かいつぶりの日々

山林関係に強い不動産鑑定士「合同会社鳰不動産鑑定」のブログです
お問い合わせ 077-516-8907

【物件購入】山の買い方

2022年04月20日 | 実務
農地の来たので山…、

DMでご質問いただいたのでお答えします。

山林を買って余生を過ごすとか、アウトドアライフを充実したいとかいろいろと夢が広がりますね。

一般に山林を購入するときは農地ほどハードルは高くないです。

農家でないと難しいとか、事業計画を作らないとダメとか…

林業関係者でないと難しいというわけではないので

一般の人でも購入可能です。

普通の住宅のように手続きできると思います。(銀行で融資を受ける場合にはいろいろ審査がありますが…)

購入の際には以下の点を気を付けて

1.所在地がはっきりしているか、場所がある程度特定できるか
→場所がわからない山林は購入しても…トラブルの元です。ある程度特定できる物件を買いましょう(業者、売り主さんによっては現地案内をしてくれない場合もありますのでそこも注意してください)

2.道路のアクセスは良いか、
車が入れる道に接道していたらベスト、なければ最寄りの道路からどれだけ離れているか、あんまり離れすぎてたらいろいろ大変です。

3.管理の状態
1にも関連するんですが、手つかずのジャングルみたいな山林は大体場所が不明なんで…、特定できない→手入れできないとなっております。ですので、ある程度の手入れされているものが良いですね(これ住宅でもおんなじですよね)

4.傾斜度
がけ地では何もできないので…フラットがベストですが…。

5.行政的条件
4に関連して、造成ができそうか、その前に伐採ができそうか(保安林指定されていたら伐採は難しいですね)、その他都市計画、自然公園法の制限などあるかどうか、土砂災害エリアに指定されていたらさらに利活用が難しくなりますね。また当然ですが、建築基準法の道路に面していないなどの場合は建物(別荘等)は原則建てられません。

6.自身でちゃんと山林を管理できそうかどうか?
これが一番重要です、安いからって飛びついて購入した人が放棄した山林をちょいちょい見ます。山林も生き物ですので…。

少し厳しいことも書きましたが、山林を買って生かすというのは本来あるべき姿です。山林を購入したい、山を買ってこうしたい!というビジョンがある方は是非とも地元の森林組合、または山林の精通者(地元不動産業者、不動産鑑定士)へご相談していただければよいかと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿