何だったか忘れたんですが、「読書は音楽に例えれば演奏だ」
という言葉がすごく印象に残っています。
なかなか深い言葉です。
普通に考えたら、読書は、音楽鑑賞にあたるんじゃないかと思いますね。
だって、音楽を聴いて心を動かされるのと、読書して心を動かされるのか同じじゃないですか。
もちろん音楽鑑賞の部分もあります。
しかし、これは小説家の言った言葉だということを押さえておきましょう。
つまり、小説家が小説を書くのは、楽譜を書くのと同じだと言いたいのです。
それで、読む人は文章という形の楽譜を読み取りながら、頭の中でストーリーを演奏していくというわけです。
僕たちは、言葉を頭の中で想像して、登場人物があたかもそこにいるように物語を作り上げていきます。
同じ文章でも、頭の中で想像する世界観はみんな違ってきます。
クラッシックの演奏も同じですよね。
同じモーツァルト交響曲40番でも、
カラヤンが演奏するのと小澤征爾が演奏するのでは相当違います。
そもそも楽譜には解釈の幅があるわけです。
だから、みなさんの書かれたブログも、
僕が読むと、みなさんの意図したところと違う部分に、
感心したり心が動かされたりします。
だから、文章って面白いんだよね、と思っています。