byビクトル・デル・アルボル。宮﨑真紀訳。創元推理文庫。
1980年代、バルセロナ。弁護士のマリアと父、ガブリエルはふたりともそれぞれの病気を抱え、
どちらも余命いくばくもない。マリアは警官、セシルを告発し刑務所に送ったが、それは仕組まれたものだった。
内戦中の1936年、スペインではフランコ総帥によって軍事独裁体制に入って、
1975年フランコが亡くなるまでファシズム政権が続いた。
当時、ガブリエルはフランコ独裁政権下の唯一の政党ファランヘ党の支部長の妻の殺害に関わっていた。
40数年の月日が流れ、嘘と陰謀に運命の歯車を狂わされた者たちの復讐が蘇った。
さて、別の日のベル。