なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

アマチャだらけのアジサイ園~京都府立植物園2023/6中旬(5)

2023-06-23 05:30:49 | 植物

昨日の続きです。
今日は日本のアジサイです。
まず、普通の手毬型のアジサイ、四季咲きヒメアジサイがお出迎え。
少し小さめの花と濃いめのブルーが爽やかですね。


お次、ヤマアジサイかと思ったら、アマギアマチャという名札が。


こちらもそうです。装飾花が4弁、3弁ありますね。


花だけ見ていると、ヤマアジサイの品種のようですが、葉が細いところが違います。


このアマチャ、他にもありました。
このブルーの花はコアマチャ(小甘茶)。


満開です。
こちらは名札がなければ、普通のヤマアジサイにしか見えません。


こちらはシロアマチャ(白甘茶)。


名札には、ヤマアジサイの園芸品種と。


そしてこちらがアマチャ。ザ・甘茶ですね。
赤いとは知りませんでした。


そもそもアマチャというのはヤマアジサイの変種で、葉に甘みがあるものをアマチャと言うそうです。
お釈迦様の誕生日を祝う花祭り(灌仏会)で仏像に注ぐ甘茶は、このアマチャからできたお茶。
「アマチャの若葉を8月下旬に採取して乾燥したものに水を噴霧し、樽に詰めて24時間発酵させたもの」
なんだそうです。(Wikipediaより)
アマチャだ~とうっかり葉を齧っても、苦いだけだそうなのでご用心。
中には毒のある葉もあるそうなので、ゆめゆめ生の葉の試食はなさらぬよう・・・


アマチャつながりで言えば、まだ蕾ばかりでしたが、こちらのバイカアマチャ。
アジサイ科ではありますが、アジサイ属ではなくバイカアマチャ属です。
可愛い花が咲きますが、見られなくて残念!


赤みを帯びたヤマアジサイの園芸品種は他にも色々とありました。
ほんのり縁が赤くなる、清澄沢。


こちらは、その名もベニガク(紅額)。


咲き始めは純白のようで、見たときはほとんどが白でした。


こちらはクレナイ(紅)。




丹後なでしこヤマアジサイ、園芸品種です。


ミヤマヤエムラサキです。
いかにも園芸種のようなのに、美山で発見された品種なんだそうです。


青梅という品種。どこが青なのか全然分かりません。


ここまではヤマアジサイの仲間オンパレードでしたが、ここからあとはガクアジサイの仲間。
まずは、ザ・ガクアジサイです。


ヤマアジサイに似て、中央に両性花、外側に装飾花が並びますが
(これは咲き始めです)


葉に少し厚みがあり、庭に植えるガクアジサイによく似ています。
原産地が房総半島、三浦半島、伊豆半島、和歌山神島、四国足摺岬と、太平洋岸。
やはり海辺の植物の特徴が出ているのかもです。
前に行った時もこんな感じで、あまり花付きは良くありませんでした。


最後に、アジサイの花の色は、土壌のアルミニウムの量で決まるというお話を。
よくアルカリ性の土で育てると赤、酸性だと青と言いますが、直接の影響ではないそうです。
アルミニウムはアルカリ性でよく溶けるので、アルカリ性だとアルミニウムが溶けだして赤くなります。
反対に、酸性だと青、中性付近だと紫色になるとか。
それにしても、土壌にアルミニウムって結構あるのですね。

アジサイはこれだけですが、まだまだ続きます。

【撮影:2023/6/10  京都府立植物園】


コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする