以前は京都府立植物園に行ったら植物生態園だけ見て帰っていました。
最近はさすがにそんなことはありませんが、一番力を入れてみるのが植物生態園であることは変わりません。
いざ、生態園へ!
・・・あら、道草散歩みたいになってる。
ちょうど夏草が茂る時期、雨の後に気温が上がる、の繰り返し。
さすがの植物園も草ぼうぼうで、花が見当たりません。
入り口にある「今咲いている花」の看板も閑散としています。
そこを探すのがなつみかん流!
というわけで球根ガーデン脇、カツラの木の脇から植物生態園へ。
北山門から生態園に行くときはいつもこのコース。
そのあと回る順路も大体決まっています。
ところが、今回はいきなり作業中で通行止め~
仕方なく、湿地ゾーンの端の池方向から回りました。
そう、昨日載せたあのウキクサだらけの池です。
あ~あ、エゾミソハギ(ミソハギ科)もまだか~、あれ、少しだけ咲いてる!
全体が写せないくらい少しだけ(笑)
でもよく見ると雄しべが少し変わってる!?
2つの花をそれぞれトリミングしてみました。
あれ、左の花は短くて黄色い雄しべと少し長い暗青色の雄しべ。
右の花は、短くて黄色い雄しべと、うんと長い暗青色の雄しべ??
調べてみると、エゾミソハギの雄しべには長・中・短の3種類があるそうです。
そして、雌しべの長さと変えて、自家受粉を防いでいるとか・・・
それにしても雌しべはいずこ?
ブロ友のアブリルさんに突き止めていただきたいです~
エゾミソハギで一人盛り上がり。
あ、アイイロニワゼキショウ(アヤメ科)も発見!
先に進みます。良かった!通行止めは少しだけでした。
オレンジ色のノカンゾウ(ツルボラン科ワスレグサ属)が咲いています。
植物生態園のノカンゾウは少し色が濃くて綺麗です。
四季彩の丘には、同じヘメロカリスの園芸種が沢山咲いていましたが、やはり原種が一番!
そうそう、忘れるところでした。
名残のクリンソウが咲く湿地ゾーンの木道の脇に・・・
もうツリフネソウ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)が咲いていました!
ほんの少しだったので、正面顔1枚だけ。
場所を移して、春にバイカオウレンなどが咲いていた場所。
この辺りは山野草が豊富なので、ちょっと期待。
やっぱり、シロバナクサナギオゴケ(キョウチクトウ科カモメヅル属)が咲いていました。
いつもちょっとした風で揺れて撮れない花。
この日は完全に無風だったので撮り放題!
星型の花が可愛いです。誰ですか、ヒトデって言ってるのは。
あ!ホタルブクロも咲いてる!
もとい、こちらは萼片の間が反り返っていないのでヤマホタルブクロ(キキョウ科ホタルブクロ属)でした。
で、ホタルブクロはと言うと・・・咲いていました。
写真が小さくて、萼片の間の反り返った裂片見えへん。
まあ、いいか。
下に咲いている青い花は・・・
ウツボグサ? いえいえ、タテヤマウツボグサ(シソ科ウツボグサ属)です。
中部以北の高山から亜高山に咲く花が、よくこんなに暑い京都で咲くこと・・・
そして、「今咲いている花」お勧めのホシザキユキノシタ(ユキノシタ科)ですが・・
撮れた試しがない花、思った通り全部後ろを向いています。
無理やり遠くからズーーーム
ね、ね、ちょっと星の光みたいに放射状に蕊が出てるでしょう。
この綺麗な名前は、かの牧野先生の命名なんだそうです。
ユキノシタの変種と、牧野先生はおっしゃっています(異説もあるそうです)。
ふう、今回は花が少ないです。
シモツケソウ(バラ科シモツケソウ属)も咲き始めですし。
草本ではないですが、こちらも仲間入りに・・・
奥多摩で発見されたオクタマコアジサイです。
最後は巨大なツクシ・・・もとい、トクサの胞子葉です。
トクサはご存知かと思いますが、途中で節があり、そこを引っ張ると抜け、また差し込むことができます。
その抜ける場所のひらひらした部分が本当の葉なんだそうです。
こうやって見ると、ツクシそっくりですね。
(同じトクサ科ですものね)
ないないといいつつ、蘊蓄でごまかしていたら長くなってしまいました。
明日からは、お待ちかね(てない?)のアジサイです。
さすがは植物園!の品種が目白押しでしたが、ちゃんと記録できていないのでお許しを・・・
【撮影:2023/6/10 京都府立植物園】