トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

猫背の虎 動乱始末  真保裕一

2012-09-28 14:31:41 | 本 2012年
江戸時代末期に起きた大地震

その後の町の様子を南町同心 大田虎之助を中心に描いた

虎之助
身の丈六尺
いつのころからか背を丸めて歩くようになった
故に
猫背の虎とささやかれることに・・・

地震のさなかに起きた様々な事件
東日本大震災の後に書かれた話だろうか

2011年11月~2012年3月に小説すばるに記載されたとある

あの騒ぎの中こんなことがあっても不思議ではないかもしれない

この時代身元はしっかり管理されていたのだな
人別帳や
差配人や名主により身元がはっきりしない人は
長屋にも住めなかったのだ

屋根の話
地震対策で板葺きにするか
火事対策で瓦屋根にするか・・・

著者の真保裕一さんて
たしか「デパートへ行こう」を書いた人?
まさかという感じ
全然ジャンルが違う
江戸川乱歩賞も取っているらしい
本当に幅広く書いているのですね
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夏まぐろ

2012-09-21 07:47:50 | 本 2012年
日本橋にある一膳飯屋
塩梅屋(あんばいや)の二代目主・季蔵
先代の娘おき玖
おき玖は季蔵に片思い中
季蔵の許嫁の瑠璃は病に伏せっていた

辛味蒟蒻
この店の人気メニュー
蒟蒻をそばのように細切りにし
湯がいて
酒、醤油、みりん、少々の梅風味の炒り酒
輪切りの唐辛子で煮つめる
梅風味の炒り酒?がよくわからない
そばのような細切り・・・糸こんにゃくではだめか?

季蔵は戯作者・喜之助の幽霊婚の祝い膳を引き受けた
新婦の亡き妹も花嫁として呼ぶという

その喜之助が殺される
疑われたのは花嫁のお露

季蔵の謎解き・・・

いろいろな料理が出てきて
謎解きも途中までは楽しめたが
幽霊が出てきたところで興ざめ
なぜに幽霊に扮しなければならないのか
変装すれば充分
それこそ調べに来たらどうする!?

医者が出てきて終わりにしておけばよかったのに
あまりにも複雑すぎる展開

江戸時代まぐろは
一年を通して獲ることができるので
下魚と称され
秋刀魚や鰯よりも格が低かったらしい

鮪喰いが禍しての食中たりというのは
鮪好きには納得できない!!

シリーズものらしいが
もういいか??


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僕僕先生 鋼の魂 仁木英之

2012-09-17 08:12:31 | 本 2012年
シリーズの6作目

初期のころの
仙人僕僕と弟子王弁との関わりのおもしろさが戻ってきた

あちこちを旅して歩いている僕僕とその仲間たち
過去5作の話のなかで
仲間が徐々に増えていく

宇宙三十六天の間を飛翔する天馬 吉良(きら)
薄き皮だけの妖となっても恋人への想いを抱き続ける 薄妃(はくひ)
長安の暗殺者集団「胡蝶房」の殺し屋 劉欣(りゅうきん)
劉欣を慕って旅路を共にすることになった苗人の少女 蒼芽香(そうがこう)

以上は物語の途中から抜粋したものだが
できたら巻頭に主な登場人物を
記載していただけたらと思う
フリガナをつけて・・・

中国が舞台だから人物名や地名の読みにくいこと!!

今回の登場人物
宋格之(そうかくし) 暗殺者集団 胡蝶の仲間で宝を探して歩く捜宝人
紫蘭(しらん) 宋格之に親を殺され彼を敵とし討つためついて歩く
馬銀槍(ばぎんそう) 程海の周辺を守っている主
嫦娥(じょうが) 月の女神

あらすじは
簡単に記載すれば
戦を治めるために
湖の底に沈む鋼の神を探しに
僕僕たちが行動する
ということ

仙人だから人の心は読めるし
水の中で息のできる薬も作れる
毎回仙人ならではの力を発揮してほしい


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九月が永遠に続けば 沼田まほかる

2012-09-10 18:01:23 | 本 2012年
ホラーサスペンス大賞受賞作

作者って本当に女性?
女として最も避けたい出来事
集団レイプ
父親が誰かわからない子を産む・・・

ユリゴコロもそんな内容だった

こんなに具体的に書くなんて
恐ろしい!!
そういう意味ではホラー大賞だ!!

息子の文彦が失踪したことが
長々続いて
その時点で読みたくなくなった

それでいつもとは違った読み方をしてみた
次にラストを読んだのだ

ふむふむ
文彦は戻ってきた
そしてこの子が死ぬんだ

なぜ?

また少し戻って読んでみる
なるほど

冬子の母ってどうしておかしくなったのか?

また少し戻る・・・

それにしても文彦の両親
離婚理由がおかしくない?
こんなことで離婚するか?
精神科の医者ってこうなのか?

同じマンションに住む
文彦の同級生ナズナの父親
こちらもバツイチの服部

関西弁を話し
中年男のいやらしさがにじみ出ている感じ
最初嫌っていたのに
徐々に親しくなっていく点も読んでいて
いい気持ちがしない

文彦と冬子の母がなぜに親しくなる展開にしなければならないのか

読まなければよかった
後悔・・・
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ユリゴコロ 沼田まほかる

2012-09-06 07:21:32 | 本 2012年
鉢高山の麓に1000平米のドックランを備え
犬と飼い主の会員制喫茶店を経営する
主人公 亮介

恋人の失踪 父の不治の病 母の交通事故死
喫茶店経営も不振

そんな時に
父の部屋で見つけたノート
恐ろしい複数の殺人の記録
これは事実か小説か

誰が書いたのか

死を間近にした父の最後の告白は衝撃的だった
少なくとも私自身の想像外の展開

弟の洋平がまだ大学生だから
兄の亮介は20代・・
それでドックラン併設喫茶店を経営って
お金はどこから来たのかな?
融資を受けるとしたら担保は自宅?
いつから犬に興味を持ったんだ?
飼い犬いたのか?

恋人千絵の夫が殺され
車は血だらけ
大量に不法投棄されている場所に
その車を乗り捨てても
これから数年後に持ち主が判明したら
元妻の千絵が疑われないか?

旅行先で父が死んだら
遺骨は?
なんてまた素直に読めない性格が災いしている・・・
そんなこと一つ一つ追及するなって!!






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月の少年 沢木耕太郎

2012-09-04 13:16:20 | 本 2012年

両親が海の事故で亡くなり
湖のほとりに住む芸術家の祖父のもとにやってきた冬馬(とうま)

転校した学校では先生も生徒も優しくしてくれたが
徐々に不登校になっていく

満月の夜に笛を吹く少年がボートに一人で乗っていた

少年から笛を吹けるようになって
一緒に月に行ってほしい
そうすればお母さんに会えると頼まれる

ちょっと怖くなる
このまま行方不明になたら
おじいさんが悲しむだろうなと・・・

挿絵が素敵!!
浅野隆広さん
時代小説の挿絵もしているそうな・・・

童話というブログのジャンルが見つからず
その他へ~



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前世の記憶 高橋克彦

2012-09-02 07:31:48 | 本 2012年
人間の記憶とはいい加減
思い込みも多い
そして思い出したくないばかりに
知らないうちに封印してしまった記憶が
あるかもしれない・・・

前世の記憶
最近の頭痛の原因は何か?
催眠療法を試してみた
どうやら自分の前世に原因があるらしい
先日観た映画「オボエテイル」に収録されていた一話
原作は男性だが
映画では女性 そして妊娠していた・・・

針の記憶
レコードの針
忘れられない曲
それがいつも聞こえていた本家の奥の部屋
久しぶりに訪れてみると・・・

傷の記憶
背中の傷
釘が刺さって裂けたと両親に聞かされていた傷は
医者である友人から否定された

熱い記憶
本当に好きだった昔の女
今は小さな市営住宅に一人暮らし
部屋には「受胎告知」のカレンダーが・・・
親友との仲を疑って・・・

匂いの記憶
夢の中で思い出す匂い
目が覚めると忘れてしまう
それは亡き父の匂い?

知らない記憶
県会議員だった父と
不良扱いされていた親友との仲は?

凍った記憶
自分は小学校の火事の後に転校してきたと
思い込んでいたが
実は火事の前だった
なぜ間違って記憶していたのか
36年たって思い出した父の罪・・・

昨日の記憶
事故に遭い
30年間意識の戻らない友人
その間にその友人と結婚した女は
かつて自分が好きだった人
その事故の原因は自分にある・・・

これだけで後日
話の内容を思い出せるか?
加齢とともに自信がなくなる記憶・・・
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小公子 バーネット

2012-08-30 14:51:57 | 本 2012年
「秘密の花園」の感激をふたたびと
同じバーネットの代表作を・・・

昔読んだはずなのに
こんな話だったかと
初めて読む気分

アメリカ生まれのセドリック・エロルは母と二人暮らし

ある日訪ねてきた弁護士のハヴィシャムによって、
自分がイギリスの伯爵家の跡取りであることを知る
彼の父は貴族の三男で、母親と駆け落ち同然に結婚したが
彼を含めた貴族の息子が全員死亡したため
跡継ぎがセドリックしか居なくなった

彼の祖父であるドリンコート伯爵は厳格な癇癪持ちで
セドリックの母を
息子を唆したアメリカ女と嫌っており
セドリックは城に自分と一緒に住み
母親は別の屋敷に住まわせることにした

どうして母親と一緒には暮らせないのかを知らないセドリック
それでも純粋で無邪気なセドリックの優しさは
ドリンコート伯爵の頑なな心を少しずつ動かし、変化させる

アメリカとイギリスの歴史や政治の背景の違い
伯爵という身分

そのうちセドリックにも反抗期がくるかもしれないし
反抗期がないと成人してからが心配だというし・・・
なんて

人がいいからセドリックが伯爵になったら
騙されて財産を失うんじゃないか
なんて
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秘密の花園 バーネット

2012-08-24 08:52:31 | 本 2012年
児童文学

小さいころに読んでいるのだが
内容はほとんど覚えていない
先日読んだ高橋克彦さんの「緋い記憶」のあとがきに
この本のことが書いてあったので読みたくなってしまった

インドで両親を亡くしたひねくれ者の少女メリー
イギリスの伯父さんの家に引き取られる
大きなお屋敷
伯父さんはほとんど家にはいない

ひ弱なメリーは
召使いのマーサに外で遊ぶことを教わる
庭で縄跳びをしたり
庭いじりをしているうちに
すっかり健康になっていく

そして見つけた秘密の花園

この話の立役者は
12人も子供を育てているマーサの母親だと思う
マーサにメリーのことでアドバイスしたり
縄跳びを買ってあげたり
伯父のクレーブン氏に忠告したり・・・

冬の寂しいムーア(荒野)や広い庭
春になりそこに草花が目を覚ましてくる様子

それが目に見えるように描かれていて
それはまるで両親を亡くし不幸のどん底だったメリーが
段々とたくましい少女に生まれ変わっていく様子と似ている
そしてコリンも・・・

ラストは本当に感激もの!!
「このときベンは
クレーブン氏がミセルスウェイト屋敷の当主になってから
はじめて起った、劇的な事件の目撃者になったのでした」

子供が大人を驚かせるため
その瞬間まで事実を隠そうとする姿
ハイジの話で
歩けるようになったクララが
祖母と父を驚かせるシーンとも重なるものがある
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ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと 鎌田洋

2012-08-18 15:04:27 | 本 2012年
「いいかい?
僕はね、子供が床にポップコーンを落としても
躊躇なく拾って食べられるくらい
床を綺麗にしてほしいんだ」

ディズニーの世界で「そうじの神様」と称えられた
チャック・ボヤージンのことばである

カストーディアル(清掃員)

ディズニーリゾートへ行くと
いつもリズミカルに清掃している姿に驚き
ある意味で芸術的とさえ感じてしまう

その姿の裏にこのような世界があった・・・

明るい所にいるカストーディアルばかりではない
ゲストが帰ってからが職場であるナイトカストーディアルもいるから
ディズニーリゾートは成り立っているのだ

「夢はあきらめなければ叶う」
この本の著者で
初代ナイトカストーディアル・トレーナー兼
エリアスーパーバイザー鎌田氏の成功の源

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