フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

シュール・クリエイター 谷口崇

2010年01月30日 14時01分41秒 | 日々の出来事・雑記

 アニメについて詳しいことはよく分からないが、自主制作アニメのクリエイターの谷口崇の作品には、独特な雰囲気がある。
 
 「シュール」の語源はフランス語の「シュールリアリズム」からきている。ダリの絵画はシュールリアリズムである。
 日本語では、非現実的な表現のことを「シュール」というが、正確な意味を捉えるのはなかなか難しい。
 私なりの理解で説明すれば、一つの作品の中に矛盾した価値観が相互に表現されていて、それが調和していたり、成り立っている状態をいうのだと解釈している。その矛盾した感じが、おかしな印象を与える。

 例えば、抽象的でありえない夢の世界を、具体的に細かく描いていくことで、現実として表現するのだが、もともとありえないことなので、変な世界が生まれているような絵だ。「超現実」とか言われる。
 
 谷口さんの面白さは、キャラクターの本人たちは、真剣で真面目に生きているのだが(顔は真面目そのもの)、やっていることは自体はバカバカしくて、真面目と不真面目の矛盾する価値観が相互に表現されているところにある。なんともいえない滑稽さがうまく描かれている。
 

 「森の安藤」

 

「悪いのを倒せ! サラリーマンマン」

コメント
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