<陽炎な女体の森>
墓場を抜けるとハイカーのためのWCと休憩所がある。
道は舗装道路のくだり坂になり、坂を降り切ったところに温室があるが、そこで右折をする。
とにかく案内などまったくなく、事前にストリートビューで確認した方が良い。
まがったら、200メートルぐらいいったところ左に溜池があり、その溜池を巻くように左折するが、これも案内がなく、旧東海道の地図上の難所である。
この写真の左、白い壁を曲がる。
ほどなくすると、こんな感じの道になり、道なりに興津橋までまっすぐ進む。
興津橋を渡ったら、すぐ右下の階段をおり河沿い20メートル東海道線まで遡上し、さらに線路沿いに走る。
とにかく、なるべく旧道を忠実に走るためには、複雑な経路を走らなければならない。
そのためにも、事前での机上調べがかかせない。
トロトロいくと、ランニングのオアシス、茶店ローソンになんとか、たどり着いた。
ここで、おいしい物を見つけた。
飲むレモンアイス、これである。
チューブにはいったアイスがある程度柔らかくならなければチューブから押し出せないが、それまで首筋に当てて血液を冷やすことで体を冷やすことができる。
冷たくて気持ちがすこぶるいい。
さらに、食べればほどよい酸味が実にうまい。
しばらく、ローソンで休むときは、コイツの厄介になるだろう。
女体の森?宗像神社(右の石柱にそうかいてある!!!)
なんだか、ピンク色のついた妖しい想像をしてしまう神社。
宗像神社といえば、邪馬台国伝説で有名なあの福岡の宗像大社の三つの島だが、この神社は、そのうちの海の正倉院といわれる沖ノ島の沖津宮から来ている神社らしい。
神宿る島 沖ノ島1/2(日本語版)
神宿る島 沖ノ島2/2(日本語版)
鎮座する祭神はオキツヒメと呼ばれる女神で、神社の森は海から見るとひときわ目立ち、霧が出ていても、森の頭頂部はヒョコッと見えていたらしく、海に出ている漁師たちの目印になった。
そこで漁師たちは漁場をしるための目印に愛称をつけたのだ。
祭神が女神だったところから、なまめかしい「女体の森」と呼ばれ信仰を集めたらしい。
決して、妖しい森ではないのである。
多少のガッカリ感は否めない。
なお、興津はオキツヒメからきた地名といわれている。
オキツヒメ:奥津比賣命。
亦名は大戸(ヘツイ)比賣神 。 オキツヒコの妻だと思われる。
★奥津比売神は『古事記』では奥津日子の妹となっている。
★奥津日子神、奥津比売神は、日常の食べ物を煮炊きし、命をつなぐ大事な竈(カマド)を司る神である。 一般には竈神と知られている。 穢れに敏感で、人がその意に反した行いをすると激怒して恐ろしい祟りをなすと信じられている。
インドの神もそうだが、怒らせると女性神は恐ろしい。
女体の森をみたころから陽炎(かげろう)が立ち上るようになってきた。
妖艶でなく、眩むようなアスファルトの陽炎である。
漁師町の鯛焼き屋である。
本来なら、食すところだが、コンディションから甘いものは受け付けられない状態。
店内には、お客が数名できあがるのを待っていた。
値段は安いし、たい焼き自体も大きい。
swtv 静岡・本当に美味しいお店 興津のたい焼き
興津といえば、臨済宗妙心寺派清見寺と西園寺公望公別邸の坐漁荘が有名らしい。
そこで、まず清見寺に行ってみた。
清見寺の詳細はこちら→清見興国禅寺
とにかく、立派なお寺でした。
このお寺を維持するのは大変だろうなぁ。
明治の元老・西園寺公望公別邸の坐漁荘
これも立派、贅沢なつくりである。
政治の裏舞台が繰り広げられた場所。
このことで興津は政治の裏の中心になって、町は変わっていった。
無料で見学できる。
2階の寝室前の廊下が鴬張りで、なまなましい。
西園寺公望といえば明治政府要人、内閣総理大臣であり、対決する立場にあったのは衆議院議員、自由民権思想の中江兆民である。
俺は、高校の倫社の夏休みの宿題、自由研究レポートで東洋のルソーの中江兆民の著書『三酔人経綸問答』(さんすいじんけいりんもんどう)をとりあげたんで、西園寺公望も多少だが、知っていた。
3人酔っ払いの政治談議ということで、気楽な気持ちでとりあげたのだが、酔っ払いどころか、真面目な政治論で、「やっちまった!」と豪く後悔したのをおぼえている。
この二人はパリ、モンマルトルの居酒屋で飲みかし意気投合する仲だったのだ。
しかも、ともに相当な呑み助で蕩児である。
だが、育ちの違いからか、お互い別々の反対の道を歩んでいくのである。
たった、それだけの知識なんだけれど、ああ、あの人か!ということで、何も知らないのに、昔からよく知ってるオジサンみたいな気分になった。
暑さで、多少、脳がトリップしだしているようだ。
これ以外にも水口屋という脇本陣→高級旅館(昭和天皇も宿泊した)→ギャラリーと変遷した有名な建物もある
。
ここも入場無料
ただし、俺は先を急ぐのではいらなかった。
というか、蒸し暑くて、はやく静岡駅で大ジョッキの生ビールが飲みたかった。
(つづく)
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墓場を抜けるとハイカーのためのWCと休憩所がある。
道は舗装道路のくだり坂になり、坂を降り切ったところに温室があるが、そこで右折をする。
とにかく案内などまったくなく、事前にストリートビューで確認した方が良い。
まがったら、200メートルぐらいいったところ左に溜池があり、その溜池を巻くように左折するが、これも案内がなく、旧東海道の地図上の難所である。
この写真の左、白い壁を曲がる。
ほどなくすると、こんな感じの道になり、道なりに興津橋までまっすぐ進む。
興津橋を渡ったら、すぐ右下の階段をおり河沿い20メートル東海道線まで遡上し、さらに線路沿いに走る。
とにかく、なるべく旧道を忠実に走るためには、複雑な経路を走らなければならない。
そのためにも、事前での机上調べがかかせない。
トロトロいくと、ランニングのオアシス、茶店ローソンになんとか、たどり着いた。
ここで、おいしい物を見つけた。
飲むレモンアイス、これである。
チューブにはいったアイスがある程度柔らかくならなければチューブから押し出せないが、それまで首筋に当てて血液を冷やすことで体を冷やすことができる。
冷たくて気持ちがすこぶるいい。
さらに、食べればほどよい酸味が実にうまい。
しばらく、ローソンで休むときは、コイツの厄介になるだろう。
女体の森?宗像神社(右の石柱にそうかいてある!!!)
なんだか、ピンク色のついた妖しい想像をしてしまう神社。
宗像神社といえば、邪馬台国伝説で有名なあの福岡の宗像大社の三つの島だが、この神社は、そのうちの海の正倉院といわれる沖ノ島の沖津宮から来ている神社らしい。
神宿る島 沖ノ島1/2(日本語版)
神宿る島 沖ノ島2/2(日本語版)
鎮座する祭神はオキツヒメと呼ばれる女神で、神社の森は海から見るとひときわ目立ち、霧が出ていても、森の頭頂部はヒョコッと見えていたらしく、海に出ている漁師たちの目印になった。
そこで漁師たちは漁場をしるための目印に愛称をつけたのだ。
祭神が女神だったところから、なまめかしい「女体の森」と呼ばれ信仰を集めたらしい。
決して、妖しい森ではないのである。
多少のガッカリ感は否めない。
なお、興津はオキツヒメからきた地名といわれている。
オキツヒメ:奥津比賣命。
亦名は大戸(ヘツイ)比賣神 。 オキツヒコの妻だと思われる。
★奥津比売神は『古事記』では奥津日子の妹となっている。
★奥津日子神、奥津比売神は、日常の食べ物を煮炊きし、命をつなぐ大事な竈(カマド)を司る神である。 一般には竈神と知られている。 穢れに敏感で、人がその意に反した行いをすると激怒して恐ろしい祟りをなすと信じられている。
インドの神もそうだが、怒らせると女性神は恐ろしい。
女体の森をみたころから陽炎(かげろう)が立ち上るようになってきた。
妖艶でなく、眩むようなアスファルトの陽炎である。
漁師町の鯛焼き屋である。
本来なら、食すところだが、コンディションから甘いものは受け付けられない状態。
店内には、お客が数名できあがるのを待っていた。
値段は安いし、たい焼き自体も大きい。
swtv 静岡・本当に美味しいお店 興津のたい焼き
興津といえば、臨済宗妙心寺派清見寺と西園寺公望公別邸の坐漁荘が有名らしい。
そこで、まず清見寺に行ってみた。
清見寺の詳細はこちら→清見興国禅寺
とにかく、立派なお寺でした。
このお寺を維持するのは大変だろうなぁ。
明治の元老・西園寺公望公別邸の坐漁荘
これも立派、贅沢なつくりである。
政治の裏舞台が繰り広げられた場所。
このことで興津は政治の裏の中心になって、町は変わっていった。
無料で見学できる。
2階の寝室前の廊下が鴬張りで、なまなましい。
西園寺公望といえば明治政府要人、内閣総理大臣であり、対決する立場にあったのは衆議院議員、自由民権思想の中江兆民である。
俺は、高校の倫社の夏休みの宿題、自由研究レポートで東洋のルソーの中江兆民の著書『三酔人経綸問答』(さんすいじんけいりんもんどう)をとりあげたんで、西園寺公望も多少だが、知っていた。
3人酔っ払いの政治談議ということで、気楽な気持ちでとりあげたのだが、酔っ払いどころか、真面目な政治論で、「やっちまった!」と豪く後悔したのをおぼえている。
この二人はパリ、モンマルトルの居酒屋で飲みかし意気投合する仲だったのだ。
しかも、ともに相当な呑み助で蕩児である。
だが、育ちの違いからか、お互い別々の反対の道を歩んでいくのである。
たった、それだけの知識なんだけれど、ああ、あの人か!ということで、何も知らないのに、昔からよく知ってるオジサンみたいな気分になった。
暑さで、多少、脳がトリップしだしているようだ。
これ以外にも水口屋という脇本陣→高級旅館(昭和天皇も宿泊した)→ギャラリーと変遷した有名な建物もある
。
ここも入場無料
ただし、俺は先を急ぐのではいらなかった。
というか、蒸し暑くて、はやく静岡駅で大ジョッキの生ビールが飲みたかった。
(つづく)
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