すこしばたばたしていて更新が滞りました。
前回の続きです。
材積及び樹種、樹齢を調べるにあたっては、県の森林事務所等に所蔵されている森林簿を参考にします。
これは地域森林計画及び地域森林整備計画等においてあらかじめ把握された山林内の樹種、樹齢等が記載されている帳簿であり、所定の手続きにより閲覧が可能です。
これに、対象山林の樹種、樹齢、材積が記載されています。
ただ、これに記載されている樹種は計画策定当初のものであり、樹齢及び材積についても年ごとに更新はしているものの、機械的に「1年間に◎◎㎥」といった形で更新していますので、実際山林に出向いて把握したデータではありません。
ですのでこれを参考にして実際に現地に赴く必要はあります。
(過去に、対象の山の現地に赴いたところ、前の年の台風で山一つ全部『ハゲ山』になってたにもかかわらず「帳簿上」ではたくさん木が生えてたってこともありました)
ですので、普通の不動産と同じように『対象不動産の異同の有無及びその内容』を確認する必要があります。
また、上記森林簿を閲覧する以外には、その地域の森林組合に依頼して有料で山林調査を行ってもらうことも出来ます。
実際に組合の人に対象山林に出向いていただいて森林簿の内容を確認してもらうのですが、これについてもやはり後から自分で確認することが重要です。
こうやって対象山林の内容を確定していよいよ鑑定評価となるわけですが…
続きます。