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本所おけら長屋 十一 畠山健二

2025-01-20 07:46:08 | 本 2025年

その壱 こまいぬ

町内の張り合いで

おけら長屋がある亀沢町でも

狛犬を奉納しようと

石貫こと貫助という石工に

彫ってほしいと依頼したが

断られた

 

娘が弟子の吉五郎と

一緒になりたいと

その上子供ができたと言い出したので

勘当してから

酒に溺れ仕事がうまくいかない

 

そこでおけら長屋の出番となる

 

狛犬を彫ってもらい

親子の仲も元通りになるか?

 

その弐 といちて

 

江戸

奉行所の同心に雇われて

治安維持や同心の手助けをする者を

御用聞き、または岡っ引きと

称していたが

これには「岡目八目」や「岡場所」の

「岡」のように

傍(わき)すじ、正当ではないという意味

 

横からしゃしゃり出て

引っ括るという意味

 

奉行所の威光を笠に着て

威張り散らし

恐喝まがいの行為や

賄(まいない)を受け取る者が多かったから

 

草履屋の倅、弥太郎が

岡っ引きに憧れる

 

弥太郎が出てくると

話としてはあまり面白くないかな

 

岡っ引きになるには

特に決まりがないと聞き

十手ではなく十一手(といちて)を持ち

事件を解決しようとするが・・・

これが十一巻に掲載されているのは

にくいね

 

その参 ぬけがら

 

おけら長屋に住む後家のお染

前の名はお峯

名前を変えた理由

悲しい悲しい波乱万丈の人生が

語られる

 

こんなつらい人生を過ごしてきたのに

今はおけら長屋で笑って暮らせるなんて

よかったなあと

 

その四 えんがわ

 

左官の八五郎の親方で

隠居している文蔵

女房はすでになく

一人娘は嫁いでさみしい老後

 

そこで八五郎に

昔の女 お小夜を探してほしいと頼む

 

要領の悪い八五郎には難儀なことで

万造と松吉が代わりに探し出す

 

その五 らくがき

 

そのお小夜がひょんなことから

五歳の男の子 多吉を預かり

そしてまたひょんなことから

その子を八五郎が預かることになる

 

両親に捨てられ

他の子どもたちから虐められ

誰にも心を開かなかった多吉

 

その子がおけら長屋に来て

少しづつ心を開いてくる

 

そんなある日

多吉は御旗本の屋敷の壁に

龍の絵を落書きしてしまう

ご家来衆は躍起になって

下手人を探しているという

 

さてさてどうなることか

この話も本当に笑えて泣ける

多吉の未来に幸あれ!!

 

なんとこれは寄贈本で

表題紙に著者 畠山氏のサインがありました

 

 


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