流れていく川の水は、絶えることがない。しかも、新しい水と入れ替わり、常に変化している。
流れが止まっている水面には、泡がブクブクと浮かんでは、すぐに消える。
人生も同じだ。幸せも悲しみも、川の流れのように、時とともに過ぎ去っていく。
鴨長明が書いた「方丈記・現代語訳」の冒頭部分です。無常観を表現しています。
無常観とは、世の全てのものは常に移り変わり、いつまでも同じものは無いという考え方です。
というのも、長明は、23歳のときに京都に大火災があり、26歳に竜巻・遷都、27歳で大飢餓、31歳で大地震に遭いました。
まあ、悲惨といったら悲惨な人生ですね。
ただ、鴨長明は、名誉、地位、財産を失って、山ごもりしてから、むしろイキイキしてくる。
心の持ち方ひとつで、人は幸せになれるということです。
僕たちも、地震やら疫病(新コロ)やら、いろいろと大変な時代に生きています。
しかし、心の持ちようで、どうにでもなります。
頑張りましょう。