フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

スキーマを使う

2021年03月19日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

人が知的に興奮するのは、未知の情報に触れたときです。

いままで知らなかったことを、知ることができたときに、面白いなと感じます。

ただ、新しい情報ですから、理解しにくい部分が含まれています。

そういう時に、僕たちの理解の仕方はどうなっているんでしょうか?

認知心理学で、「スキーマ」という言葉があります。

スキーマとは、僕たちが過去に経験した記憶をもとに、体系化された知識です。

たとえば、猫は哺乳類で、ニャーニャーと鳴く、かわいい動物、みたいな感じです。

僕たちが、まったく見たことも聞いたこともないものに触れたとき、

そのスキーマを通して、ものを考えます。

宇宙人を見たとします。説明するときどうしますか?

「タコが大きくなった感じ」と説明すると、ああーなるほど、と分かりやすいですよね。

タコという既知の情報をもとに、未知のものを説明するんですね。

人に説明するときも、このスキーマを意識すると、説明が上手くなります。

「山間部にサルナシという果物が自生しています。ほんのり甘くて酸味があります。おいしいですよ」

こう言っても、どんな味か想像がつきませんよね。

「サルナシは、キウイフルーツによく似た味の果物です」

こういえば、分かりやすいでしょ。

既知のキウイフルーツの味を、説明に利用するわけです。

既知の知識を利用しつつ、新しい情報を説明するのが、うまい説明の仕方です。

試してね。

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