韓国の研究陣が新型コロナの抗体を発見
登録:2020-03-04 20:57 修正:2020-03-05 07:19
SARS・MERSの中和抗体予測実験で
新型コロナウイルスのたんぱく質の結合力を確認
化学研究院、学術誌「バイオアーカイブ」に発表
新型コロナウイルスのたんぱく質の結合力を確認
化学研究院、学術誌「バイオアーカイブ」に発表
新型コロナウイルス(COVID-19)のスパイクたんぱく質の3次元構造(A)と重症急性呼吸器症候群(SARS)中和抗体(B)および中東呼吸器症候群(MERS)中和抗体(C)の結合予測図=化学研究院提供//ハンギョレ新聞社
韓国化学研究院が「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」治療用抗体開発に活用できる研究結果を発表した。
研究院のCEVI(新型ウイルス)融合研究団は、既知のSARS中和抗体2個とMERS中和抗体1個がCOVID-19スパイクたんぱく質(突起たんぱく質)に結合する可能性があることを、構造予測実験を通じて発見したと4日明らかにした。中和抗体は、ウイルスを無力化するという意味だ。スパイクたんぱく質は、新型コロナウイルスが人体の細胞内に侵入する時、道具として使うたんぱく質だ。
研究団は、生物学分野のオンライン公開学術誌「バイオアルカイブ」(bioRxiv)に公開された新型コロナウイルスのスパイク蛋白質情報を受けて、今回の研究を遂行した。
研究団は、今回の研究結果が新型コロナウイルス感染症の治療用抗体、およびワクチン開発を早めることに寄与すると期待されると明らかにした。今回の研究結果は、2月27日に「バイオアーカイブ」(BioRxiv)に公開された。
クァク・ノピル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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