なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

冬の桜、色々~京都府立植物園2月 (5)

2019-02-19 04:43:56 | 植物
この日は時間がたっぷりあったので、カワヅザクラの様子を見に、久しぶりに桜ゾーンまで足を伸ばしました。
カワヅザクラの蕾はまだまだ硬かったのですが、その辺り一帯の冬の桜がまだまだ元気に花を付けていました。

以前にも見分け方など載せたことがあったようですが(本人忘れてる・・・)、今回はかなりいろんな種類を見ることができたので、
まとめてご紹介したいと思います。
出典は主に樹名板ですが、Wikipediaなどの情報も参考にしています。

まずは一重系から。

その名の通り、フユザクラ(冬桜)。
オオシマザクラとマメザクラとの交雑種と考えられているそうです。
冬に咲き始め、3月頃まで咲いています。



冬の桜はポツポツさく印象。
遠めには、ふんわり牡丹雪が付いているようにも見えます。
  
                        

次のシキザクラとそっくりですが、萼筒の下側がつぼ型になっていないことで見分けられるそうです。
あまりいい写真ではありませんが、確かに膨らんでいないといえばいない・・・

        


そのシキザクラ(四季桜)、少しだけですが咲いていました。
こちらはエドヒガンとマメザクラの交雑種だそう。
四季というものの、秋と春の2回咲き、今年は2月から咲いています。



確かに萼筒の下側がとっくり型。

        


カンザクラ(寒桜)も一重の品種です。
カンヒザクラとオオシマザクラの交雑種だそうで、少しピンク色がかっています。
確かに、ぶら下がって咲く感じは、少しカンヒザクラに似ていますね。



花のアップ。中央部の赤みが強いです。

        


さらに今回初見のサクラも。
フダンザクラ(不断桜)です。
9月頃から翌3月頃まで途切れずに咲くことからこの名前が付けられたそう。
結構背の高い木の上の方にちらほら咲いているだけだったので、どうにも様にならない写真ですが、ご参考までに。



少し黄色みを帯びた萼、白っぽい花弁が特徴です。
滋賀県西明寺の不断桜は樹齢250年で、県の天然記念物に指定されているそうです。

木自体はこんな感じ。

         


ここから八重です。
といっても、八重は有名どころの2種類のみ。

一番知られているのがこちらでしょうか。
ジュウガツザクラ(十月桜)。
「エドヒガンの系列でコヒガンの園芸品種」とWikipediaにはありましたが、そもそもコヒガンって・・・
ネットで調べても色々な記事がでてきて、桜の世界は複雑です。

秋と春の2回咲くといわれていますが、こちらも続けて咲いている印象が強いです。
植物園のジュウガツザクラ、これまで見た中で一番赤みが強いです。
雌蕊が長く突き出しているのが特徴だそう。確かに・・・



         


もう一つは、コブクザクラ(子福桜)です。
なになに、シナミザクラとジュウガツザクラの雑種??
ますますわけが分からなくなってきました。

もう終わったと思っていましたが、少しだけまた咲いていました!
こちらも秋、春年二回派なので、春の開花が始まったのかもしれません。
小さくて白みがかった花です。
京都府立植物園では、正門から、四季彩の丘に向かう途中のトイレ脇にカンザクラとともに植えられています。




さて、冬の桜特集、いかがだったでしょうか。
最後に、「あれ?今頃咲いてる?」のお花をもう一つ。
アカバナトキワマンサクです!



昨年はずいぶん秋にも返り咲きしていました。
本来のシーズンに近づいてきてるのでしょうか。
鮮やかで綺麗です。

        

これらの冬の桜は、春の桜が咲く頃には静かに姿を消してしまうのでしょうか。
華やかなお花見の頃、どうなっているのか今年は確認してみたいと思います。  




















コメント (10)
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