日曜日はカラッと晴れて気持ちのいい日だった。
陽射しを浴びるつもりで、昼に散歩した。川沿いを、公園の方に向かって歩く。
草木の葉が伸びて、周りが少しづつ変化している。
目から入ってくる変化もあるが、なんといっても匂いが変わる。
花の甘い匂いだったり、樹々の葉の匂いだ。
「匂い」と「臭い」の違いはどうだったっけ、と検索してみる。
「匂い」は心地よいものに使い、「臭い」は不快なものに使うそうだ。
文字の雰囲気からいってそうだよね。
じゃあ、「臭い」を使おう。
5月中旬から、なんとなく漂ってくる「臭い」がある。
それは、スダジイの臭いだ。スダジイは、常緑広葉樹で、よく街路樹に使われている。
先がギザギザになってる葉っぱで、その葉っぱは紅葉しない。秋になるとドングリがなる
このスダジイの臭いは、何に似ていると思います?
正解は精子の臭いです。
だから、ちょっとだけ不快な感じになってしまう。なぜだか分からないが。
精子に入っいるスペルミンという成分が、どんぐりを作る時に使われるから、臭いが似ているという説がある。
しかし、違うという説もあって、はっきりしない。
ただ、この臭いがすると、何か生命が次々と生まれてくるというイメージが湧いてくる。
実際、もう少しすると、虫がわんさか出てくるから、あながち間違いでもないだろう。
昔は、春から夏に変わる季節が好きだった。
身体の内側からエネルギーがわきあがってきたからだ。
しかし、今は暑さに負けそうで、そんなに好きでもない。
でも、一方で、暑さなんかに負けてられるかと思う。
そう思った瞬間に、意味もなく地面に手をついて腕立て伏せをする。
何と勝負しているのかわからない。
こういう子供みたいなところは、いくつになっても変わらない。