いよいよ鑑定評価になってくるわけですが、木も色々あって樹種では松、桧、杉とありますが、基本的にはこれら三つ以外は雑木として扱い、価値は無いものと判断します。(日本の保安林の大半はこの3つの種類の樹木で構成されているそうです)
まず、鑑定評価の手法として、「市場価逆算法」と「グラーゼル式」と二つの方法があります。
最初の市場価逆算法は、丸太の市場価格から経費を差し引いて求める手法です。グラーゼル式とは、将来の伐木収入と過去の造林費を考慮した収益性と原価性を折衷した評価手法であり、若齢林に用いられる手法です。
ですので、樹齢によって両者を使い分ける必要があります。
一番ポピュラーな市場価逆算法について説明します。
市場価格については近くの材木市場でヒアリングして相場を確認します。
経費についてですが、これは山の地形や林道の幅員(4tトラックがはいれるかどうか)、林道の系統連続性等を考慮し、切り出しから運搬までしっかりとしたプランを想定することが重要です。
木を切り出すにあたっては、人力で運ぶかワイヤーでつりさげて下すか、川に流すかはたまたヘリコプターを使うか、それぞれの山の地形や実情に応じて考慮する必要があります。
また、人員の賃金や燃料費及び機材の償却費等を想定することが重要であります。
これらを全て想定して、市場価格(単価×材積)から必要諸経費等を控除して立木の価格を求めます。
続きます。