作品展Ⅱ<合唱作品>を聞いて来た。混声・童声合唱とピアノのための「島根のわらべ歌」(2003)から始まって、混声合唱と2台のピアノのための「であい」(2003)改訂版初演まで全11曲、珠玉の作品群が優れた演奏者たちによって披露された。
「島根のわらべうた」はこれまで何度か聞いているが、今回の演奏が秀逸した内容であった。宇都宮大学混声合唱団/千葉大学合唱団/むさしのジュニア合唱団“風”/目黒区立油面小学校/武蔵野市立境南小学校による大合唱は、言葉の扱いが明快であり透明感溢れる音色と若さに満ちた好演奏であった。
8703が今回初めて耳にした曲に「であい」がある。終幕を飾るに相応しい名演であった。この曲は合唱団「松江」のために歌詞も三善さんが書いたものである。今回の演奏のために歌詞が一部分改定された。栗友会合同合唱団/樹の会/耕友会/合唱団お江戸コラリアーズの総勢350名による演奏は感動的であった。歌詞の後半を下記し、この日の「であい」を記憶にとどめたい。
さよならは 別れではないのですね
さよならは 信じていることの証し
あなたを 未来を 地球を
地球のどこかで歌う人を
さよならは あしたへの声
さよならは 交わしあう声
この地と あなたと みんなと
さよなら いつかまたあう日まで
さよなら みんな
さよなら いつかまた さよなら