フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

甲武信岳 5月4日 (2日目)

2011年05月07日 16時00分51秒 | 登山

 二日目コース。

 雁坂小屋~雁坂峠~雁坂嶺~東破風山~西破風山(2317)~破風山避難小屋~サイノ河原~甲武信小屋~甲武信岳(2475)~三宝山(2483)~尻岩

 朝はかなり冷えたが、予定通り5:00起床。雨もすっかりあがって、今日は晴れだ。寒いから気持ちがいいとはいえないが、さわやかな感じはする。
 

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 テン場の様子。平坦な土地ではなく段々畑のようになっている。雪あられというせんべいみたいに、雨が凍ってテントに張り付いていた。タオルで払って畳む

 

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 雁坂小屋の様子

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 水場。勢い良く出ている。この感じだと、真冬でも十分に出るだろうと思われる。

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 準備が終わって、6:30に出発。予定は6:00だったから、30分遅刻。

 

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 小屋を出ると、かなりの雪があった。アイゼンをつけてゆっくり登る。30分くらい登ると雁坂峠に到着。7:00

 雁坂峠は日本の三大峠のひとつらしい。たしかに綺麗である。気持ちがいい。

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 雁坂峠を登って行くと、少しずつ雪道になる。さすがに2000mを超えると雪が残っている。歩きづらい。

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 雁坂嶺に到着。8:15

 

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 東破風山に到着。9:40 
 ここに着くまでには、すごい坂を登ってこなければならない。
 一歩一歩ゆっくり登ってきた。友人はここで相当体力を消耗したみたいだ。私はまだまだ余裕である。少し休憩する。

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 岩場の道を歩いて行くと、西破風山がある。

 西破風山は2317mであるが、苦労してここまで登ってきたのに、200m位下っていく。岩場のすごい下りで急坂である。必死に下っていたから、写真を撮っている暇がなかった。景色は最高によかったのに。

 

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 下りきったところに、笹平という場所があって、そこにきれいな破風山避難小屋がある。11:30に到着。ここで昼飯にする。今度来ることがあったら、ここに泊まりたいなぁと思わせるくらいきれいな避難小屋である。埼玉の避難小屋はレベルが高い。12:00出発

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 サイノ河原。12:45到着。今までの場所と少し景色が違っている。人工的な日本庭園のような感じの砂場と石がある。なかなかのところである。

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 サイノ河原からの景色。もう少し雲がなければ最高である。

 

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 甲武信小屋に到着。13:50
 ここまでどうやって来たのか記憶にない。それほどきつかったのだろう。人がたくさんいた。みんなここで泊まるのだろう。私たちももう一日余裕があれば、ここに泊まるのだが、先に行かなくてはならない。辛い。

 水1リットル 50円。50円を払って水を汲む。

 

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 雪の中をきつい坂を登ってやっと甲武信岳に到着。14:40

 立派な看板なので表側と裏側の写真をポーズをとって撮る。
 夕方の3時になるのにまだまだ先は長い。気が遠くなりそうである。

 

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 やっと三宝山に到着。15:40 ここは甲武信ヶ岳より標高が高い。2483m。

 この辺は雪がかなりあって本当に疲れる。

 もう4時になるのでそれほど遠くには行けない。これからはテントを張れる場所を探す。しかし、ずーっと下りでいい場所がない。

 結局、三宝山と武信白岩山の間のタワの部分に尻岩という場所があって、その標識の所にテントが張れる平坦なところがあった。凍っていて地面が冷たそうだったが、それよりいいところがなさそうなので、そこにビバークすることにした。

 疲れきっていて写真を撮るのを忘れたが、なかなかの場所である。17:00到着。

 19:00にはもう熟睡していた。友人が夜中(多分2時頃)に鈴の音がするといって起こされた。少し薄気味悪かったが、多分、幻聴だろう。疲れているとそんな感じになる。それ以外は、朝まで爆睡状態だった。

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甲武信ヶ岳 5月3日 (1日目)

2011年05月07日 13時37分16秒 | 登山

 ゴールデンウィーク後半(5月3・4・5日)は、友人と二人で二泊三日の甲武信ヶ岳登山に行くことにした。

 

地図画像

 

  甲武信ヶ岳(2475m)は、ウェキペディアによると、山梨県(甲州)、埼玉県(武州)、長野県(信州)の三県の境にあるのでこの名前になったということだ。
 なるほど。
 
 私がテントなどできるだけ重い荷物を持って、友人の負担を軽くした。25キロくらいあるだろうか、かなり重い。きつい日程なので油断はできない。
 
今回のコースは、主に秩父側から登るもので高低差は、山梨側の西沢渓谷スタートコースより、少ないと思うが距離は長い。具体的には、
 
 一日目 
 川又バス停~登山口~雁道場~突出峠~樺避難小屋~地獄岩~雁坂小屋(ここでテント泊)

 二日目
 雁坂小屋~雁坂峠~雁坂嶺~東破風山~西破風山(2317)~破風山避難小屋~サイノ河原~甲武信小屋~甲武信岳(2475)~三宝山(2483)~尻岩(ここでテントを張ってビバーク)

 三日目
 尻岩~武信白岩山(2280)~大山~十文字小屋~栃本分岐点~四里観音避難小屋~三里観音~赤沢山~白泰山避難小屋~一里観音~栃本広場~栃本関所跡バス停~川又バス停

 公共交通機関ではなく、朝早く起きて、車で行くことにした。
 首都高に乗ると竹橋ジャンクションのところで池袋線と新宿方面に分かれるところがある。私はてっきり秩父なので関越で行くと思い込み池袋線の方にハンドルと切ると、ナビが新宿方面の方を示していた。一瞬、混乱したがナビに従って中央道で行くことにした。どうやら、山梨方面から行かせるつもりのようだ。いま考えると、やっぱり秩父方面から行ったほうが早かったと思う。
 雁坂有料道路で無駄に金を払わされるしね。

 川又バス停に8:45 
 バス停はきれいなトイレがあって、なかなかいい。かなり広くて車を停める場所もある。しかし、二台くらいしか止められないので、止められる前提で行ったらやばいかもしれない。
 一番確実な方法は、栃本広場に止めて、ここまでバスで来ることだ。栃本広場は30台位止められるし、帰りも楽である。

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バス停から国号140号を山梨方面に登って行くと、雁坂峠登山口がある。
 9:12に到着。 

 しばらくは、奥多摩のような植林帯が続く。最初は坂もそれほどきつくなく、登りやすいと思う。しかし、だんだん坂がきつくなってくる。植林ゆえ景色はあまり期待できない。

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 この写真どこで撮ったか覚えていない。

 雁道場 11:15
 ここで昼飯にする。座って昼飯を食べていると、男の人が登ってきた。
「こんにちは」と挨拶をする。
「一番早い公共機関で来たんですけど、車ですか」と聞かれた。
「そうですよ」と答える。
 感じのいいお兄さんだった。少し遅れて女性の連れがやってきた。カップルだったらしい。こちらも「こんにちは」、と挨拶をする。
 
 ブナやミズナラの巨木が多い。秩父の山は、自然がそのままになっている感じで、鹿の糞も多い。

 ジグザクのきつい坂を登っていると、13:00に突出峠に着く。ここからは坂が緩やかになるとの看板がある。少し嬉しい。

 13:00 樺避難小屋に到着。

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 先ほど私たちを追いぬいて行ったカップルが、外で食事をしている。挨拶をする。
 ストーブがあって、きれいな避難小屋である。

 

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 14:20 この看板には、このだるま坂が最後の登り坂だと書いてある。
 一瞬、ほっとするが、この先、雨が降ってきて地獄岩付近から本当の地獄になる。

 これからの行程はきつかった。
 聞いた話だが、長野・山梨付近に爆弾低気圧がやってきて、北アルプスとか富士山の付近は大変だったらしい。遭難者も多数出たようだ。
 私たちも雨で体が冷たくなっただけでなく、雪が膝上程度残っていて、かなり歩くのが大変だった。ズボッズボッと足が雪の中に埋まってしまうからである。
 私は、買ったばかりのコロンビアのレインウェアーを着れたので、少しだけ嬉しかったが(子供みたいに)、その気持ちもつかの間ので、相当消耗してしまった。冷えたせいで、夜に下痢をした。トイレに30分くらい閉じこもった。

 16:10 雁坂小屋に到着。
 幕営料を払おうとすると、小屋の主人に「テント張ってからでいいよ」と言われる。
 テン場は50張分あると、地図に書いてあるが、かなりぎちぎちに張らないと難しい。私たちが行ったときは、10張あったかなかったか位なのに、どこにしようか困ったくらいだからである。テントを張ろうとする人は注意をしたほうがいいと思う。
 雨がじゃなくてヒョウが降ってきた。テントがバタバタうるさい。ムーンライトテントは風には弱いが雨には強いので大丈夫である。
 7時には完全に熟睡していた。

 

 

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