少年漫画の三大テーマは、「友情・努力・勝利」だそうだ。
たとえば、少年ジャンプのほとんどの漫画は、このテーマに沿って作られている。
仲間と共に努力を重ね、勝利を目指す。
いかにも男の子が好きそうな話で、僕も好きだ。
これに対して、少女漫画の三大テーマは、「幸せ・胸キュン・オンリーワン」だそうだ。
僕は、少女漫画を読まないが、このテーマが恋愛に関係しているのは分かる。
運命的で胸キュンするような出会い。好きな人と一緒になる幸せ。自分だけが特別な存在であること(オンリーワン)。
少女漫画のストーリーは、イケメンと胸キュンの出会い→両思いになって付き合う→そして彼の特別な存在になる、という感じだろうか。
でも、これだけではストーリーは成り立たない。
順風満帆な話なんて誰も求めていない。
話をより面白くするためには、障害が必要だ。
障害の中で、最も重要なのが、敵の存在である。
たとえば、野球のマンガなら、強豪校の存在、強打者や球の速いピッチャー。
恋愛のマンガなら、恋敵の存在である。たとえば、すごくキレイな同級生が、目当ての彼を好きだ、など。
彼との身分の違いも障害になるだろう。たとえば、彼が旧宮家の御曹司だったとかね。
男と女では、テーマこそ違うが、どっちも、障害や敵の存在が重要なのは、興味深い。
やっぱり、生きていくって、戦いなんだなあと思う。性別に関わらずね。
僕たちには、嵐のような困難を、面白がる気持ちが備わっている。本能的に。
障害のない人生なんて… クリープを入れないコーヒーみたいな。
ハハハ、ちょっと古いかな。