フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

言葉の意味とコミュニケーション

2020年05月17日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

A君は、友人の家に遊び行ってて、しばらくしたら、夕食の時間になりました。

A君は、お腹が空いてきたし、お金もなかったので、夕食をご馳走になりたかった。

そこで、3つの行動を取ったと仮定しましょう。

1、「お腹が空いたんだ。夕食出してください。お願いします」と素直に頭を下げて言った。

友人は、「ああいいよ。食べていけば」と夕食を出してくれた。


2、「ちょっとお腹空いてきたけど、夕食はいらないからね。悪いからさ」と遠慮したふりして言った。

友人は「そんな事言わずに食べていけよ」と夕食を出してくれた。


3、「おい、俺は腹減ってるんだ。夕食出せよ」と脅して言った。

友人はムッとして怒り「もう帰れよ」とA君を家から追い出した。

まずは、表面上の言葉の意味だけ、考えてみよう。

1の素直に言ったのと3の脅したのは「夕食を出して」と言っているので、言葉の意味は同じだ。

2の遠慮したふりは、「夕食はいらない」と言っているので、逆の意味になる。

次は、夕食が出てきたかどうかの結果だけ、考えてみよう。

1(素直)と2(遠慮のフリ)は、夕食が出てきたので、結果は同じになる

3(脅し)は、夕食が出てこなかったので、目的は達成できなかったことになる。


A君は、どのようにして
気持ちを伝えて、目的を達成すべきだったのか、ちょっと分析してみた。


言葉は、意味を伝えるためにある。

しかし、表面上の言葉の意味を伝えても、3(脅し)のように、人は動かないこともある。

また、自分に金がなくて惨めなときは、素直に言葉を伝えるのが難しい。

2のように惨めさを隠しながら、目的を達成するためには、それなりの技術が必要とされる。

1のように惨めさを隠さずに素直にいうのも、一つの手である。


コミュニケーションは、意味を伝え、それによって共感を得たり、相手の行動をうながすことを目的にしている。

しかし、コミュニケーションは、ほんとうに難しい。もう何十年も人間をやっているが、いまだに間違える。

そして、状況が違えば、やり方も変わってくる。

例えば、友人が、鈍感ではっきり言わないと分からないタイプだったら、2(遠慮のフリ)では夕食は出てこない。

逆に、3の場合、ピストルで脅したら、夕食は出てくるだろう。友情は消えるけど。

特に、男女の関係になると、もっと複雑になる。

自分が緊張してるのに、相手の心を読んで、恋心を動かさなくてはいけない。

それに女の人はなかなか厄介だ。単純な男とはまるで違う。

「あなたなんて嫌い」って言ってても、好きなときもある。

松田聖子の小麦色のマーメードでも言ってるじゃん。

「嫌い、あなたが大好きなの、うそよ、本気よ」

なんだよ。どっちなんだよ。口説いていいのかい?

でも、歌詞のこの部分がけっこう好きなんだよね。

なぜかクラっとくる。女心の微妙な揺れを感じるからかな。

ちょっと古いですかね。

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