真実和解委、
光州学生運動の主役「チャン・ジェソン事件」真実解明へ
第2期真実・和解のための過去事整理委員会(真実和解委)は、日帝強占期に光州(クァンジュ)学生運動を主導したが、社会主義活動を行ったとの理由で独立有功者として叙勲されていないチャン・ジェソン(張載性)の事件を調査することを決めた。
真実和解委は10日、報道資料を発表し、その中で「7日の第51回委員会で『チャン・ジェソンの光州学生運動を通じた抗日独立運動』など、1358件について調査開始を決定した」と述べた。
チャン・ジェソンは日帝強占期に光州高等普通学校に通い、学生抗日運動団体である醒進会(ソンジンフェ)と読書会を組織した人物。1929年に起きた光州学生運動は、3・1運動以降で最も大規模な抗日運動であり、チャン・ジェソンは学生運動を指導するなど中心的役割を果たしたとの理由で投獄され、懲役4年に処された。解放後は建国準備委員会全南支部の組織部長を務めたが、南北分断に反対して北朝鮮との間を行き来したという理由により1948年に懲役7年を言い渡され、光州刑務所に収監された。服役中だった1950年に朝鮮戦争が勃発し、その直後、裁判もなしに銃殺されたとされる。
彼は解放後、社会主義活動を行ったという理由で、現在に至るまで独立有功者としての褒賞を受けられていない。子孫は2018年に独立有功者勲褒章選定を申請しているが、当時の国家報勲処は「光復以降の行跡異常により保留」と発表している。真実和解委は今回の調査開始決定について「チャン・ジェソンが出獄後に日本で朝鮮留学生研究会を結成し、民族意識の鼓舞に努めた事実も確認し、調査開始を決めた」と説明した。
同委員会は、軍人や警察などによって民間人や収監者が多く犠牲となった事件などについても調査開始決定を下した。委員会は、朝鮮戦争の前後に刑務所に収監されていた服役者が憲兵隊や警察によって違法に虐殺された事件についても調査を開始した。また、全国各地で200人あまりが米軍の空からの攻撃によって死亡または負傷した「米軍関連民間人犠牲事件」、左翼や反逆者であるという理由で全羅南道莞島(ワンド)で軍と警察によって民間人が殺害あるいは行方不明になった事件、国民保導連盟に加入・活動していた、人民軍に協力した、あるいはその家族であるという理由から忠清南道瑞山(ソサン)と唐津(タンジン)で民間人が警察によって殺された事件なども調査する計画だ。
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