みずの森は琵琶湖の南東部、滋賀県草津市烏丸半島にある水生植物を中心とした植物園です。
隣には、なつみかん的に一番好きな博物館の琵琶湖博物館があります。
琵琶湖ではハスが見られませんでしたが、ここにはあるはず。
ありました!!
でもこの光景、どこかで見たような・・・
なるほど! モネの睡蓮によく似た景色でした。
ハスや、オオオニバスがうまく光景にマッチしています。
これまでのお寺とは随分感じが違いますが、これはこれで素敵です。
もう正午になっていましたが、まだ綺麗に咲いていてくれました。
白い蕾もいい感じです。
こういうところでは、一輪ずつアップもいいですが、バックの洋風な花とのコラボが華やかでいいですね。
もちろん、スイレンも沢山咲いていました。
後ろのオオオニバス、夏休みには子供が上に乗るイベントがあります。
乗ってみたいけど、体重を半分に減らさないとダメですね(笑)
この池にはトンボなども多く飛来して一番好きな場所ですが、ほかにもカツラや・・・
シダレエンジュのツリーハウス。
中に入ると少しひんやりします。
3つくらいあって、家族連れに大人気!
(もちろん、なつみかん家にも)
最後は、昨日ちょっと予告したプロジェクトの件。
市民参加でハスいっぱいプロジェクトというのが行われました。
その時に植えられたハスが今このように綺麗な花を咲かせています。
さて、みずの森には小さいですがアトリウム(温室)があり、そこで素敵な光景を見ることができます。
その写真はまた明日・・・
(後編に続く)
【撮影:2019年7月15日 草津市みずの森】
さて、「ハス見に行こう!」と星夫に連れていかれたその先は、滋賀県草津市烏丸半島。
ハスの名所・・・だったはず。
何もないやんか~
ちなみに、3年前、2016年8月初旬に行ったときはこんな感じ。
少ないとはいうものの、ハスの葉が随所にみられました。
湖に目を凝らすと、何やら赤いものが・・・
なんとあのやっかいなスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の卵がこんなところにも!!
がっかりして、ほかに何か咲いていないか散策することしばし・・・
いかにも外来種感のある花を見つけました。
後で調べて、ナガエツルノゲイトウ(ヒユ科ツルノゲイトウ属)と判明。
南米原産で世界的な侵略植物となっているそうです。
あとは繁殖力の強いナンキンハゼの花を見るばかり・・・
上の写真ではちょっと分かりにくいですが、雌雄異花同株で、上のほうが雄花、下のほうが雌花になっています。
雌雄の花が咲く時期はずれていて、同じ木で受粉しないようになっているようです。
下の写真では、雌花が開いたところです。
少なくはなっていましたが、やっぱりいました。
ひっそり隠れて咲いていた、見つけ次第抜かれて処分される特定外来生物。
オオバナミズキンバイ(アカバナ科チョウジタデ属)です。
綺麗なのですが、繁殖力の強さがあだになっています。
その近くで咲いていたこの花。一瞬気が付きませんでしたが、葉腋に小さい白い花が輪状に咲いていました。
これも外来種なのではと疑ってしらべたところ、なんと在来種のシロネ(シソ科シロネ属)でした!
結構背が高いです。
花のアップ(左)と、全体像(右)。もっとちゃんと撮ればよかった!
水辺に戻ってきました。
何もないように見えた波打ち際(琵琶湖は結構波があります)に、なにか打ち上げられてきました。
拾ってみると・・・あれれ、ヒシの実です。
撒き菱に使うだけあって、ものすごく尖っていて、ものすごく硬いです。
悪い人が来たら投げつけたら良さそう♪
と何個か拾って帰りました。
ヒシですが、ハスがなくなった琵琶湖にびっしりと広がっていました。
(最初の写真をご覧ください)
最初の謎の答えですが、この後「みずの森」に行ってわかりました。
琵琶湖の名物となっていたハスが、2016年(まさに私が以前行った年です)に突然全部枯れてしまったのだそうです。
地下茎(レンコン)を調べても、全部どろどろに消滅していて、再生の可能性はゼロ。
色々調べた結果、長年枯れたハスの葉が湖底に堆積し、酸素の供給不足になって枯死してしまったとのこと。
人為的なものではなかったようですが、ショックですよね。
今、自治体が中心となって復活のための研究が進められているそうですが、早期の解決は難しいそうです。
そんな中、市民参加で進められたプロジェクトとは・・・
(つづく)
【撮影:2019年7月15日 草津市烏丸半島】
もう皆さんお忘れかと思いますが、海の日の7月15日、早起きしてハスの花を見に出かけました。
中国風のお寺・萬福寺の様子はすでにご紹介済みです。
続いて出かけた、三室戸寺はどんな感じだったでしょうか?
遅くなりましたが、こんな感じでした。
宇治・蓮で検索して一番先に出てくるのがこの三室戸寺。
770年頃、光仁天皇の勅願によって創建されたと伝えられる、由緒正しいお寺です。
西国三十三観音の第十番札所でもあり、普段から賑わっていますが、近年花の寺としても有名です。
先日ご紹介した萬福寺に行ったあと、約2.5kmの道をてくてく歩いて訪れました。
拝観料をおさめ、朱塗りの門をくぐります。
7月7日まで公開されていた紫陽花園(左)に沿って進むと、石段が現れます(右)
えっちらおっちら手すりにすがって上ると、本堂前に広がるハスが一望できます。
こちらは池があるわけではなく、いろいろな品種の蓮鉢が所狭しと並んでいます。
絵になる三重塔とハス。
開き始めのハス。
私の好きな、先がピンクの白いハス。
・・・と続けると、いかにも沢山ハスの花が咲いているようですが、花はそれほど多くありませんでした。
このような蕾や、
蕾の先にはお約束のトンボが・・・
ショウジョウトンボに、
シオカラトンボでしょうか。正面からではよくわかりません。
花弁が落ちた後の花托と雄蕊。
このような果托が数多く見られました。中にはもう種が大きく育ってきています。
「ハチス」とはよく言ったもので、本当にハチの巣の幼虫のようにも見えます。
花と果托のコラボ写真です。
洋風の八重のハス。とっても可愛らしかったのに、可愛く取れなかった・・・
久しぶりに青空が出てきました。全景です。
本堂の写真がありません。ハスの蕾越しに・・・
今の建物は19世紀前半の再建です。
最初のハスの後ろに写っていた塔は、朱塗りです。
ハスだけではなく、イロハモミジの赤い翼果や
参道のシダの緑の美しさが印象に残りました。
足も疲れたので、アッシーくんに迎えに来てもらって、帰るつもりだったのですが・・・
時間はまだ11時(早起きしましたもの)。
「ハスに凝ってるんやったら、〇〇の〇に行こう!」との星夫の誘いについつい乗ってしまいました。
ここまで見てくださった方に、オマケの画像を・・・
ハスの実は食べられるという情報がちらほら・・・そう、その通り!
何を隠そう、この三室戸寺の茶店で季節限定ではすハスご飯が食べられたのです。
(今もやっているのかどうかは不明ですが)
ザ・炭水化物的な外観ですが・・・お味もなかなかに炭水化物でした(笑)
(撮影:2013/7/15)
(つづく)
【撮影:2019年7月15日 三室戸寺】
京都府立植物園の花たち最終回の今日は、これまでのなつみかんの趣向とはちがう花をご紹介~
ひとつは四季彩の丘に咲く、こちら。
全体の姿はツノゴマ風。でも花の色が黄色ということで、キバナツノゴマ(ツノゴマ科ツノゴマ属)でしょうか。
熱帯アメリカ原産。
ユニコーンの角のようにとがった実ができるそうです。
なので「ツノゴマ」。若い種はオクラのように食用にできるそうです。
全体はこんな感じで、結構大振りの葉が大胆に広がっています。
こちらはちょっと毒々しいほどの赤い実。
トウゴマ(トウダイグサ科トウゴマ属)
同じ「ゴマ」でもこちらをうっかり口にすると命に係わる事態に・・・
それというのも、種には猛毒のリシンが含まれているからです。
一方、種から得られる油はヒマシ油といい、下剤として用いられるそうです。
いくら精製してあるとはいえ、ちょっと怖いですね。
かなり大きな植物で(左)、黄色い花が咲きます(右)
ついに空が本格的に泣き出しました><
あわてて温室に避難。・・・なんと温室のほうが涼しいような気が・・・
入ってすぐに、ツンべルギア・マイソレンシス(キツネノマゴ科)がお出迎え
お出迎えというより、威嚇されているように思うのは私だけ?
藤棚ならぬ、マイソレンシス棚になっています。
この時期に温室に行く機会は比較的少ないのですが、思ったより花が少ない・・・人も少ない・・・
とぼとぼ歩いていると、向こうのほうにどぎついほどの真っ赤な花。
初めて見ました。花名板には「八重咲ショウジョウトラノオ」の名前が・・・
真っ赤な花びらに見えるのは予想通り「苞」でした。ほう・・・
和風の名前ですが、ザ・熱帯な姿。トリニダード・トバゴの国花だそうです。
(Wikipediaによると、独立記念日の8月31日に咲くからだそう)
温室の花のラストはしいちゃんに喜んでもらえそうな、斑入りハイビスカス♪
私にしてはちょっと雰囲気よく撮れたのでは・・・と自画自賛(笑)
ということで、8回にわたってみていただいた7月中旬の京都府立植物園の花たち。いかがでしたでしょうか?
清楚なハスに始まり、情熱的な赤で終わりました。
レンゲショウマが少々心残りではありましたが、また見る機会はあるでしょう^^
梅雨が長引いていますが、残りの夏、皆さん元気にお過ごしくださいね!
そろそろ京都府立植物園の特集終わらせないと、ハスが賞味期限切れに・・・(笑)
ということで、今日は京都府立植物園の主に植物生態園で見かけた実たちです。
実というと秋や冬というイメージがありますが、意外と夏にも実っています。
秋に備えて緑の実もありますが、しっかり色づいているものも・・・
例えば・・・
まるでサンゴジュのように真っ赤ですが、こちらはガマズミ(レンプクソウ科ガマズミ属)。
京都府立植物園でこんなに真っ赤になった実を見たのは初めてです。
アジサイ園にあった木で、この実を食べに来ていた鳥の声で気づきました。
生態園は日当たりの関係か、まだこんな感じです。
お次は、前回もご紹介したこちらの実。
水滴がついていたので頑張って何枚も撮ったのですが、いまひとつ・・・
お日様が出ていたらもっとキラキラ光って綺麗だったでしょうね~
ゴモジュ(レンプクソウ科ガマズミ属)の実です。
どアップにしたら、なんだかサクランボみたい♪
遠目にはこんな感じで、まだ「真っ赤~」にはなっていません。
続きましてはこちら。
何かと思ったら、ヒメコウゾ(クワ科ヒメコウゾ属)の実でした。
クワ科だけあって食べられそうですが、食べた人の話ではざらついて、埃っぽくて美味しくないそうです。
見るだけにしておきましょう。
緑の実もいくつか見られました。
その中から2つだけご紹介。
ツリバナ(左)とハクウンボク(右)です。
ツリバナはいずれ真っ赤に熟してぱちんとはじけますが、ハクウンボクはこのままです。
こちらは初見の実。というか、木自体これまで意識してみたことがありませんでした。
樹名板をみると、カンコノキ(トウダイグサ科)と書いてあります。
そして、よく見ると、超ミニサイズの花が咲いている!
その上、一つだけですが、赤い実が・・・
調べてみると、近畿から沖縄までの海岸沿いに生える木ということです。
雌雄異株で、こちらは実がなっているということは雌株なんでしょうね。
実は最初は白いカボチャ型で、熟すと白い殻がはじけて、この写真のような赤い実が出てくるみたいです。
こんなところでしょうか。
トップのガマズミに沢山来ていた鳥はメジロ。
久しぶりに出会ったので写真撮らなきゃ、とカメラを出しているうちに隣のウワミズザクラに移動しちゃいました。
それでも頑張って何とか1枚・・・
お!よく見ると二羽いますね。
調子に乗って撮っていると、なんとか少し見られるメジロが撮れました。
え、モデル代ちょうだいって?
ところで、上の写真でまるで松葉のように細い葉?茎?が気になりました。
あとで調べてみると、ウワミズザクラの果柄のようです。
ここに小さくて赤い実が沢山付くようですが、多分落ちるか食べられるかしたんでしょうね~
明日は京都府立植物園の最終回です!