なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ここにも爪あとが・・・木嶋坐天照御魂神社~京都どすえ♪ (4)

2019-02-25 05:14:12 | お出かけ
車折神社を後にして、さあどちらに行きましょうか。
嵐電沿線図の「蚕ノ社」という駅名に惹かれ、途中下車することに・・・

名前は聞いたことがありましたが、これまで行ったことはありません。
下りたら看板か何かあるだろうと思いましたが・・・



こんな感じで何もありません。電車は行ってしまいました。
仕方なくスマホで位置を確認し(最初から見ろっていう話ですが)、いざ「蚕の社」へ!
ものの5分ほどで到着です。
なかなか広くて立派な神社のようです。
鳥居の脇には、「木嶋坐天照御魂神社」の石柱が。こちらが本当の名前のようです。



境内には巨木が沢山ありましたが、木漏れ日が降り注ぎ案外明るい感じです。
突き当たりに本殿が見えてきました。
屋根にブルーシートがかけられています。工事中なのでしょうか。




なんと、この神社は先の台風で大きな被害を受け、本殿も壊れてしまったそうです。
寄付を募る看板が懸けられ、横には倒れた燈籠や(左)、折れた木々が積み上げられていました(右)。

 


実はこの神社には「三本鳥居」があり、私が学生だったン十年前でもパワースポットとして有名だったのです。
(当時はそんな言葉はありませんでしたが・・・)
一度行きたいと思いながら果たせず、今回初めての訪問。

その三本鳥居、本殿の(神様からみて)右側に位置しており、近づくことはできませんが、柵の外側から拝むことができます。



日本全国見渡しても三本足の鳥居は非常に珍しく、ここが発祥なんだそうです。
木々が倒れたせいでしょうか、鳥居に光があたって、思ったより明るい感じでした。

元々、「気」に満ち溢れたこの場所、切り株から新しい命が生まれ、



鮮やかなヤブツバキも健在です。




境内社のお稲荷さんの使い、おきつねさんは辺りを見回し、



鳥たちは木々の恵みを探してちょこちょこ動き回っていました。



新鮮な気持ちで神社を後にし、また嵐電に乗って今回一番行きたかった場所に向かいます。

                

そう、この日の最後の目的地は北野天満宮です!
神社に向かう前に、まず腹ごしらえ。
大好きなあわ餅~^^

         

こちらのお店、正式な名前は澤屋さんといいますが、みんな「粟餅やさん」と呼んで親しまれています。
なんと創業は江戸時代で330年にもなるそうです。
ふわふわの黄色いお餅と、甘さ控えめの餡で、いくつでも食べられます。きな粉も絶品!
持ち帰りもできますが、その日のうちに食べないと硬くなってしまいます。
なので、いつもこちらで温かいお茶とともにいただくのが昔からの習慣。

お腹もふくれたので、早速北野天満宮へ向かいます。



さて、梅はどのくらい咲いているでしょうか・・・

(つづく)


〔木嶋坐天照御魂神社について〕(例によって、興味がない方は読み飛ばしてくださいね~)

木嶋坐天照御魂神社は、「このしまにますあまてるみたまじんじゃ」と読みます。
通称は木嶋神社(このしまじんじゃ)、蚕の社(かいこのやしろ)。
はっきりした創建時期は不明ですが、少なくとも8世紀初めにはあったようです。
元々、養蚕・機織・酒造・治水の技術に長じた、渡来系の秦氏の守護神として創建したとされる神社で、
養蚕にちなんで蚕の社と言われるようになった・・・のかな?多分。

珍しい三本鳥居の由来は色々調べてもはっきりしないようです。
一説によれば、渡来系の秦氏の太陽陽信仰のようなもの。
(中央の組石は本殿御祭神の神座であり、宇宙の中心を表わし、三方より拝することが出来るよう建立)
宮司さんによれば、かつて大地に染み渡った雨水が地下水となってこの地に湧き出し、豊かな自然が生まれ、
この地の人々がその泉を神として祀るようになり、その泉を四方から拝めるようにと現在の形の鳥居が作られたと。
中央に積まれている石は、かつて水が湧き出した場所に積まれたものだそうです。
とりあえず、三本鳥居は「どこからでも拝めるようにしたもの」ということなんじゃないでしょうか。
最初に作った人は、「私って賢い」と思ったかも・・・

最後の2行は私見です。信用しないでくださいね~^^; 












コメント (12)
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