フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

肥満について

2020年09月10日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

今日は肥満について、科学的に分析してみようと思います。

食事をすると、脂肪細胞からレプチンをいうホルモンが分泌されます。

このレプチンというホルモンは、満腹中枢を刺激します。

このレプチンによって脳が満腹だと判断するわけです。

レプチンは、食後20分くらいに、もっとも分泌量が多くなるようです。

だから、できるだけゆっくり食べることがいいのですね。

ただ、レプチンが大量に分泌されているにもかかわらず、満腹だと思わないタイプの人がいます。

それは、レプチンの受容体に問題があり、レプチンをきちんと受けれないからです。

そのような人は、いくら食べても満腹感がなく、食べ続けることになります。

当然、肥満になってしまいますよね。

レプチンの受容体の問題については、いまだ明らかになっていないそうです。


それと、もう一つの視点があります。

ドーパミンです。ドーパミンは快感ホルモンです。

このホルモンを受容することで、快感や幸福感を得ることができます。

そして、ドーパミンは依存症と深く関係しています。

依存症の人は、ドーパミンの回路がうまく機能していないそうです。

つまり、快感を得ようとしているのに、ドーパミンをうまく受け取れない。

そのため、欲求不満になっていて常に何かを求める結果になります。

依存症にもいろいろありますが、肥満は、ある意味、食物依存症ですから、この原理が当てはまるのです。

肥満の人は、ドーパミンの受容能力が低いことがわかっています。

食べても食べても満足が得られない。

このホルモンをコントロールするための薬がアメリカで研究されています。

しかし、決定的な薬はまだ開発されていないようです。

ダイエットの市場は、巨大で儲けも大きい。だから研究は盛んですが、まだまだ、謎の多い分野です。

今わかっているのは、意志が弱いから肥満になるわけではないことです。

豊富に食べ物がある状態に、人間の本能が戸惑っているだけかもしれませんね。

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