明けて、トレラン大会当日29日。
まずは、オフィシャルの写真。
6kmの部 スタート
まるで、勝利を確信しているかのようなにこやかなスタート。
そしてそのままの笑顔で表彰式。
優勝タイムは約37分。山伏山山頂まで標高差約200m。2周で6kmの周回コースを37分。超人達です。僕が平地を6km走るのとあまり変わらない時間でこの山を2度駆け上がり、駆け降りる。私の写真なんぞ恥ずかしくて載せられない。あくまで、登山ですから。
左端が主催者の松永さん。
日本のトレランの第一人者。この方、朝8時の集合時間前から大会終了までず~とマイク離さず喋り続けていた。喉も超人的。
途中のジオサイト。風穴と山頂展望台。僕の狙いはこっち。タイムなんてはなから期待してない。
スタート前に周囲を散策。キャンプ場内。
お隣さんのターフ。良いね!
完成したばかりのバイオトイレ。
ウオシュレット完備でとても綺麗。
スタート・ゴール地点の山伏山山荘
薬師湖
池の周囲に、ミゾソバ
森の中にカメバヒキオコシ(シソ科)。
葉の先が、亀の尻尾みたいだからカメバ。
ヒキオコシは、臥せっている病人を起こす、の意味で薬草として用いられたとか。
シラネセンキュウ(セリ科)、でしょうか?この手の花は見分けがつかない。
シダ?ワラビ?これも見分けがつかない。
山の秋を最初に染めるウルシ
和の配色。
さて、スタート。
ブナ林の中を駆ける?歩く?
急登の途中に風穴
下まで降りなくてもヒンヤリ。
以下は、「津南学」のほぼ丸写し。ここまでやっていいんかい?
写真もネットで探して拝借。
風穴とは冷たい風が出てくる穴のことです。津南町周辺で見られる風穴は、人が入れるような大きな洞窟ではなく、堆積した岩塊の隙間から冷気が流れ出しているものです。
この地域で見られる風穴は、どれも崩壊地に出現しています。山腹や岩壁の崩落した裾から流れ出す冷気は、冬季に岩塊の間から浸み込んだ水が凍結したものが、雪解け後の気温上昇に伴い、夏にかけて少しずつ解けながら、岩隙の空気を冷したものです。冷えた空気は下方に流れるため、崩壊地裾の隙間から出てくるものと思われます。
堆積した岩塊の上は長い間に土砂や腐植に被われ、いろいろな植物が根を下ろすようになります。ただ、流れ出す冷気の影響で、生育できる植物は限られてきます。窪地などの冷気が溜まりやすいところには、周囲とは異なった北方系、亜高山性の植物が織り成す植生が出来上がります。
風穴で見られる植物は、寒冷期に繁茂していた生き残りと云われています。この地域の昔の植生を考える上で貴重な場所となっています。
山伏山の風穴地
信濃川左岸の山伏山にも風穴があります。山伏山は、長野県境に位置する標高903mの円錐形をした山で貫入した溶岩でできています。この山の東側岩壁下を縁取るようにして風穴地が散在しますが、冷気が顕著なところは二か所です。
北東部にある風穴地(標高780m)は、明治の終わりごろから蚕種貯蔵施設として利用されてきました。現在も石組が残されていて、その隙間から出る冷気を感じることができるクールスポットとして、人気の場所となっています。
石組の周辺は、斜面の開削や伐採などの人手が加わったため、元来の植生はほとんど残っていません。コミヤマカタバミ、ホスゲなどの草本や、ミヤマメシダ、シラネワラビ、ミヤマワラビなどのシダ類が、当時の環境をしのばせています。
風穴の入口近くにトチノキの大木が二本たっているのが目印です。
山の南東部岩壁下にある風穴地(標高770m)は大小の岩塊が積み重なったところで、浅い窪みになっていて、隙間から流れ出た冷気が溜まっています。周囲にはサワグルミやミズキなどの亜高木が生え、ハイイヌガヤ、ユキツバキ、アブラチャンなどの低木が枝を広げています。この込み合った枝が冷気の拡散を防ぐとともに、人の立入りを拒んでいます。
窪地は崩落した岩で凹凸していて、腐植やコケ類で被われています。その隙間を縫うようにエゾヒョウタンボクが枝を伸ばしていますが、ここの個体は結東風穴地のものと比べて全体に背が低く、花つきも少ないように思われます。ただ、小さいながらもたくさんの株が込み合って生えています。
ほかにミヤマシダレ、コマユミ、エゾツリバナ、ミヤマイボタなどの小低木や、シラネアワビ、ミヤマワラビ、ホソイノデ、オシダなどのシダ類を見ることができます。
注目すべき植物
・エゾヒョウタンボク(スイカズラ科)
・ミヤマシグレ(スイカズラ科)
本州(福島県以南)、四国、九州に分布する落葉低木です。
新潟県では内陸の山岳部に生育していますが、南部県境の谷川岳、苗場山周辺で多く見かけます。津南町では山伏山の他は苗場山中腹、小松原、金城山などの標高1000m以上のところに生育しています。
花は6月から7月にかけて見られます。紅色の小花がたくさん集まってつくのですが、平開することがないのでつぼみにように見えます。果実ははじめは赤色ですが、熟すと黒色になります。
・ホスゲ(カヤツリグサ科)
本州の鳥取県氷ノ山以北の日本海側に分布している日本固有のスゲで、亜高山帯に多く見られます。
津南町では山伏山でのみ確認しています。
高さ50cmほどになりますが、葉も茎も細いため、あまり人目を引きません。花は淡緑色の控え目な姿で、7月から八月にかけて咲きます。石組された風穴のところで観察できます。
・ミヤマメシダ(イワデンダ科)
北海道、本州の中部地方以北と鳥取大山に分布している、夏緑性のシダです。
新潟県では県境の山岳地に分布していて、亜高山帯に多く見られます。
津南町では見倉と山伏山の風穴地、苗場山、小松原で見ることができます。
高さ80cmほどになり、葉柄に黒くてかたい鱗片がいっぱいつくのが特徴です。
そんなこんなで山頂が見えた。
スタッフは、頑張れ~と先を急がせるが、展望台に寄らなくてなんとする。
遠くはまだ霞んでいるので、イマイチだが越後三山なども見えるはず。
来た道が裏参道で、下りが表参道。
お二人ほど、一般登山者と会う。
勿論、歩いて追い越す。お騒がせしてすみませんと言うと、にこやかな笑顔を返してくれた。まったくなぁ、山中を走るなんて迷惑な話だ。
舗装路が見え、
もうすぐゴール。
疲れた体に八海山醸造の甘酒。
表彰式後、記念撮影やジャンケン大会など続いているが、他にも行きたい場所があるので、すぐに車中の人となった。
続く。