昨日の続きです。
今日は日本のアジサイです。
まず、普通の手毬型のアジサイ、四季咲きヒメアジサイがお出迎え。
少し小さめの花と濃いめのブルーが爽やかですね。
お次、ヤマアジサイかと思ったら、アマギアマチャという名札が。
こちらもそうです。装飾花が4弁、3弁ありますね。
花だけ見ていると、ヤマアジサイの品種のようですが、葉が細いところが違います。
このアマチャ、他にもありました。
このブルーの花はコアマチャ(小甘茶)。
満開です。
こちらは名札がなければ、普通のヤマアジサイにしか見えません。
こちらはシロアマチャ(白甘茶)。
名札には、ヤマアジサイの園芸品種と。
そしてこちらがアマチャ。ザ・甘茶ですね。
赤いとは知りませんでした。
そもそもアマチャというのはヤマアジサイの変種で、葉に甘みがあるものをアマチャと言うそうです。
お釈迦様の誕生日を祝う花祭り(灌仏会)で仏像に注ぐ甘茶は、このアマチャからできたお茶。
「アマチャの若葉を8月下旬に採取して乾燥したものに水を噴霧し、樽に詰めて24時間発酵させたもの」
なんだそうです。(Wikipediaより)
アマチャだ~とうっかり葉を齧っても、苦いだけだそうなのでご用心。
中には毒のある葉もあるそうなので、ゆめゆめ生の葉の試食はなさらぬよう・・・
アマチャつながりで言えば、まだ蕾ばかりでしたが、こちらのバイカアマチャ。
アジサイ科ではありますが、アジサイ属ではなくバイカアマチャ属です。
可愛い花が咲きますが、見られなくて残念!
赤みを帯びたヤマアジサイの園芸品種は他にも色々とありました。
ほんのり縁が赤くなる、清澄沢。
こちらは、その名もベニガク(紅額)。
咲き始めは純白のようで、見たときはほとんどが白でした。
こちらはクレナイ(紅)。
丹後なでしこヤマアジサイ、園芸品種です。
ミヤマヤエムラサキです。
いかにも園芸種のようなのに、美山で発見された品種なんだそうです。
青梅という品種。どこが青なのか全然分かりません。
ここまではヤマアジサイの仲間オンパレードでしたが、ここからあとはガクアジサイの仲間。
まずは、ザ・ガクアジサイです。
ヤマアジサイに似て、中央に両性花、外側に装飾花が並びますが
(これは咲き始めです)
葉に少し厚みがあり、庭に植えるガクアジサイによく似ています。
原産地が房総半島、三浦半島、伊豆半島、和歌山神島、四国足摺岬と、太平洋岸。
やはり海辺の植物の特徴が出ているのかもです。
前に行った時もこんな感じで、あまり花付きは良くありませんでした。
最後に、アジサイの花の色は、土壌のアルミニウムの量で決まるというお話を。
よくアルカリ性の土で育てると赤、酸性だと青と言いますが、直接の影響ではないそうです。
アルミニウムはアルカリ性でよく溶けるので、アルカリ性だとアルミニウムが溶けだして赤くなります。
反対に、酸性だと青、中性付近だと紫色になるとか。
それにしても、土壌にアルミニウムって結構あるのですね。
アジサイはこれだけですが、まだまだ続きます。
【撮影:2023/6/10 京都府立植物園】