植物園シリーズ第二弾は、大阪府交野市にある大阪公立大附属植物園です。
今回は久しぶりに車ではなく京阪電車で出かけました。
最寄り駅は、京阪電車交野線の終点、私市(きさいち)駅です。
駅に付くと、トーマス君花機関車がお出迎え。
歓声を上げる子どもたちを差し置いて、まずはパチリ(笑)
ここから大阪公立大附属植物園は徒歩で5分ほどです。
入口で今咲いている花のちらしをいただき、おすすめコースの日本産樹木林に向かいます。
ちょっと暗めのこちらは、常緑広葉樹林です。
シイ、カシを中心として、モチノキ科やモクレン科など、日本に自生する常緑樹が植えられています。
手前の方が海岸近く、奥に行くほど標高が高くなってくるよう配置されているそうです。
今回は、一番手前にあった木をご紹介。
手前ということは、海岸に近い場所に育つ木ということ。
よく見ると、特徴的な実が沢山できていました。何かご存知でしょうか。
コブシの実に似てると思われた方、いい線いってます。
同じモクレン科モクレン属のオガタマノキ(招霊木)です。
その昔、天照大神が天岩戸に籠ってしまわれたとき、アマノウズメがこの木の枝を持って舞ったとのこと。
ご神木として、神社などに植えられていることも多いそうです。
木の下にツワブキが満開になっていました。
ツワブキも海岸沿いに咲く花ですよね。なるほど~
木の根元にキノコ。このところ雨がよく降ったので、園内あちこちでキノコを見かけました。
名前は分かりません。
先に進むと、落葉広葉樹林帯に移ります。
逆光でシルエットのようになっていますが、左手前は大きなクヌギ。
ムクノキ、エノキ、ケヤキとゴールデントリオ(勝手に決めた)が続きます。
街路樹のように並ぶ落葉樹の左手はサザンカ林になっています。
早くも花が咲き始めていました。
オオハナアブが必死に花粉をぱくぱく
ここから直進すると、外国産樹木林になるのですが、おすすめコースはユリノキのあたりで左折。
カエデ山方面に向かいます。
当然のことながら、紅葉はまだまだ。でも、ちらしにはある花が咲いているという情報が・・・
おっと、こちらはカエデ山を登る途中に返り咲いていたモチツツジです。
例年、モチツツジは返り咲きが多いので、これからも楽しめるでしょう。
そして、目的の花は・・・ありました!
薄暗い樹林下に咲いていたのはコウヤボウキ。
ざわざわと沢山!
何度見ても不思議な形ですね。
キク科なので、多くの花が集まってひとつの花のように見えています。
花の根元にはピンクの冠毛が沢山。カールした花弁に突き出しているのが蕊です。
枯れた後の綿毛がピンク色なのは、この冠毛のおかげなのですね。
これで見たい花は全部見た・・と言うわけではないのですが、かなり満足。
カエデの紅葉はありませんでしたが、こんな紅葉が。
ハゼノキです。実も残っていますね。
下を見ると、ここにもキノコ。白くて表面にトゲトゲがあります。名前はやっぱり分かりません。
こちらには、点々と丸いキノコ。
なんだか、オーブンに入れた焼く前のパン生地のようです。
ほらね
な~んて楽しんでいる場所はこんな感じです。
気持ちいいです。
ススキがお日様にキラキラ光っていました。
ということで、メインコースはこれでおしまい。
明日は、歩いていて見つけた草木などクイズ形式でご紹介しますね~
【撮影:2024/11上旬 大阪公立大附属植物園】
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>こんばんは... への返信
こんばんは~
しばらくお姿が見えないと思ったら、東北の方に行かれていたのですね。
カモ旅行ですか。いいな~
今年はカモの南下が遅いと聞いていましたので、きっと東北の方は多かったでしょうね~
そうそう、植物クロスワードに交野市が出てきたときは嬉しかったですよ。
馴染みの市でしたので。
紅葉はまだまだでしたが、秋らしさは感じました。
コウヤボウキはすごくたくさん咲いていましたよ。
クイズにもチャレンジありがとうございます。
楽しんでいただけて良かったです!
先ほど東北地方のカモ観旅行から帰ってきました。
市立植物公園の記事は旅行中にスマホで拝見しました。恐竜くんがたくさん登場していて嬉しかったです(ほとんど子供ですね)。
コメントを書く時間が取れませんでした。失礼しました。
さて、私市の植物園です。今日の私の記事(植物クロスワード)にも交野市が登場しました。
樹木がいっぱいの植物園ですね。
紅葉のピークには早かったようですが、ハゼノキなどが見られてよかったと思いました。
コウヤボウキはまだ見ていません。先日ナガバノコウヤボウキを筑波山で観ました。
葉は違いますが、花はほとんど同じなのでしょうね。
この花序はなんと呼んだらいいのでしょう? 不思議なお花ですね。
明日はクイズですか?
最初から自信がありません(笑)
>懐かしい~!大好きな場所です。... への返信
こんばんは~
hisuinetさんも大阪公立大附属植物園は「合ってる」植物園なのですね!
私にとっては小学生のころの遠足で出かけた思い出の場所であり、大人になってからは、木々を見に何度も出かけました。
「おすすめコース」はいいのですが、奥の方に入ってしまうと、迷子になりそうなほど広いです。
車でも電車でも1時間程度で行けるので、また春になったら再訪したいです。
広場一面のカンサイタンポポが壮観です!
>おはようございます^^... への返信
こんばんは~
私市を「きさいち」と読むのは当時地元だったので知っていましたが、よく考えると難しい読み方ですね。
由来を調べてくださって、ありがとうございます。
私も知らなかったのですが、「后の部」から来ているなんで、目からうろこです。
同じ交野市に今も私部という地名が残っています。
その他、星田とか天野川という地名もあり、七夕伝説ゆかりの地でもあります。
それにしても、植物園だけではなくてこちらの方にも興味を持たれるとはattsu1さんらしいですね!
私が行ってた頃は「大阪市立大学理学部付属植物園」と言う名前でした。
初めて行った時、どこかの山へハイキングに来たかのようでこんな植物園があるんだと思って感激しました。
研究施設なので違うはずですよね。
とにかく私には合ってる植物園です。
また行ってみたいのですがうちからはちょっと遠いのでなかなか難しいです。
続き楽しみにしています^^
これは、また読めない名前の駅、
いつものように場所を検索、
ここに、大阪公立大附属植物園があるんだと。
不思議な名前なので、更に検索
私市(きさいち)という地名は、古墳時代の豪族である物部守屋が、現在の私市を含む一帯の領地を皇后に献上したことに由来しています。
「きさい」は皇后、「べ」は部民(所属する人々)を指し、皇后のために農耕や身の回りの世話をする人々を総称して「私部(きさいべ)」と呼んでいました。この私部が居住したことにちなんで、この地は「私市」と呼ばれるようになりました。
なるほどぉ~です。
ツワブキが咲き、サザンカが見られると、
もうすぐ、冬が来るのを感じますよね