最近、テレビや週刊誌などで「老後破産」の話がよく取り上げられている。「老後破産」とは、高齢者が生活保護基準より低い収入で生活している状態を指し、現在、高齢者世帯の約4割が老後破産状態にあるという。一人暮らしの世帯の半数は低収入で、そのうち3分の1は生活保護を受けており、残り3分の2の高齢者が老後破産の状態にあるとか。これは他人事ではない。
破産の原因は人それぞれだが、おもな理由は、①年金が生活費より少ないケース。②医療費や旅行・趣味など、また子どもへの支援などお金を使いすぎるケース。③定年を過ぎても住宅ローンが残っているケース――だとか。
年金だけでは暮らせない。住宅ローンの支払と生活費の不足分を預貯金で補おうとすると、よほどの預貯金がなければ賄いきれないだろう。3,000万円もの預貯金がありながら、老後破産した人もいるという。
では、「老後破産」しないためにはどうすべきか。
① 住宅ローンは退職するまでに払い終わる計画を立てる。
② 退職までに老後生活に必要な貯蓄をする。ちなみに、「老後生活費の総額-年金収入の合計額=必要貯蓄額」である。
③ 老後は「年金+貯蓄」の範囲内で生活する。
今後、住宅ローンによる老後破産が増えるといわれているが、要は、若いときから計画的な人生設計が必要だということだろう。
ネットに、【老後を豊かに暮らすには、賃貸より持ち家がいいって本当?】という記事があった。
私は以前は県北部の町で、新築の1LDKのアパートに住んでいた。周辺には小学校や幼稚園がある静かな住宅街で、前には大きな桜の木が3本あって、家に居ながらにして花見ができるという環境がとても気に入っていた。だから、家を買おうなどまったく考えていなかった。なのに、当時70歳にならんとする私が、「清水の舞台から飛び降りた」つもりで中古マンション(築10年)を購入したのには理由があった。
私の死後、誰も住む人はいないのに家を買ってどうするのか。「持ち家」と「賃貸」では経済的にどちらが得だろうか、など考え悩みもしたが、当時、「孤老死」「孤独死」が大きな社会問題になっていた頃で、もし自分がおかしな死に方をしたら、後々借り手がいなくなって家主に迷惑をかけるかもしれない。が、自分の家なら死んでウジが湧こうが、ミイラになっていようが誰にも迷惑をかけずにすむ。人様に迷惑をかけることだけは絶対に避けたいという思いが背中を押したである。
しかし、分譲マンションは月々の管理費、修繕積立費、固定資産税が必要になる。それに、「賃貸」ならエアコンや家の修理代などは大家か管理会社が負担してくれるが、「持ち家」だと住まいにかかる維持費はすべて自分持ちとなる。また、最近、横浜の傾斜マンションが大きな問題になっているが、耐震性や建物全体の構造のことなど、マンション購入時に注意すべき点についても、私はまったく考えもしなかった。ただ、「持ち家」になれば家賃が不要になる、と単純に考えていたのだからあきれる。1,000万円ほどといえども人生最大の買い物であり、老後の生活を左右しかねない“虎の子”なのに…。結果的には「最高の買い物をした」と思えたからよかったものの、運が悪ければ軽はずみな決断を後悔することになったかも…。
結論を言えば、ローンが残っていなければ「持ち家」の方がいいと思う。自分の家があるというのはとても安心感があり、気持ちに余裕が持てるのは確かである。体が不自由になってもヘルパーさんのお世話になって暮らしてゆけばいい。今の時代は食材の宅配システムが普及しているし、コープだと生活用品のほとんどが間に合う。住む家さえあれば何とかなる。「明日は明日の風が吹く」だ。でも、下流老人にだけはならないようにしなくちゃあーネ。
自分の家でローンなし、健康維持のため努力して、他人さまに迷惑かけないがモットー
贅沢は敵だけれど心の余裕まで失いたくない、明日は明日の風が吹く精神でお呼びがくるまでさあ!頑張りましょう。
でも老後費用はこれから何年、どう言う状態で終末までいくか・・で大きく変わりますね
ポンコロリだといいけど、認知症などで長年施設入所となると相当覚悟しなくちゃね。
最期まで「安上がり」コースを希望。
文化、文明が発達すればするほど暮らしにくいという時代に、昔は下流老人という言葉はありませんでしたね。
家族の絆は薄れ、子供には頼れない老後をどう生きてゆけばいいのか? 哀しいですね。福祉のお世話になるなんて絶対いやです。
何事も自己責任、明日は明日の風が吹くとのんびり構えましょうか。
介護保険制度が変わり、財産のある人は自己負担が2割、施設入所は要介護3からと…。
今の蓄えでこれから死ぬまでの費用が賄いきれるかどうか、考えるとイヤになりますね。
友人の誰かが言いました。「食事を経てば死ねるのだから、いざとなったら絶食するよ」と…。最後の手段はこれしかないか?