ナオスミンの雑記

2009年9月14日より、四年半使用し続けた、グリチルリチン酸配合のATPリピットゲルを中止。リバウンド体験中。

アトピー人生

2010年08月02日 17時36分46秒 | 自己紹介

幼稚園と小学校の時は、毎年冬になると、右ひじに直径5センチ位の円形の湿疹が出て、冬の間は汁がたくさん出ましたが、夏になると何も塗らなくとも自然に治ってました。

六年生の時、自分で皮膚科に行き、ステロイド軟こうをもらってきて、それ以来肘に湿疹が出たらそのステロイド軟こうを塗るようになりました。
でも、数回塗れば、後は塗らなくとも治ってきて、夏の間は塗らずに過ごせました。

中学生時代は、顔の赤ニキビに悩まされました。
そのため、とても引っ込み思案な性格となり、恋愛にも消極的でしたし、周りの友達からも、「あの顔でねぇ」などと言われているようでした。


高校一年の夏に、顔が爆発しました。
それまで、顔にはステロイド剤など塗ったことはありません。
ブツブツと汁が出て、とても学校に行ける状態ではなく、薬局から買ったベトネベートN軟膏を塗り続けました。

最初は赤ちゃんのような美しい肌になりましたが、使い続けるうちに、だんだんと効かなくなり、赤ら顔で汚い肌となって行きました。
それに、すごく食欲があり、太って、青春や恋愛とは程遠い状態でした。

社会人一年生となったある日、ある雑誌のステロイド剤の副作用の記事を読み、ステロイド剤を止める決意をしました。
しばらくして、ものすごいリバウンドがやってきました。
あまりのひどさに、皮膚科に行き、非ステロイド剤をもらい塗ったら落ち着きましたが、こんなことをやっても、アトピーを押さえるにすぎないと気が付き、その非ステロイド剤も止め、汁が出るのにまかせました。
ただし、オリーブオイルと化粧水、粉おしろいはつけてました。

お風呂で顔をこすると、ものすごい大量の垢が落ち、その後、汁が大量に出て、ティッシュで何度も何度も拭きました。
顔は赤くすごく腫れ、痒みでものすごい状態。
顔の毛穴からは、押せば押すほど脂肪がニュルニュルと出てきます。
そのころから、毎日全身にものすごい蕁麻疹が出るようになり、痒くて会社のトイレで掻いておりました。

それでも、一日たりとも会社を休むことなく行きました。

案の錠、社内いじめの対象にされたと思います。
「ブス」とからかわれました。
それでも友達はいたので、めげずに出社しました。

そんなこんなで、二年が過ぎるころには、離脱症状もだいぶ治まりましたが、顔はもと通りにはなかなかなりませんでした。
こんな状態ですから、周りの友達や同僚たちが、彼氏と付き合ったり華やかに青春してるというのに、自分は彼氏ができるわけもなく、一人毎日会社と家の往復を繰り返しました。

離脱して三年を過ぎるころ、また軽い悪化がありましたが、それも通り過ぎ、かなり落ち着いてきました。
しかし、顔はもとには戻りませんし、ニキビ跡がボコボコと残っておりました。

そんな私でも、ある人の紹介で結婚することができました。
その後は、アトピーは落ち着き、一人目の子が生まれました。
その子はとても肌の綺麗な子でした。
高校二年までは。

そして、二人目の子が生まれましたが、この子は生まれてすぐにアトピーが出て、皮膚科にかかり、ステロイドとワセリンを混ぜたものを塗ったりしておりました。
でも、薬は使いたくなかったので、それも数カ月で止めたら、子供の体から汁が大量に出るようになり、痒がって夜中に泣き、何度もさすって掻いてあげなくてはならなくなりました。

そんなことを続けておりましたから、自分の体調もどんどん悪化していき、パニック障害、不眠症、胃炎となってしまいました。
そして、現在も不眠症は治っておりません。

二人目の子が四歳のころに、顔のアトピーに、ロコイド軟膏を半年塗り続けて効かなくなり、リンデロンもあまり効かなくなり、あんなにステロイドで苦しんだのに、子供に対してなんてバカなことをしてしまったんだろうと自分を責めました。

そして、思い切って子供もステロイドから離脱しました。
真っ赤な顔と血と汁ですごい顔になってしまいましたが、幼稚園には行かせました。
おそらく、子供もかなりみんなからいじめられたと思います。
でも、子供は離脱も早いようで、三か月過ぎるころからどんどん良くなってきました。
お風呂には一日二回は入れてましたが。

二人目の子のリバウンドがようやく落ち着いたころ、自分の顔のアトピーが少し悪化してきました。
頬から汁が出るようになりました。
自然からできたと言われる化粧品は使ってましたが、それを止めて、手作りの化粧水をつけたりしておりました。
汁は数カ月は出ておりましたが、そのうち出ないようになりました。

そして、手作り化粧水で落ち着いてた肌に、もっと化粧乗りがよくなるものはないかと探していたところへ、突然の上の子のアトピー発症。
顔にブツブツが出て、汁がものすごく出て、とても学校に行けるような状態ではありませんでした。
アズノール軟膏を三カ月塗り、落ち着き、その後アトピー肌用のグリチルリチン酸入りのゲルを見つけ、自分も子供と一緒に使うようになりました。

子供の方はゲルは自然と止めてしまいましたが、私はせっせと毎日四年も塗り続けてしまいました。
そして、ゲルからの離脱で、ものすごい状態となり、おでこから汁が止まらず、その汁が固まって、一時期、まるでお岩さんのようなおでこになりましたが、ゲルを止めて10カ月たった今は、このように顔も掻くことができるくらいにまで回復してきております。

私の今までの人生は、まさにアトピーに翻弄され続けているのです。
同じように、子供たちもアトピーによって失っているものがたくさんあるようです。
上の子は、学校を一年休んだ上に、転校となりましたし、下の子も、顔と手のアトピーが良くなったり悪くなったりを繰り返し、私には言いませんが学校で汚いといじめられたことと思います。
子供と手をつなぐのが嫌だと言われたとか。

しょうがないのです。
子供は正直ですから。
誰だって、ブツブツが出てる手の人と、手をつなぎたいとは思わないのです。

子供たちには、絶対にステロイド剤と免疫抑制剤とグリチルリチン酸は使っちゃいけないと念を押しておりますが、友達からは「なんで医者に行かないの?」と言われたりするそうです。

そのうち子供たちも独立し、自分の意思でアトピーと戦うことになると思います。
私がしてやれたことは、子供にステロイド剤を使わないことでした。
(下の子には数カ月使ってしまいましたが。)
今後、私がいなくなり、子供が自分の考えでアトピーにステロイドを使って痛い思いをするかもしれません。
痛い思いをしないとわからないことってありますから。

私のようにアトピーを薬を使わずに自然治癒で治そうとすれば、数ヶ月間は見た目も悪くなり、青春が無くなったり、他人からいじめられたりします。
それでも、ステロイド剤からのリバウンドと比べれば、すごく軽いものです。

でも、アトピーの場合、薬を使って普通の人のように外見を綺麗な状態に保ち続けるというのは、いつか必ず破綻すると思います。
ホルモン剤、免疫抑制剤は、どんどん効かなくなる薬であり、最後にはステロイドの点滴さえも効かなくなるからです。


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