ネット記事でトランクルームの需要が高まっているとの記事を見つけました。
以前バイクガレージの記事を書きました、過去記事はこちら
トランクルーム、昔はコンテナ倉庫と言われてましたが、現在の市場規模は747億円、これからは4%から5%の市場規模拡大が見込まれるそうです。
背景にはコロナ禍でのリモートワークなどにより家財道具が増えて保管場所を確保する必要が出てきたこと、
建築会社の会社の合理化などにより、工事道具や必要機材を現場近くに保管しておく形が主流になりつつあるということが挙げられます。
さて、このトランクルーム、市場規模拡大と言われてますが、土地運用としてのメリットデメリットをあげると
【メリット】
アパート等に向いていない狭小地でトランクルーム運営は可能です。
スキー用具などは一度訪れたらなかなか次に来ないユーザーも見込まれるので、郊外の土地でも運用は可能であり、解約も少なく安定的な収益が見込めるのがポイントです。
また壁紙などの内装を使う必要がなく、設備が簡単な電気と換気扇等でOKなので維持管理費は多くはかからないのが魅力の一つでしょう。
【デメリット】
賃貸アパート、マンションと比較して総じて収入が低いのは否めません、また、借地借家法が適用されないことから相続税対策には向かないのがデメリットといえます。
【注意点】
ほとんど海洋コンテナと同じ見た目なんですが、ちゃんと建築基準法の建築確認を通さないといけません。昔は海洋運搬コンテナでもOKでしたが、国交省の指導によりちゃんと基礎工事をした「建物」でないとダメになりました。
ですので都市計画法上「倉庫業を営まない倉庫」として扱われますので、用途地域との関係に注意してください(第一種低層、第二種低層、第一種中高層は建てられません)
また老朽住宅→建替え→トランクルームというのは固定資産税が上昇する可能性がありますので、この場合も注意が必要です。
アパートに向かない…とはいえ、アクセス道路の幅員など自動車利用の利便性や道路の系統連続性は大きな要因といえますし、建物配置については自動車が切り返しができるスペースを確保しないといけません(なんせ工事業者さんの車の出入りも想定する必要があるので)、
こういったニッチな土地利用を検討されている方は、専門業者等に早めに相談されると良いでしょう。
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