先日、ラジオで国会中継を聴いておりますと、ある国会議員の方の質問で、「企業団体献金を禁止すれば、企業は、その余った資金を従業員の給料を上げること等に使うようになる」というようなことを言っておられました。
そういう考え方もあるかもしれませんが、私は、ちょっと疑問でした。
政治献金は、会計上は、寄付金として処理されるものと考えます。
これは、財務会計(当ブログでは、規則会計といっています)による処理方法です。
管理会計(当ブログでは、自由会計といっています)によると、これは、投資の一つであると考えることができると思います。
つまり、将来のリターン(自分の企業や団体、所属する業界等へ有利な政策を展開してもらう)を期待して行う投資ということです。
機械等への設備投資、従業員等への人的投資と比較して言うとすれば、政治投資と言えるでしょうか。
民主主義といっても、投票で政策を決定するのではなく、お金を持っているものが政策を決定するという面はあると思うのです。
その結果、多くの国民が幸福になり、国がたいへん繁栄するような方向に向かうのであれば、良いと思うのですが、そうはなりません。
結局、お金を出したものだけが、幸福で、繁栄するような方向に向かっていっているようです。
ちなみに、企業は、お金が余ったからといって、国内で設備投資や人的投資等を行わないと考えます。
その一因は、今後、日本国内の企業や個人の公的負担が増々大きくなっていくことがあると思います。
先行き、日本が、発展するという道筋が見えてこないということです。
社会保障が大切といっても、特定の企業・団体が有利になるような政策が展開されていないかを考えてみる必要があると思います。
政治投資(政治献金)をするくらいなら、設備投資や人的投資をした方が、確実で、大きなリターンが期待できるという状況を作ることができれば、変えられるかも?しれません。
蝶々が飛び立つ瞬間を狙っていましたが、少し遅れました。
でも、なんとか、写真に納まってくれています。
最近、蝶々が多くなりました。
梅雨が来て、夏が来ます。
当たり前ですが、・・・。
会計、財務、監査、金融に関連した私の考えについて、書こうと思います。
できるだけ分かり易く書きたいのですが、難しくなるときもあるかもしれません。
会計、財務、監査、金融は分からないけど興味がある方、会計、財務、監査、金融を勉強したいと思っている方、会計、財務、監査、金融に携わっている方、何かのご縁で私のブログを読んでいただいた方、皆さんのお役に立てれば幸いです。
皆さんに、神さまのご加護がありますように。
62歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。