(写真は走り終わった後の私)
2. 地点20kmから第一関門(45km)まで
ここからは、登り下りの連続です。
高低図をみると登りが目立ちますが、実際に走っている感覚としては登ったぶんだけ下り、又登って、また下る。
そんな感じの連続の様に思えます。
登ってもまたグッと下りますから、実際の『のべ高低差』は1000m以上になるのではないでしょうか?
→追伸:完走者のガーミンデータがありました。
距離 78.43km
累積標高 2571m ホントかよ
でも考えてみれば、ゴールまでの下りでさえ、何か所も登るから、そうなるかもしれません。
恐るべし、奥武蔵!(通の人はオクムと言ってるみたいです。『初めてのアコム』ではありません。)
まず、今回工夫した点は次のとおりでした。
<工夫1>
登りは大体早足で歩きました。
もともと山登りは好きですから、ガンガン歩いて登るのは意外と苦になりませんでした。
それよりも、平らなところはともかく、下りの時のほうが問題です。
バンバンと万有引力を利用し、早く走ったのですが、日頃の練習不足から、そのことが、のちのち足の筋肉に響いてきます。
<工夫2>
もう、クソ暑かったです!
山の中では、コース取りよりも、日陰を求めて歩き、走りました。
多分、体力の消耗がぜんぜん違うはずです。
<工夫3>
エイドではなるべく早く飲み食いして、時間をくわないようにしました。
ですが、所々にある変わったものだけはシッカリと味わいました。
味噌付きアンパン、日本そば(これは2杯)、オニギリ、ソーメン、キュウリ、メロン、グレープフルーツ、キウイ、スイカ、バナナ、菓子パン、大粒の梅干、塩飴、飲み物にいたってはジュース、コーラはもちろん、ビールも2杯飲んできました。それと、大会関係者の気配りだと思うのですが、おかゆがありました。食欲ない時は、あれはいいですね。
(大体、水分はコップ4杯ほど摂るようにしました。それでもトイレにはいってません。全部、汗になりました。)
チョ―暑かったので、エイドはまさに砂漠のオアシス。
エイドがみえると登り坂でも走ってしまいます。
なぜかビキニの水着姿のお姐さんには頭から水をかけてもらい、両手にかち割り氷を握りしめ、首筋などを冷やしたりしました。
本当のところは、もう、走らずにこのままエイドでずっと休んでいたい気分だったんですが、片手にアンパン、片手に握り飯をもって、すこしでも前へ進もうと歩きながら食べたりしました。(どのエイドでもアンパン、握り飯はありました。)
上り坂なら、走らずに歩いてましたから、息は切らしながらも結構ゆっくり食べることはできました。
それに、アンパンと握り飯ならバナナみたいにゴミを捨てるということを気にせずにすみます。
最後にミニペットボトルの水を一口飲んでエネルギー充填をしていました。
今考えると、この工夫は功を奏していたみたいです。
結構、これだけで何人も抜いていたらしい。
何故ならウルトラマラソンのエイドでは先が長いのでユックリ時間をとる人が多いからです。
(後から女房に聞いた話なのですが、実は20kmの時点で相当、ビリに近かったらしい。)
<それ以外の工夫>
ちょっと腰が痛くなりました。そこで急遽、応急処置にテーピングテープを腰にグルグル巻きに巻きました。
これも効いたみたいでレース中腰が痛くなることはありませんでした。
ただ、今でも腰回りが痒いです。
かぶれたんですね。
腰通ベルトのようなものは必ず持参したほうが良さそうです。
そして、教訓になったことは次のとおりでした。
<教訓1>
30kmぐらいの地点から、なんと左の二の腕の内側が袖なしシャツの肩口と擦れて痛くなりだしました。
まさに想定外の場所。
大したことはないと思いながら、走り続けましたが我慢できなくなり、持参していたワセリンを塗ってなんとか痛みを克服。
早く塗ればいいと思うのですが、走っていると、なかなか止まれないものなんですね。
とにかく、先へ先へと考えてますから。
(教訓1:肩口はできるだけ大きく開けてあるシャツがよい。ランニングシャツなどは非常によい。)
<教訓2>
そのうち、このままでは関門に間に合わなくなることに気がつきました。
時間を逆算すると、今のスピードでは間に合わない。
やはり、上り坂も走れるところは積極的に走らないと間に合わないと気がつきました。
そこからは、ゆるい坂なら頑張って走りました。
これが結構きつかった。
自分では走ったつもりですが、他人から見たら歩きと変わらないスピードだったかもしれません(笑)。
足の裏まで汗がドッと出てきたからでしょうか?
今度は右足の土踏まずが痛くなりだしました。
さらに、左足の小指も痛くなりました。
いままで、マラソン始めてから足の裏や指が痛くなったことはありません。
よくマメができて大変だったというような話は聞いておりましたが、私の場合は人様より足先は結構頑丈なんだと思っておりました。
シューズもはきなれた靴です。
いや、これがウルトラマラソンなんだと思いました。
自分では予想もつかないところが痛くなるものなんですね。
膝の痛みに対しては準備万端、乳首の擦れに対してもバンドエイドで準備万端。
アンダーウェアも靴下も着慣れたものでした。
それでも、距離が長いですから、必ず、どこかが不調をきたすんですね。
靴を脱いで、バンドエイドを貼ったり、ワセリンぬったりして対処したかったんですが、とにかく時間が間に合いません。
治療はせずに、もう、痛みを無視して前に進みました。
いままで、なったことのない足の痛み。
人様の話も『大したことないじゃん』程度のことだと思ってましたが、「いやぁーっ、痛い!」
嗚呼!もう、泪が出そうです。
(教訓2:次回からは必ず足の指はテーピング、ワセリンもたっぷり塗って走るようにします。今まで、なんか気持ち悪くて塗るのは嫌だった。)
それでも、時間制限には間に合いませんでした。
関門では容赦なくゼッケンを剥がされました。
でも、ホッとした気持ちもあります。
足の筋肉が限界でした。
最後、焦ってペースを崩してでも無理して走ったこともあるかもしれません。
関門で靴脱いだら小指が水ぶくれ、足の裏も水ぶくれでした。
また、小指をかばって走ったためか、足の親指の爪が黒ずんで死んでました。
<それ以外の教訓>
坂道を下るときは常に膝を曲げて、クッションを効かせ、かかと着地はせずに足裏全体で着地して歩幅は小さめにし、なるべくソフトに小走りにはしる感じで降りました。
膝は痛めませんでしたが、足の筋肉がボロボロになりました。
坂道を下る練習(ダウンヒルラン)は絶対必要だと思いましたね。
そして、それだけの筋肉をつけたいと思います。
多分、今の私に一番大切な練習じゃないか、そんな気がします。
フルマラソンでも30kmぐらいから足が辛くなるのもその辺がポイントなんじゃないかな。
走って着地したときの足への繰り返しのダメージに打ち勝てる筋肉がついてないということだと思うんです。
とにかく、登山と同じですね。…『登るほうが簡単、山は下りだ!』といいますから。
だから、あの奥武蔵マラソンでは、実は下りが問題なるのは予想されますよね。
多分、大変な地獄の下りになるはずです。
今回はそこまでいかず、経験できませんでしたが・・・。
3.総括
走ってみて感じたのはウルトラマラソンは明らかに他のマラソンとは異なりますね。
ハッキリいえば次元の違うキチガイ、変人の世界。
だから、走っている人たちも個性が強くて、とても変わってるように思います。
でも、その変わり方がとてもナイスなんですね。
レース自体も、走ってる人もとても魅力的なんです。
大体、ギブアップした人たちもウルトラなので堂々としてます。
ギブして当たり前の世界ですから。
私も、失敗したとはいえ、実にすがすがしい気分です。
あの「かすみがうらマラソン」の失敗とは全然違います。
今回も女房から聞いた話ですが、ギブした人たちはビール飲んだりしてエンジョイしてたと言ってました。
私も、その仲間に近づくことができるよう頑張りたいと思っています。
しばらくしたら、私は変人になっていると思いますよ。(もしかして、もう変人?)
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2. 地点20kmから第一関門(45km)まで
ここからは、登り下りの連続です。
高低図をみると登りが目立ちますが、実際に走っている感覚としては登ったぶんだけ下り、又登って、また下る。
そんな感じの連続の様に思えます。
登ってもまたグッと下りますから、実際の『のべ高低差』は1000m以上になるのではないでしょうか?
→追伸:完走者のガーミンデータがありました。
距離 78.43km
累積標高 2571m ホントかよ
でも考えてみれば、ゴールまでの下りでさえ、何か所も登るから、そうなるかもしれません。
恐るべし、奥武蔵!(通の人はオクムと言ってるみたいです。『初めてのアコム』ではありません。)
まず、今回工夫した点は次のとおりでした。
<工夫1>
登りは大体早足で歩きました。
もともと山登りは好きですから、ガンガン歩いて登るのは意外と苦になりませんでした。
それよりも、平らなところはともかく、下りの時のほうが問題です。
バンバンと万有引力を利用し、早く走ったのですが、日頃の練習不足から、そのことが、のちのち足の筋肉に響いてきます。
<工夫2>
もう、クソ暑かったです!
山の中では、コース取りよりも、日陰を求めて歩き、走りました。
多分、体力の消耗がぜんぜん違うはずです。
<工夫3>
エイドではなるべく早く飲み食いして、時間をくわないようにしました。
ですが、所々にある変わったものだけはシッカリと味わいました。
味噌付きアンパン、日本そば(これは2杯)、オニギリ、ソーメン、キュウリ、メロン、グレープフルーツ、キウイ、スイカ、バナナ、菓子パン、大粒の梅干、塩飴、飲み物にいたってはジュース、コーラはもちろん、ビールも2杯飲んできました。それと、大会関係者の気配りだと思うのですが、おかゆがありました。食欲ない時は、あれはいいですね。
(大体、水分はコップ4杯ほど摂るようにしました。それでもトイレにはいってません。全部、汗になりました。)
チョ―暑かったので、エイドはまさに砂漠のオアシス。
エイドがみえると登り坂でも走ってしまいます。
なぜかビキニの水着姿のお姐さんには頭から水をかけてもらい、両手にかち割り氷を握りしめ、首筋などを冷やしたりしました。
本当のところは、もう、走らずにこのままエイドでずっと休んでいたい気分だったんですが、片手にアンパン、片手に握り飯をもって、すこしでも前へ進もうと歩きながら食べたりしました。(どのエイドでもアンパン、握り飯はありました。)
上り坂なら、走らずに歩いてましたから、息は切らしながらも結構ゆっくり食べることはできました。
それに、アンパンと握り飯ならバナナみたいにゴミを捨てるということを気にせずにすみます。
最後にミニペットボトルの水を一口飲んでエネルギー充填をしていました。
今考えると、この工夫は功を奏していたみたいです。
結構、これだけで何人も抜いていたらしい。
何故ならウルトラマラソンのエイドでは先が長いのでユックリ時間をとる人が多いからです。
(後から女房に聞いた話なのですが、実は20kmの時点で相当、ビリに近かったらしい。)
<それ以外の工夫>
ちょっと腰が痛くなりました。そこで急遽、応急処置にテーピングテープを腰にグルグル巻きに巻きました。
これも効いたみたいでレース中腰が痛くなることはありませんでした。
ただ、今でも腰回りが痒いです。
かぶれたんですね。
腰通ベルトのようなものは必ず持参したほうが良さそうです。
そして、教訓になったことは次のとおりでした。
<教訓1>
30kmぐらいの地点から、なんと左の二の腕の内側が袖なしシャツの肩口と擦れて痛くなりだしました。
まさに想定外の場所。
大したことはないと思いながら、走り続けましたが我慢できなくなり、持参していたワセリンを塗ってなんとか痛みを克服。
早く塗ればいいと思うのですが、走っていると、なかなか止まれないものなんですね。
とにかく、先へ先へと考えてますから。
(教訓1:肩口はできるだけ大きく開けてあるシャツがよい。ランニングシャツなどは非常によい。)
<教訓2>
そのうち、このままでは関門に間に合わなくなることに気がつきました。
時間を逆算すると、今のスピードでは間に合わない。
やはり、上り坂も走れるところは積極的に走らないと間に合わないと気がつきました。
そこからは、ゆるい坂なら頑張って走りました。
これが結構きつかった。
自分では走ったつもりですが、他人から見たら歩きと変わらないスピードだったかもしれません(笑)。
足の裏まで汗がドッと出てきたからでしょうか?
今度は右足の土踏まずが痛くなりだしました。
さらに、左足の小指も痛くなりました。
いままで、マラソン始めてから足の裏や指が痛くなったことはありません。
よくマメができて大変だったというような話は聞いておりましたが、私の場合は人様より足先は結構頑丈なんだと思っておりました。
シューズもはきなれた靴です。
いや、これがウルトラマラソンなんだと思いました。
自分では予想もつかないところが痛くなるものなんですね。
膝の痛みに対しては準備万端、乳首の擦れに対してもバンドエイドで準備万端。
アンダーウェアも靴下も着慣れたものでした。
それでも、距離が長いですから、必ず、どこかが不調をきたすんですね。
靴を脱いで、バンドエイドを貼ったり、ワセリンぬったりして対処したかったんですが、とにかく時間が間に合いません。
治療はせずに、もう、痛みを無視して前に進みました。
いままで、なったことのない足の痛み。
人様の話も『大したことないじゃん』程度のことだと思ってましたが、「いやぁーっ、痛い!」
嗚呼!もう、泪が出そうです。
(教訓2:次回からは必ず足の指はテーピング、ワセリンもたっぷり塗って走るようにします。今まで、なんか気持ち悪くて塗るのは嫌だった。)
それでも、時間制限には間に合いませんでした。
関門では容赦なくゼッケンを剥がされました。
でも、ホッとした気持ちもあります。
足の筋肉が限界でした。
最後、焦ってペースを崩してでも無理して走ったこともあるかもしれません。
関門で靴脱いだら小指が水ぶくれ、足の裏も水ぶくれでした。
また、小指をかばって走ったためか、足の親指の爪が黒ずんで死んでました。
<それ以外の教訓>
坂道を下るときは常に膝を曲げて、クッションを効かせ、かかと着地はせずに足裏全体で着地して歩幅は小さめにし、なるべくソフトに小走りにはしる感じで降りました。
膝は痛めませんでしたが、足の筋肉がボロボロになりました。
坂道を下る練習(ダウンヒルラン)は絶対必要だと思いましたね。
そして、それだけの筋肉をつけたいと思います。
多分、今の私に一番大切な練習じゃないか、そんな気がします。
フルマラソンでも30kmぐらいから足が辛くなるのもその辺がポイントなんじゃないかな。
走って着地したときの足への繰り返しのダメージに打ち勝てる筋肉がついてないということだと思うんです。
とにかく、登山と同じですね。…『登るほうが簡単、山は下りだ!』といいますから。
だから、あの奥武蔵マラソンでは、実は下りが問題なるのは予想されますよね。
多分、大変な地獄の下りになるはずです。
今回はそこまでいかず、経験できませんでしたが・・・。
3.総括
走ってみて感じたのはウルトラマラソンは明らかに他のマラソンとは異なりますね。
ハッキリいえば次元の違うキチガイ、変人の世界。
だから、走っている人たちも個性が強くて、とても変わってるように思います。
でも、その変わり方がとてもナイスなんですね。
レース自体も、走ってる人もとても魅力的なんです。
大体、ギブアップした人たちもウルトラなので堂々としてます。
ギブして当たり前の世界ですから。
私も、失敗したとはいえ、実にすがすがしい気分です。
あの「かすみがうらマラソン」の失敗とは全然違います。
今回も女房から聞いた話ですが、ギブした人たちはビール飲んだりしてエンジョイしてたと言ってました。
私も、その仲間に近づくことができるよう頑張りたいと思っています。
しばらくしたら、私は変人になっていると思いますよ。(もしかして、もう変人?)
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先日79の弥生さんに会ってあるこう会のメーリングリストに登録してもらいました。
岩崎さんの投稿で岩崎さんのブログ拝見させていただきました。私も5年ぐらい前からマラソンやトレイルランをやってまして、いつかは奥武蔵も挑戦しようかと思っております。
これからはブログ読者となり、時々のぞかせていただきますので、よろしくお願いします。
でも、ウルトラは同じマラソンでも全体の雰囲気が明るくて面白いです。満足に完走できなくてもいいから、これからも参加しようと思ってます。
どうぞ、よろしくお願いします。
弥生ちゃんにもよろしく言って下さい。