森の京都、綾部にミツマタ群生地があると聞き、気になっていました。
そこで、3月最後の週末、唯一晴れマークが出ていた土曜日、愛車でビュンと一路綾部へ。
こちらその群生地で見たミツマタの花です。
先走ってしまいました。
その群生地は、福井県にほど近い綾部市老富地区にあります。
駐車場所はまさにその境で、こんな写真をついついパチリ。
ここからミツマタの里まで少し歩きます。
入り口にあった看板。
小川沿いの道を少し歩くと、群生地の入り口に到着。
群生地は、スギ林の下にあります。
最初はこんな感じでぽつぽつ。
歩いていくうちに、道の両側に沢山のミツマタの木が現れます。
ここでミツマタ群生地の説明を少し。
ミツマタはジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木です。
原産地は中国中西部・南部からヒマラヤ。
それがどうして極東日本の地にこんなに沢山生えているのかというと・・・
ミツマタはご存知コウゾと並ぶ和紙の原料。
この地でも、昭和初期に和紙の原料にするため、ミツマタを植えたのだそうです。
ところが、戦中から戦後、和紙作りが行われなくなり、ミツマタは放置されました。
時が流れ、今から10数年前、この地が大雪に見舞われ多くの倒木が。
それを整理したところ、日当たりが良くなったためか、どんどん増えたそうです。
(KYOTO SIDEより)
見てください、この凄いミツマタの数。
これがほんの10数年の間に増えたというのにはびっくりです。
それと今回行って初めて知りましたが・・・
ミツマタの花ってすごくいい香りがするんですよ~
ジンチョウゲ科というのを知ってなるほど、と思いました。
ジンチョウゲとは少し違う爽やかな香りで、すごく気に入りました。
ミツマタで作った和紙は印刷の乗りが良く、紙幣などに使われるそうですよ。
ちなみに、綾部にはもう一か所、黒谷という和紙の名所があります。
そちらで使っているのはコウゾだそうです。
ミツマタの花は見ての通り、小さい花の集合体です。
花弁に見えるのは萼片。
周囲から咲き始め、中央の花が咲くころには、外側の花は白っぽくなり少し枯れ始めます。
せっかくなので、咲き始めから、しっかり咲いた花まで並べてみますね。
え、分からない?(笑)
まだ満開ではなかったので、これから後半の変化は見られると思います。
この花は比較的中央まで咲いています。外側が少し白っぽくなっているでしょう。
咲いたところの花は黄色味が強いです。
光が当たると、まるで電球のよう!
頭の角は、新芽ですね。
いや~、群生地だというのについつい綺麗な花を見つけてはアップで撮ってしまいます。
こんな感じで両側から覆いかぶさるように咲いています。
来園者は多く、「ミツマタのトンネル!」と歓声を上げている人たちも。
よほど土地柄にあったのでしょうね。
びっしりミツマタが生えていて、他の植物はほとんど見られません。
突き当りまで行き、そこでUターン。
思ったより沢山人が来ており、しかも府外者ばかり。
一応京都府民の私も全然知らなかったのに、どうやって調べるのでしょうね~
驚きました。
ということで、今日はミツマタオンリーでした。
明日は、そうはいっても他に見た花や、途中の様子をご紹介しますね~
【撮影:2024/3/30 京都府綾部市】
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ミツマタの森、別世界に入り込んだようですね。
おまけに素敵な香りが漂うとは▪▪▪
関東にもあるらしいのですが、みたことがないです。
100年近くたって日の目を見るとはミツマタも驚いているかもしれません(*^^*)
里山の間伐の手入れがされるとたくさんの植物や虫が復活できるのかもしれません▪▪
田んぼや畑の耕作放棄地も増えてどうにかできないかなーと思いつつ、2時間ほどの草取りでもバテバテ、思いと行動はなかなか一致しませんねー
すごい数のミツマタですね。もちろんこんな数のミツマタは見たことがありません。
芳い香がするのですね。想像するだけで気持ちが昂ります。
今日は旅の4日目、天気がいまいちなので山は止めて懐かしの毛越寺に参拝します。
ではよい日曜日をお楽しみくださいませ。
どこからスタートする私^^;、なるほどぉ
かたくりの里にもミツマタはたくさん咲いていたのですが、
この森の中のミツマタの群生、これは凄い!!
ミツマタはご存知コウゾと並ぶ和紙の原料
こちらもへぇぇ、だからミツマタはたくさんあるんですね、知らなかった。
勉強になります。
そして、丸い電球のようなミツマタ、
これも見たことないです。私の見ているミツマタは、
途中だったんだと、こちらも知りました(@_@)
色々勉強になりました。
ありがとうございます^^
まるで別世界。
丁度満開でいい時期でしたね。
この地ではかつて和紙作りが行われていたのですか。
(今でもお札には使われていますよね。)
その後放置されてこんなに増えた…日当たりが大切なんですね。
元々可愛い花ですが、日が当たるとランプのように美しく、お写真が素晴らしいです。
ミツマタの世界の探検、大満足でしたでしょう。
楽しませて頂きました。
こんなに繁殖している様子を見た事がありません。
木の高さもかなり高い様な・・・
薬玉状に咲いて居る花の様子は本当に愛らしく可憐ですよネ。
和紙の材料として役立っていた植物が、現在は観賞されているのですネ。
それにしても、なつみかん様は情報通でフットワークが良くて素敵。
何時も感心しながらblogを拝見しています。
関東には、カタクリの群生地などもあり羨ましく思っていましたが、こちらには何とミツマタの群生地があったとは・・・
NHKのニュースで知ったときはびっくりしました。
(余談ですが、NHKの京都ニュースで地方の花の名所を知ることが非常に多いです)
草本でも条件が変わったら急に群生することがあって驚きますが、木にもあるのですね。
それにしても、スギ林の林床が全部ミツマタで埋め尽くされている光景は、驚きなんてものではありません。
しかも別の木や草はなにもないのですから、それこそアレロパシーか何かかと思ってしまいました。
木も外来種が強いのかしら、って思ったりして・・・
確かに下草を整理したら、花付きがよくなりますね!
じいちゃん庭もそうでしたから・・・
なかなかできないというのも、よく分かります。
これまではせいぜい数本しか見たことがなかったので、香りには気づいていませんでした。
見渡す限りのミツマタ林、そこらじゅうに甘い香りが漂い、夢の国にいるようでした。
それにしても周りに何もない山の中、県外者が沢山来ていることにも驚きです。
もっと空いているかと思ったら、人が沢山来ていて、そちらにも驚きました・・・
今日はお天気が悪かったのですね。
こちらは晴天で25℃くらいまで気温が上がりました。
(カンカン照りだったので、体幹的には30℃くらいの感じでしたよ~)
気を付けてお楽しみくださいませ。
ミツマタ群生地には度肝を抜かれました。
数本あるだけでも結構めだつのに、この数ですよ~
山の上の方までびっしり咲いていて、驚きの一言です。
甘い香りも気に入りました。
普通の山でも、時々ぽつんとミツマタが生えていることがあり不思議でしたが、和紙を作るために育てた苗から広がったのでしょうね~
電球のようなミツマタ、光が当たると本当に綺麗でした。
調子に乗って、山ほど写真を撮ってしまいましたよ。
今回は、ミツマタしかない投稿なのに、写真を選ぶのに苦労しました~
季節の花は行っても咲き始めや咲き終わりのことが多く、がっかりすることもありますが、今回は一番いいタイミングでした!
見ての通りの別世界。
大勢の観光客がいなかったら、ミツマタ王国に迷い込んだような気持ちになったことでしょう。
特にランプのようになった花が最高でした。
和紙を作ろうと思って植えたらすぐに戦争がはじまり、実際にはあまり利用されなかったようです。
その後も細々と生えているだけだったようですが、10数年前に日当たりと風通しがよくなって、急に増えたようですね。
草本では時々ありますが、木でもあるとは・・・
珍しい光景を見られて良かったです。
ミツマタ、春に咲く三つ又になる木としか知りませんでした。
まさかこんなに増えるとは・・・
歩いているときも、幼木を沢山みかけたので、今でもじゃんじゃん増えているんでしょうね。
これだけあったら和紙作りもできそうな気がしますが、和紙を作る人も、需要も今はないようです。
こうやって季節になると大勢の人がやってくることが、この地の活性化につながっているのでしょうね~
京都ニュースでは、結構ローカルかつマイナーな花だよりを紹介してくれます。
これからもせっせとあちこち訪れてみたいです!