失敗すればほとんどは死刑になるか、あるいはその前に極端な選択をする(自ら死を選ぶ)ケースが多い」として、「世の中に『警告するための戒厳』などというものがどこにあるのか」と声を強めた。

2024-12-28 15:04:03 | 韓国を知ろう
 

韓国の保守論客

「尹錫悦弾劾事由は朴槿恵の1万倍…世の中をなめているのか」

登録:2024-12-28 09:23 修正:2024-12-28 09:39
 
 
                          チョ・ガプチェ元月刊朝鮮編集長=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 月刊朝鮮のチョ・ガプチェ元編集長が「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は特捜部の検事を長く務めていたため、国民を容疑者だと考えて世の中をなめていたようだ」、「だから命をかけるべき事案(非常戒厳の宣布)を『だめならそれでいい』的にやったのだ」と主張した。

 チョ元編集長は27日午前、SBSラジオの番組「キム・テヒョンの政治ショー」に出演し、このように述べた。同氏は「この方(尹大統領)がいくら高い地位にのぼっても、銃を手にして国を守った経験がないと銃のことはよく分からない」とし、「銃を持った集団である軍隊を動員するというのは途方もないことであり、しかも憲法に合わない行動をするというのは命をかけなければならないこと」だと述べた。続けて「(戒厳に)失敗すればほとんどは死刑になるか、あるいはその前に極端な選択をする(自ら死を選ぶ)ケースが多い」として、「世の中に『警告するための戒厳』などというものがどこにあるのか」と声を強めた。

 同氏は、尹大統領は保守の「もっとも反対側にいる人物」だと表現した。チョ元編集長は「保守は有能で礼儀正しい」とし、「(尹大統領は)だまされやすく、国民に対する礼儀がなく、無能だ」と述べた。さらに「軍隊に行っていない大統領が今回非常戒厳を宣布することで見せてくれたのはコメディーではないか。無能なら保守ではない」と述べた。

 尹大統領が非常戒厳宣布の大義名分とした「不正選挙疑惑」についても、「(国民の)一部の中でもかなり知能やそういう部分に問題のある少数集団だけの疑惑」だとし、「(尹大統領は)この疑惑を完全に誇張して戒厳を合理化している」と述べた。さらに「(尹大統領が疑惑を提起したせいで)静かだった不正選挙陰謀論者たちが、やりやすくなったと言って騒ぎだしている」として、「ここ(不正選挙論者たち)にこの方(尹大統領)は最後の希望をかけている」と付け加えた。

 にもかかわらず与党「国民の力」が尹大統領を完全に切れないのは、「公認権という既得権」のせいだと述べた。同氏は「次の地方選挙、次の国会議員選挙で議席を守ろうという計算なのではないか」とし、「だから私は(国民の力を)ウェルビーイング土豪党と呼んでいるのだ」と語った。そして「(尹政権の発足後)国民の力は拍手部隊の役割を果たしてきただけ」と述べた。

 チョ元編集長は「朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾事由と比べると、尹大統領の弾劾事由は1万倍も重い」として、「朴槿恵大統領を弾劾してくれと要求したクォン・ソンドン議員が今、それより1万倍も罪の重い尹大統領を守ろうと乗り出しているのはコメディー」だと話した。朴槿恵元大統領の弾劾政局時にクォン議員は法司委員長で、弾劾訴追委員長を務めている。

チェ・ユナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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