フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

ねたみをコントロールする

2020年04月25日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

ねたみは、二人いれば生まれるが、やきもちは、三人いなければ生じない。

性的に独占したいのが恋人で、どうでもいいのが友達だとする。

彼女を口説く男が現れ、ちょっとデートしようかなと彼氏に言う。そのときに感じるのがヤキモチだ。

ヤキモチには愛情を育む役割があり、適度であれば、必ずしも悪いものではない。

問題は、ねたみである。

ちょっとロシアの小話を紹介しよう。

魔法のランプから精霊が出てきて、農夫に願いを叶えてあげるという。農夫は答えた。

「隣の家には牛がいるが、僕の家には牛がいない。だから、隣の家の牛を殺してくれ」

まったくバカな話である。自分になんの得もない。

でも、ちょっと理解できるから不思議だ。

ねたみは、相手と自分を比較することで生まれる。そして、似た人間の間で起こりやすい。

ただ、進化論的に考えれば、ねたみは重要な感情だった。

たとえば、狩りのうまい人に獲物を全部取られたら、自分の獲物がなくなる。

だから、生きていくためには、ねたみの感情が必要で、子孫である僕たちに、その遺伝子が受け継がれているのは当然である。

しかし、現代の社会において、ねたみは不要だ。

飢え死ぬことはないし、むしろ、ねたみがあると人間関係がギクシャクする。

だから、妬まない方法を考えるべきだ。そして、ねたみの感情は、意外とコントロールしやすい。

怒りや恐怖は本能的な感情であるが、ねたみは社会的な感情だからである。

「人はコントロールできない。コントロールできるのは自分だ。自分自身を高めることだけに意識を集中させること」

この考え方が、ねたみをなくすコツである。

ねたみは、不合理な感情だ。それを、強く意識すること。

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