気まぐれ猫の徒然の日々

気楽に、時々思いついたことなどを書きつづっていきたいと思います・・・。
諸般の事情で絶賛引きこもり中。

お酒の話 -日本酒編2-

2005-12-19 23:11:45 | 

日本酒編その2


「牡蠣と鴨鍋なら日本酒でしょう。」ってな訳で「奥の松」って酒を買ってみた。
”全米吟醸”が売りの様だが・・・、何々・・・、普通の純米酒じゃん!
味は・・・、うっ、今一好みじゃない。
ま、牡蠣と鴨鍋が旨かったから良いか。

俺は基本的に”淡麗辛口”って酒が好きだ。
よって、杜氏の流派で言えば、能登流か広島流の酒が好きである。

今まで呑んだ中で一番旨かったのは開運の「波瀬正吉」。
静岡の酒で、能登杜氏。
非常に呑みやすい酒で、吟醸香、味共に抜群。
日本酒が嫌いだった友人をたった一杯で日本酒好きにし、仲間内での日本酒の評価を一変させた破壊力抜群の酒。
「なんだこれ・・・。これが日本酒か?」って言う友人の言葉が全てを物語る。
ただ、この酒は年によっての出来不出来の差が結構でかい。
安くはない酒だけに買うときは結構博打の気分である。

次は、出羽桜の「雪漫々」。
10年ほど前までは「波瀬正吉」と双璧を張った銘酒。
しかも、毎年安定した出来の酒を安く供給してくれていた。
また、ここの「春の淡雪」は安くて、誰に呑ませても”旨い!”と言わせる良い酒だった。
なぜ過去形なのか・・、はっきり言って今は見る影も無いからだ。
何時の頃からか(ある地酒居酒屋の大将によると、「生産量を増やして、儲けに走り出した頃。」かららしい。)年を追う事に味が落ちていき、めちゃ旨い酒から旨い酒へ、それが普通を経て、余り旨く無い酒まで堕ちていった。
春の淡雪」も、本来は真っ白な澱が瓶底に沈んでいる、すっきりとした味わいの酒だったのが、澱が黒く濁り始め、雑味が混じるようになっていった。
初めは、販売店の保管が悪いのかと思っていたのだが、保管がしっかりしている販売店でも同じように変わっているのを見ると、流通もしくは蔵元を疑うしかない。
今は、限定生産のはずの「雪漫々」が、地元のデパートに並んでいるのを見て悲しい気持ちになってしまうのである。

出羽桜さん、10年前に戻ってください。
我々が大好きだったあの頃の出羽桜に。
またあの頃の旨い出羽桜が呑みたいんです、お願いします。


話が変な方向に行ったが、次ね。

龍力の「米のささやき」も旨い酒だ。
これは、兵庫の酒で、南部杜氏になるのかな。
俗に言う”YK-35”(酒米:山田錦、協会9号酵母、35%精白)の酒で、淡麗辛口、非常に呑みやすい酒である。

又、淡麗系ではないが、京都の酒にも良い物がある。
月の桂玉乃光である。
特に、玉乃光の「山田錦特別純米酒」(今はもう無いのかな、商品の中に出てこない。)は、旨味が深く「これ以上行くと下品になる。」ぎりぎりの線を保っていた。
淡麗辛口好きの俺が呑んでも、最上級の旨さだった。


今のお気に入りは、濱嶋酒造の「鷹来屋特別純米酒」である。
こいつは、値段の割に旨い。
コストパフォーマンスの良い酒である。

その他に、初亀醸造の「亀」、清都酒造場の「勝駒」、等々旨い酒は沢山あったし、日本酒は年によって出来(味)が変わるので油断が出来ない。
俺はそんな日本酒が大好きである。
これからも色んな酒を試していきたい。

P.S.
イマイチな味の酒は、八分目まで減らして、冷蔵庫の中で一週間ほど置いておくと味が落ち着いて、旨くなることが有りますよー。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする