一般的に、会計は大きく財務会計と管理会計の2つに分けられると言われます。
私は、財務会計と税務会計を含めて、一定の基準・法令等に従って表現するように要求されている会計と、そのような一定の基準・法令等に従わず、自由に表現していいですよ、という会計の2つに分けることができると考えています。
前者は、一定の基準・法令等の規則に、準拠するので、規則会計、後者は、まさに、自由会計とでも言うのがいいでしょうか。
ただし、これは、一般的に使われている分類・名称ではありません。
あくまで私の勝手な分類・名称ですが、このブログでは、この分類・名称を使ってみようと思います。
私の好きな「大きく捉える」という考え方から、ピッタリ合うと思っているので。
規則会計は、財務会計・税務会計・会社法会計・金融商品取引法会計等です。
通常、貸借対照表、損益計算書等の決算書類や税務申告書類等を作成したりする会計のことです。
特徴は、当該決算書類や税務申告書類等を作成する会計処理、書類の様式等が規則に従って作成されるので、自分の企業だけ他の企業とは違う会計処理をしたり、独自の書類の書式で作成したりすることはできません。
決算書類は、外部に報告されますし、税務申告書類は税務署に提出されますので、企業が別々の会計処理をしたり、独自の書類の書式で作成したりすると、決算書類の適正な評価ができませんし、公平な税金額の算出もできません。
自由会計は、管理会計と呼ばれているものを含みますが、規則会計以外の会計ということで、通常の管理会計よりも広い範囲で捉えていいと思います。
特に、外部に報告する必要はありませんので、他の企業とは違う、自社独自の決算書類等を作成しても構いません。
また、自由会計の対象は、決算書類等の作成だけではありません。
自由といっても、なんでもかんでも好き勝手に表現していいよという訳ではありません。
そこには、「合理性」というものが必要です。
表現する人が、合理的と考えれば、規則に準拠しなくてもOK、という感じです。
概念的な話で、捉えにくいかと思います。
会計というと簿記や会計基準から勉強、つまり、規則会計から勉強、というふうに思われる方が多いのではないかと考えますが、会計の範囲はもっと広く、自由会計から勉強していく道もありますよ、ということです。
会計に関連した私の考えについて、書こうと思います。
できるだけ分かり易く書きたいのですが、難しくなるときもあるかもしれません。
会計は分からないけど興味がある方、会計を勉強したいと思っている方、会計に携わっている方、何かのご縁で私のブログを読んでいただいた皆様のお役に立てれば幸いです。
皆様に、神さま仏さまのご加護がありますように。
61歳のオッサン公認会計士でした。