もう見たかった花の投稿も終わったし、この辺りでお開きにしてもいいのですが、
「私も出して~」という花たちが少し残っているので、続けることにしました。
ということで、入り口入ったところに巻き戻して・・・
無料ゾーンのあちこちに、キキョウソウ(キキョウ科キキョウソウ属)が咲いていました。
最近ヒナキキョウソウが増えたので、こんなに綺麗な花は久しぶりです。
有料ゾーンの園路に入って、最初に目についたのが白いレースのような大きな花。
ハナウド(セリ科ハナウド属)でしょうか。もう大半が実になっていました。
ハナウドの花の特徴を調べてみました。
花火のようになった花序を「散形花序」といい、小さい散形花序が集まって、大きい散形花序を作っています。
(これを複散形花序というそうです。実の方がよく分かりますね)
そして、外側の小花が内側の小花より少し大きく、切れ込みがあるのがハナウドの特徴なんだそうで・・・
まあ、花のお勉強はこのくらいにして先に進みます。
両側のぼうぼうの草に交じって、花がぽつぽつと咲いています。
ナンテンハギとか
シモツケソウの咲き始めとか
う~ん、やっぱり端境期ですね。あまり花がありません。ホタルブクロは蕾だし・・・
でもササユリの見える園路にはシャスタデージーが沢山咲いています。
入り口付近、果樹園方向を見るとこんな感じ。
この時期白いマーガレットのようなキク科の花は大抵フランスギクですが、
ここに咲くのはシャスタデージーなんだそう(「今咲いている花」に書いてあります。)
見た目もほとんど同じで、違いは、鋸歯が深いのがフランス、浅いのがシャスタ。
大本はヨーロッパ原産のフランスギクで、それが改良を繰り返されてシャスタデージーになったそうです。
ちなみに、シャスターデージーと思っていましたが、シャスタ(Shasta)が正しいらしい。
園路を進みます。
シャスタデージーが多いですが、他にもノコギリソウ(キク科ノコギリソウ属)がぽつぽつ。
あまり気にしたことがなかったのですが、写真に撮ったら結構綺麗!
昔庭で育てていたので園芸種かと思ったら、こちらの方は日本産。
自生は見たことがないのですが、1000m以上の高地に咲くので、山登りをする方にはおなじみかも。
右側には綺麗な水が流れる水路。
あ、ミズタビラコが沢山!
もうかなり咲き上っていました。
ササユリをみたら、もう後は何も咲いていませんでした~
ドウダンツツジのツンツン新芽が可愛いです。
家だったらこの段階でばっさ~と剪定ですね。
で、タイトルのアザミはどうなった!
ですよね。
今の時期は園内のそこここに、ノアザミ(キク科アザミ属)が咲いています。
ご存じのように、普通みられるのは濃い赤紫の花。
ところが一か所だけですが、こんなかわいいピンク色。
下向いて咲いていたので、変な角度ですが。
そして、なんと白いアザミまで!
え~と、3番目の白は売り物でした~(笑)
でも調べてみたら、ノアザミには赤紫のほか、ピンクや白の変異もわりと普通にあるそうです。
そろって見られてラッキーでした。
ということで最終回にしようと思ったのですが、続きます。
【撮影:2023/5末頃 わち山野草の森】