論理トレーニング101題という本があります。ややこしい本です、
その中に面白い例題がありました。
内容がおもろいので紹介します。
ミッキーマウスについてです。
読んでいくと、ああそうなんだと思います。
ちなみに、問題は(しかし/ただし)のどちらですか?というものです。
問題は、まあ、おまけみたいなものです。
ディズニー作品の中で、擬人化された動物たちは、すべて白い手ぶくろをつけなければならない。
ミッキーもミニーも、みな白い手ぶくろをはめている。
(しかし/ただし)、ミッキーが飼っている犬のプルートーなど、
擬人化されないで、そのまま動物として登場するときは、その必要がない。
その場合の動物は動物なのであって、言葉も話さないかわりに、靴もはかず、服を着ることもない。
すなわち、ディズニーの世界にあっては、
動物たちが人間化する条件として、白い手ぶくろが不可欠なのである。
かくして、ミッキーマウスは、入浴中でも海で泳ぐときでも、手ぶくろを脱ぐことはない。
へー、そうなんだ、と思いませんか。
擬人化された人間とただの動物の違いを、白い手ぶくろが表していたんですね。
ミッキーやミニーを写真で確認したら、たしかにみんな白い手ぶくろをしてました。
ちなみに、答えは、ただしです。
こっから先は、↓ 面倒だったら読まないでもいいです。
問題を出した以上、解説しないとね。
「しかし」と「ただし」は似ています。
だけど、ちょっとだけ意味が違います。
ミッキーは白い手ぶくろをつけている。
しかし、プルートーは手ぶくろをつけていない。
「しかし」は前に言ったことを否定して、後のことが本当に言いたいことなので、
プルートーが手ぶくろをつけていないことが、言いたいことになります。
ミッキーもミニーも白い手ぶくろをつけている。
ただし、プルートーは手ぶくろをつけていない。
これに対して「ただし」は、例外があることを示すだけです。あくまで言いたいことは前の文です。
この話で言いたいことは、擬人化されたミッキーが白い手ぶくろをつけていることです。
「プルートーが手ぶくろをつけていないこと」ではありません。
単に、プルートーみたいな例外があることを示しているだけですね。
だから、正解は「ただし」になります。