気まぐれ猫の徒然の日々

気楽に、時々思いついたことなどを書きつづっていきたいと思います・・・。
諸般の事情で絶賛引きこもり中。

お酒の話 -日本酒編1-

2005-12-18 23:36:49 | 

ではでは、2日遅れの日本酒~基礎知識編~


日本酒って嫌いな人も多い。
「臭いがイヤ。」「変に甘ったるい。」「ペタペタする。」等々色んな理由があると思う。
けどね、その殆どの理由が、戦争中から作られ始めた”三増酒”と呼ばれる酒によってもたらされた物だ。
三増酒”とは、その名の通り日本酒の量を三倍に増やすため、元の酒の二倍もの醸造用アルコールを入れて造られた日本酒である。
当然味なんて殆どしなくなり、それを補う為に糖類調味料を大量にぶち込むのである。
ま、美味しいわきゃ無いわな。

元々は、戦中戦後の物資不足ででっち上げられた酒なのだが、でもこれが、少量の原酒から大量の日本酒が造れる為、コストが安く付き儲かるとの理由でまかり通ってきてしまった。

しかーし、ちゃんとした本来の”日本酒”を造り続けている酒蔵も数多く存在するのである。
そう言う酒蔵の本醸造以上の(出来れば”吟醸””大吟醸””純米””純米吟醸””純米大吟醸”などの名前の付いた奴)「特定名称酒」と呼ばれる酒を呑んでみて欲しい。
とは言っても、日本酒って味が千差万別、好みの酒を探すのはそう簡単な事では無いんだな。
そこで、味の目安となる知識が必要になってくるのだ。

まず、基本となるのが元になる水の味。
水の良いところの酒が美味しいとされる、が、経験上ほぼ関係ないな。
大体、日本でそんなに水が不味い所はあんまり無いと思うし、水道水を使って仕込んでる蔵もまあ無いだろう。
つー事で、これに関してはスルー。

次は杜氏さん。
杜氏ってのは、日本酒を造る時の中心になる人物で、ほぼ全ての作業を取り仕切っている人だ。
この人の腕と気候、それに米の出来で日本酒の味が大体決まる。
とは言っても、腕の善し悪しは見た目じゃ判らない。
で、手がかりになるのが杜氏さんの流派だ。
俺が知ってるだけで「但馬」「広島」「能登」「南部」の流派があり、それぞれ味の系統が違う。
大雑把に言えば、「広島」「能登」が淡麗辛口系。
「但馬」は濃い口、「南部」はその中間で、やや辛口より。
東北のいわゆる”酒所”と言われる地方の酒蔵は南部杜氏であることが多い。

んで、次が種別。
吟醸と大吟醸の差は精白歩合、つまり、酒を造る時に使う米を玄米からどの位になるまで削ったか、の違いで、吟醸で60%以下、大吟醸で50%以下となる。
純米が付くか付かないかは、醸造用のアルコールを添加するかどうかの違い。
但し、この場合のアルコールは、”水増し”のためではなく、味の調整用として使われる。
又、この醸造用アルコールも米のみで造って(つまり米焼酎)純米酒としている場合もある。
肝心の味だが、吟醸より大吟醸の方が雑味が無く、よりスッキリとした味わいとなる。
純米は味が複雑で、深みのある味わいとなるが、その分雑味が混じりやすくなる。
で、これも純米吟醸より純米大吟醸の方が、雑味が消え、スッキリとした味となっていく。
その分値段も上がっていくけどね。

次は、俺の今まで呑んで旨かった(記憶に残る)酒・・・、明日ね~。 <-- まだ引っ張るか。

コメント
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