も無しに「勉強さえしていれば、将来きっと良いことがある」などとは思うことは出来なかった。かと言って、思い切り羽目をはずすことも出来ずに、誠に中途半端な高校生活を過ごしていた。
高校1年の終盤か2年の初めに、父親と将来(高卒後)の件で話す機会があった。その時、父は「人間、自分が好きなことや、特技などを生かすことが出来る仕事に就く幸せ」について話してくれた。そして「お前は音楽が好きであり、歌うことが得意である。思い切って今から音楽の勉強をしてみないか?」と言ってくれた。更に、「お前がやる気があるならば、知合いの先生にレッスンをお願いしてみる」となったのである。
8703の本格的(?)な音楽の勉強は高校2年生から始まった。父が勤務する学校の先生に「バイエル・コンコーネ」のレッスンを受け、父が勤務する学校(滝川第三小学校)のピアノを借りて遅まきながらの練習がスタートした。約50年前のこととは言え、「スロースターター8703の凸凹音楽人生」がここから始まったのである。
野球少年(8703)は、何を目標に生きるべきか?しばらくは寄港地を見失った帆船のごとく大海をさまようこととなる(笑)。「勉強(教科学習)が大好きです」とは口が裂けても言えないし、何の目的も無しに「勉強さえしていれば、将来きっと良いことがある」などとは思うことは出来なかった。かと言って、思い切り羽目をはずすことも出来ずに、誠に中途半端な高校生活を過ごしていた。
高校1年の終盤か2年の初めに、父親と将来(高卒後)の件で話す機会があった。その時、父は「人間、自分が好きなことや、特技などを生かすことが出来る仕事に就く幸せ」について話してくれた。そして「お前は音楽が好きであり、歌うことが得意である。思い切って今から音楽の勉強をしてみないか?」と言ってくれた。更に、「お前がやる気があるならば、知合いの先生にレッスンをお願いしてみる」となったのである。
8703の本格的(?)な音楽の勉強は高校2年生から始まった。父が勤務する学校の先生に「バイエル・コンコーネ」のレッスンを受け、父が勤務する学校(滝川第三小学校)のピアノを借りて遅まきながらの練習がスタートした。約50年前のこととは言え、「スロースターター8703の凸凹音楽人生」がここから始まったのである。