昨日はベニバナヤマシャクヤクとクリンソウの今年の様子をご紹介しましたが、今日はその他の花。
地元ではもう終わってしまった花や、南部では見られない花などをいくつか見てきました。
とりあえず今日は木の花を載せていきますね。
まずは駐車場所からほど近い渓流沿いで咲いていたこちらの花。
初めて見たときは名前が分からず苦労しました。
木の全体像がうまく撮れなかったのですが、杉の木を額縁のように写したのがこちら。
遠目にはまるで白い藤の花のように見えますが、花の様子は全く違います。
こちらはタイトルにも挙げたオオバアサガラ(エゴノキ科アサガラ属)です。
え~エゴノキ科って今調べて知りました。
花弁が細く5裂した花を多数円錐状に付け、花の中から長いおしべが多数突き出しています。
そのせいで、花全体がしゅわしゅわと繊細に見えます。
本州以南の沢沿いに分布し、パイオニア植物なんだそうです。
でも地元南部には全然ないので、結構分布には偏りがあるのかもですね。
お次は簡単。
宇治の山ではとっくの昔に実になってしまったこの花。
木が白く見えるほど満開でした。
少しずつズームで見てみると・・・もうお分かりですよね。
エゴノキ(エゴノキ科エゴノキ属)です。
ロケーションがいいと花が綺麗に見えますね。
中にはもう花が終わってしまった木もあったので、この1本だけ奥手だったのかもしれません。
(結構日当たりはいい場所だったのに・・・)
で、花も実もない時期のエゴノキですが、枝が平たく張り出しているので意外と分かるかもしれません。
今回気づきました。
先走りましたが、まずは山神様にご挨拶です。
昨今の異常気象、自分自身で備えるのはもちろんですが、神様へのお祈りも忘れないように・・
これで安心、先に進むとまたまた白い花。
ご存じウツギ(アジサイ科ウツギ属)です。
地元ではちゃんと花を見ないうちに実になってしまいましたが、ここではまだまだ綺麗でした。
時期によっては一番見かける花かもしれません。
もう一つ、白い花を見つけました。
まだほとんど蕾だったのですが、ここだけ咲いていました。
こちらは地元宇治にもあったのですが、道路わきに生えすぎていてあえなく伐採・・・
少し引いて見てみると、こんな感じでした。
こちらイボタノキ(モクセイ科イボタノキ属)です。
セイヨウイボタノキ(プリベット)は今年あちこちで咲きましたが、同じ仲間です。
道路そばや崩壊地などにも生えるそうで、伐採の憂き目にあうことが多そうですね。
花はいい香りがするのですが、受粉が終わった花一輪だったので、あまり感じませんでした。
ここまでが白いお花ですが、ピンクのお花も・・といってももう終わりかけ。
というか、ほぼ終わってる!?
こちらはタニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)です。
ウツギと名前の付く木の中でも、漏斗型の花を付けるスイカズラ科です。
とてもきれいなピンクの花を付けるのに、今年は花が早かったのかタイミングを逃しました。
アーカイブですが、一昨年北部で見かけたタニウツギの写真です。
鮮やかで、花付き抜群ですよね!
最後は花ではないこちら。
つやっつやの黄色いキイチゴ。ナガバモミジイチゴ(バラ科キイチゴ属)です。
思わずパクリといただいてしまいました。甘酸っぱ~い♡
モミジイチゴに比べて葉が長いことから名づけられたそうです。
モミジイチゴを見たことがないので分かりませんが・・・
関西に分布するのはこちらのナガバだけです。
ということで、木本編はこの辺りでおしまい。
明日は最終回、草本編をお届けしますね~といっても、変わったものは何もないですけど。
【2023/5末 森の京都】