気まぐれ猫の徒然の日々

気楽に、時々思いついたことなどを書きつづっていきたいと思います・・・。
諸般の事情で絶賛引きこもり中。

零と四

2005-12-28 23:03:56 | 飛行機

零とは零戦、零式艦上戦闘機俗に言う”ゼロ戦”のことであり、四とは陸軍四式戦闘機”疾風”のことである。

て言う事で、今日は飛行機の話。


零戦と四式戦、共に第二次世界大戦時の傑作機である(と俺は思ってる。)

零戦は、三菱製の大戦前期の傑作機で、”天才”と呼ばれた設計技師「堀越次郎」氏を中心とした設計チームが、海軍からの過酷な要求に答えて作り上げた名機である。
当時、10年は遅れていると言われた日本の航空機を世界のトップに押し上げ、大戦前期に無敵を誇った。
大戦後期にはアメリカ軍から「ライター」と呼ばれ、怖くないと言われるようになったが、これはアメリカ軍がほぼ無傷の零戦を手に入れ研究し、対抗するための機体開発と、戦術を作り上げた結果である。
元々、厳しい要求に答えるため、ギリギリの設計とし、要求書に盛り込まれていない事はバッサリと切り捨ててあった機体のため、発展性に乏しかった面はある。
しかし、卓越した発想と徹底した軽量化で、当時としては考えられないほどの性能を発揮した、すばらしい機体である。


四式戦”疾風”は、中島飛行機が作り上げた大戦後期の傑作機である。
大東亜決戦機として短期間で大量に配備を行ったが、いかんせん遅すぎた。
既に設計性能を支えるだけの工業力を無くし、良質の燃料も供給できない状態では活躍のしようもなかった。
戦後、製造番号の若い機体をアメリカ軍がきちんと整備し、オクタン価の高い良質の燃料を使用してテストした結果、あまりの高性能に驚いたとの話が残っているそうだ。
大戦後期、敵軍のパイロットに「ゼロやオスカー(一式戦”隼”の事。)は怖くないが、プロの乗るフランク(疾風の事。)を相手にする奴は馬鹿だ。」と言わせた機体。


俺は、この二機が大戦前後期それぞれの最高傑作機だと思う。
スピットファイアも良い機体だと思うし、フォッケウルフ(特にTa152H-1などは)好きな機体なんだけどね。

俺は、中島飛行機の代表的な機体は”隼”ではなく”疾風”だと思う。
隼は、零戦と同じコンパクトではあるが、パワーがあまりない”栄”型エンジンを使っているため、必然的に零戦と良く似た機体になっている。
ただ、陸軍と海軍の要求の違いから、隼の方が余裕のある設計にはなっているようだ。

また、中島飛行機も零戦を作ってはいたが、これは三菱の生産能力が、軍の要求に答えられなかったため、中島飛行機に生産を振り分けたってのが正解。
ちなみに、中島製と三菱製の零戦、同じ設計図から作っていたのだが、作った企業風土の違いからか、微妙に出来が違っていたらしい。


えー、いきなりなんでこんな話をしたかと言うと・・・、気付いた人もいるかな?

続きは明日。 <-- 引っ張るんかいっっ!!

コメント
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