1500年前の新羅の墓の主は身長165センチの貴族男性…
彼が着けた装身具は?
2020年5月と9月、新羅の古都である慶尚北道慶州の都心で、タイムカプセルの発見を彷彿とさせる発掘成果が出た。旧王京地区の皇南洞一帯を整備する過程で、崩れつつあった120-2号古墳を慶州市新羅文化遺産研究院が発掘調査したところ、思いがけず5世紀の新羅貴族が使用した金銅冠と金製垂下飾、胸飾り、腕輪、金銅靴など華麗な金属装身具が、墓主が着用した姿のまま出土した。考古学者たちは興奮した。古新羅特有の墓の様式である石塚槨墓(積石木槨墓)から金属冠と主な装身具(耳飾り、胸飾り、帯、腕輪、指輪、金銅靴)などが、墓の主が着装した状態で一度に発見されたのは、1973~1975年の皇南大塚の調査以来初めて。金銅冠が慶州の古墳から出土したのも、1975年の皇南大塚南墳などから出て以来45年ぶりの成果だったためだ。
学界の関心は、発掘された墓の隣りに位置する120号墳に集まった。珍しい金属工芸品が数多く出てきた120-2号墳よりはるかに大きく、形も比較的良好に残っており、後続調査でさらに画期的な出土品が出るだろうとの期待が大きかった。2年ぶりに120号墳の発掘成果が出た。
新羅文化遺産研究院は7日、120号墳の正体は5世紀後半の石塚木槨墓で、墓の主は身長165センチ程度の男性貴族と推定されるという調査結果を発表した。120-2号墳とは異なり、墓主の人骨は脛骨の部分だけが出土し、残りは腐って消えていた。頭にかぶる銀製透かし彫り柄の冠飾りと金銅の透かし彫り柄の冠帽の一部、鉄製の大刀、銀製の帯などの出土品の多くも、朽ちた状態で出土した。金製耳飾りや珠と玉で作られた飾り、青銅製の熨斗などは比較的良好な状態だった。金銀製の透かし彫り冠飾りと銀製の帯飾り板から、新羅地域で確認されたことのない未知の文様を発見したのが成果だ。文様は透かし彫り龍文という推定もあるが明確ではない。面白いのは、2年前に華麗な遺物とともに人骨が出た120-2号墳の主は身長170センチ以上の背の高い女性貴族と推定される点。165センチ余りの背の低い人のすぐ隣の墓の男性被葬者と女性は生前どのような関係だったのかが、解決されなければならない疑問として残ることになった。8日午前10時、現場説明会が開かれる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます