なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

「ひいなのせちえ」でひな人形パラダイス~寿長生の郷2024/3上旬(6)

2024-03-21 05:30:41 | お出かけ

今日は早春の寿長生の郷・番外編です。
寿長生の郷恒例のひな人形展(今年は2024/2/4~3/26)。
立春に始まり、旧暦ひな祭り直前の週末まで開催されています。
去年はさらっと見ただけですが、今年はがっつりと写真を撮ってきました。


場所は寿長生の郷のお菓子売り場横のホール。
廊下にはいつも素敵なお花が生けられています。
右奥に見えているのがトップの内裏雛です。


突き当りには五人囃子。なかなか可愛いですよね。
ここから先、沢山五人囃子が出てきますので、違いにご注目~


さて、ホールにはいるとそこが「ひいなのせちえ」会場です。


こんな感じで壁際と中央に古い雛人形が沢山飾られています。
来園者も興味津々で熱心に見学。


私も端からせっせと写真を撮りながら見ていきました。
こちらは端正な顔立ちの内裏雛ですが、前にいる五人囃子、子供ではなく青年という感じ。


こちらは内裏雛と五人囃子・・のはずですが、四人しかいません。
烏帽子もかぶっていませんね。
きっと長い間に失われてしまったのでしょう。


その横には、立派な享保雛!
お道具もばっちり残っています。


享保雛という名前から、将軍吉宗の享保年間(17世紀前半)に作られたお雛様かと思ったのですが・・・
文化遺産オンラインによると、
「享保年間から町方で流行したもので、実際の公家装束から離れた豪華な衣裳に特徴があります。
江戸では大型の雛飾りを競いあう流行があり、享保6年(1721)には幕府によって8寸(約24㎝)以上の
雛人形を禁止する触書が出されました」
とのこと。
質素倹約の享保の改革という印象からかけ離れたお雛様だったので不思議に思っていましたが納得です。



左側には五人囃子。こちらは現代に続くイメージ通りですね。


でも右にはなんと六人囃子!
どうみてもオッチャンたちや~


突き当りにはさらに豪奢なひな人形。
何といっても、入っておられるお部屋が立派です。


正面から見たところ。
こちらも享保雛だそうです。見るからに豪奢ですね。


左にお雛様、右にお内裏様がいらっしゃるところは京風の配置ですね。
切れ長の目におちょぼ口、色白のうりざね顔ですね。
  

中央にはこんなお雛様が。
って、本当にお雛様?古今雛とありましたが、ちょっとイメージ違い過ぎじゃあ・・・


ということで、古今雛も調べてみました。
同じく、世界遺産オンラインです。
「古今雛は江戸で成立した雛人形の様式で、豪華な衣裳をまとった写実性の高い身体表現が特徴です。」
とのこと。
写実性はいいけれど、ちょっとこちらは違うような・・・

反対側の壁際には、内裏雛や五人囃子だけの展示が色々。


こちらは、一番美形の内裏雛でしたね~
あくまで、現代の目線かもですが。


こちらは、ちょっとお年を召したお内裏様とお雛様。
おでこが広いですよ~


入り口側の奥には初めて登場の三人官女。こちらも古今雛。
確かに「豪華な衣装をまとって、写実的」と言われればその通りかも。


お雛様のお顔、誰かに似てる?


そして、最後は一番現代風なお雛様です~






いかがでしたでしょうか。
私は十二分に楽しみましたよ!
最後は郷の入り口のかやぶき屋根の案内所に


飾られていた内裏雛で今回の寿長生の郷、お別れです!
皆さん見てくださってありがとうございました。


【撮影:2024/3/9  寿長生の郷】

 

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クリスマスローズがいっぱい!~寿長生の郷2024/3上旬(5)

2024-03-20 05:05:22 | 植物

寿長生の郷のお楽しみ広場の奥、野の花観音径の外れに里山館があります。
不定期でジェラートを提供しており、梅まつり中のこの日は多くの人がジェラートを楽しんでいました。
かく言う私、ご存知の通り大のソフトクリーム好きですが、あまりにも寒い!
しかも、甘酒とみたらしを食べた後だったので、この日はスルーしよう・・・
と思って通り過ぎようとしたその時です。
あれ、これって・・・



そうなんです。
奥の建物が里山館なのですが、その前にまるで自生しているかのように色とりどりの花が・・・


そうなんです。
色々な種類のクリスマスローズがちょうど満開でした。


クリスマスローズはキンポウゲ科ヘレボルス属の園芸種で、無茎種を指すそうです。
(趣味の園芸サイトより)
原種はヨーロッパに自生し、クリスマスの名はありますが多くは春に開花。
まさに、ヨーロッパの妖精ですね!



それにしても品種が多いこと。
一重・八重(ダブル)・半八重(セミダブル)、色も赤紫・ピンク・白・その混合等々
キンポウゲ科によくあるように、花弁に見える派手な部分は萼。
花弁は蜜腺として残りますが、そこを大きく発達させた園芸種もあるそうです。



クリスマスローズだけで一冊の本ができるくらいの品種数。
バラやツバキなどもそうですが、より美しい、より珍しい品種を作りたいという努力の表れなんでしょう。



色々咲いていた中でも、まだにスプリングエフェメラル風だったのがこちらです。


こういうのを見ると、無茎というのが分かりますね。
こちらもすごく可愛いのですが、生憎花が傷んでいました。


最後はめでたく紅白シンプルな一重咲きで・・・


皆さんいかがでしたでしょうか。
写真が撮れたのは全部で9種類、どの花が一番お好きでしたか?

【撮影:2024/3/9  滋賀県大津市寿長生の郷】

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ビタミンカラーの木の花たち~寿長生の郷2024/3上旬(4)

2024-03-19 05:20:48 | 植物

寿長生の郷には、色々な木々の花が咲いています。
今日はその後編、ビタミンカラーの黄色い花たちです!
ブロ友さんの記事や自分自身の投稿でもおなじみの花ばかりですが、見るたびウキウキします。

最初はこちら。


「モスク型の冬芽が割れて黄色い火花のような蕊が飛び出す」サンシュユです!


こんなに大きな木なんですよ~
ミズキ科ミズキ属の落葉小高木、とありますが小高木って小さいの?大きいの?


続いてはこちら。今年は初出です。
小さい花の中に、雄蕊と雌蕊が見えています。


いきなりアップでお届けしました。
少し引いて・・・


咲き始めのキブシ(キブシ科キブシ属)ですね!
もうすこし花が開くと、しゃらしゃらとぶら下がるかんざしみたいです。
今はまだこんな風に・・


雌雄異株ですが、雄株も雌株も雄蕊・雌蕊が揃っていて、蕊の大きさの違いみたいです。
それほど珍しい木ではなく、地元でも山際に張り出すようにぶら下がる花を見ることがあります。
でもれっきとした日本固有種。
大切にしなくてはですね!

お次はこちらです~


あまり人が通らない建物の裏にひっそりと咲いていました。
葉はほぼ残っておらず、繊細な花弁。


これぞザ・マンサク(マンサク科マンサク属)でしょうか。
もしマンサクなら日本固有種です。
マンサクの仲間にも園芸種が多いようなので自信はありません。


ビタミンカラー最後はこちらです。
といってもまだ蕾なので、ビタミンカラーを想像するだけですが。


今にも咲きそうなミツマタ(ジンチョウゲ科ミツマタ属)です!
大抵、1つか2つ、先行して咲くのですが、こちら三姉妹揃って咲きそうですね。

早春を感じるビタミンカラーの木々の花、まさに木のスプリングエフェメラルですね。
黄色い花といえばこちらも・・・


お~、ハナナ畑が満開ですね!


品種は分かりませんが、目が痛くなりそうなほどの黄色。
今年最高の花付きです。


そして、ハナナの前の広場には、この日梅まつりの屋台と緋毛氈を敷いた床几が並んでいました。
この写真は反対側から見た光景で、奥の右側にハナナがあります。


で、私はといえば、駐車料金と引き換えにもらった金券使ってこちらを・・


紙コップの中は、生姜の効いた甘酒です。
寒い日だったので、温まりましたよ~

ということで、ここで心身のパワー充電し、散策再開しました。
明日は、ちょっと意外だったあの植物を一気にご覧いただきますね。

【撮影:2024/3/9  滋賀県大津市寿長生の郷】





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ツバキにアセビ、新旧交代も~寿長生の郷2024/3上旬(3)

2024-03-18 05:20:30 | 植物

思ったよりスプリングエフェメラルが少なかったのですが、どっこい諦めるのはまだ早い。
木の花は色々あるはずです。
ほら、あそこに!



郷内に散在するツバキの花。
樹名板がないので品種はわかりませんが、見ているだけでも楽しめます。
最初の椿は紅白ツートン。



こちらひょっとして「日光」でしょうか。
中央が白っぽかったら月光ですね。
東屋の横にありました。


他にも・・・


明るいピンクもいいですね。
こちらの種類と・・・


別の場所にあったこちら。
ぱっと見、似ていますが、後の方が花が小さいです。
こちらは太郎冠者でしょうか。

あれ、もっとあると思っていたツバキ、これだけでした。
あとはそこここに佇む観音様の石像を長めながら植物観察です。



ナンテン、実は落ちて(食べられて?)しまっていますが、葉のツヤツヤが素敵!
池の畔にはアセビも咲いていました。


こんな小川も流れています。


あ、ワサビの蕾でしょうか。


ツバキの木の横の東屋、前に何か綿毛?




コウヤボウキの綿毛でした~
ピンクの綿毛、今年は見られなくて残念!
で、こちらもご覧ください。


ふんわり綿毛に包まれた黄緑色の芽。
これこそ、コウヤボウキの冬芽です。



ノリウツギの花のあとがまだ残っていました。
近くにはまたまたアセビ発見。


向こうの方に、食器やカトラリーの無人販売所の心穏堂が見えてきました。


いや~、何度見ても楽しいです。
 

この実な~んだ!


ヤブコウジの実です。
前は緑のツヤツヤした葉だったのに、今は渋い色に変わっていました。
もう終盤でしょうね~
もっと終わりの実も見つけました。


う~ん、侘びですかね。
ギボウシの実です。

最後は・・・


まだまだ冬のコートが脱げないモクレンです!
地元ではもう満開。
この花ももう咲き始めているかもしれませんね。

明日は春の黄色の花たちです。

【撮影:2024/3/9   寿長生の郷


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バイカオウレンの里~寿長生の郷2024/3上旬(2)

2024-03-17 07:00:54 | 植物

寿長生の郷のお楽しみといえば、何といっても野の花観音径。
自然そのものの里山を散策すると、その名の通りあちこちに野の花が現れます。
四季折々いつ出かけてもいいのですが、早春のこの時期ならきっと春の妖精たちが見られるはず。
ということで、今回出かけてきた次第です。
(梅まつりをやっていることは全然知りませんでした)

咲いているのではと予想していたのは雪割草とセリバオウレン。
以前もう少し遅い時期に行った時に、終わりかけの花を見たことがあるからです。
ところが、お目当ての場所にいっても全然ありません。
その代わりに見つけたのは・・・


一番乗りで咲き始めたショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属)です!
ここ寿長生の郷はショウジョウバカマが群生して咲きます。
もっと遅いイメージですが、もう気の早い株は開花しているのですね。


全然違う場所で一輪だけ咲いていた雪割草(キンポウゲ科ミスミソウ属)。
咲いていてくれてありがとう。


こちらは・・・近くを数人で歩いておられたご婦人の詳しそうな方が、「エンコウソウですね。」
ということで、エンコウソウ(キンポウゲ科リュウキンカ属)。
開きかけでした。


水辺の花といえばこのあたりにミズバショウ(サトイモ科ミズバショウ属)があるはず。
う~ん、まだまだ葉だけですね。


その時見つけました。
な、なんとこんなところに咲いていたとは!


バイカオウレン(キンポウゲ科オウレン属)です。
あの牧野博士がこよなく愛した花。


それも1輪や2輪ではなく、あっちもこっちも沢山!
ミズゴケの上にも咲いていました。


落葉の上にも咲いていました。


植物園でちんまり咲いているのは見たことがありますが、自然に咲いているのは初めて見ます。
感激です!!


このバイカオウレン、なんだか蕊が多いように見えますね。


開きかけの初々しい花も発見~


嬉しくてニコニコしてしまいましたが、それが気味悪かったのか、皆さん避けて行かれました・・・
勿体ない!


あ、これその辺に沢山生えていたミズゴケ(ミズゴケ科ミズゴケ属)です。
どうしてこんなところに・・・と思ったのでついついパチリ。

野の花観音径のスプリングエフェメラルはこれだけ。
トキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)はまだこんなに紅葉した葉しか見られませんでした。


花は少なかったな~と思いつつ、出口に向かっていた時、ふと見下ろしたところに・・・


あれ~、大好きなミヤマカタバミ(カタバミ科カタバミ属)ではないですか!
この時点でもう時刻は14時前。
普通でも閉じる時間な上、お天気がとても不穏。
ほぼほぼ閉じていましたが、一輪だけ半開きだったのでパチリ。


いや~、お土産もらった気分です。
ということで、今回はバイカオウレンとミヤマカタバミが見られたので満足でした~

明日はその他に見られた木々の花などをお届けしますね。

【撮影:2024/3/9  滋賀県大津市 寿長生の郷】




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